若竹七海著作リスト

1991

ぼくのミステリな日常

ぼくのミステリな日常 (創元推理文庫)

東京創元社/創元推理文庫 1996
社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に月刊『ルネッサンス』創刊に向け、準備おさおさ怠りなく。そこへ「小説を載せろ」のお達し。プロを頼む予算とてなく社内万歳ともいかず、すまじきものは宮仕えと嘆く間もあらばこそ、大学時代の先輩に泣きついてみれば匿名作家仲介と相成る。かくして月々の物語が誌上を彩り……


心のなかの冷たい何か

心のなかの冷たい何か (創元推理文庫)

東京創元社/創元推理文庫 2005
失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこしてクリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく自殺を図り、植物状態になっているという。悲報に接した折も折、当の妙子から鬼気迫る『手記』が届いた。これは何なのか、彼女の身に何が起こったというのだろう?真相を求めて、体当たりの探偵行が始まる。


1992

水上音楽堂の冒険

水上音楽堂の冒険 (創元クライム・クラブ)

東京創元社

1993

閉ざされた夏

閉ざされた夏 (光文社文庫)

講談社/講談社文庫 1998/光文社文庫 2006
夭逝した天才作家の文学記念館で、奇妙な放火未遂が相次いだ。和気あいあいとした記念館の雰囲気は一変し、職員たちの言動にもおかしな様子が…。新入り学芸員とミステリ作家の兄妹が、謎を追い始める。そんな折り、同僚の一人が他殺体で発見された!事件を解くカギは、天才作家の過去に!?ユーモラスでいて切なくほろ苦い、傑作青春ミステリ。


1994

火天風神

火天風神 (光文社文庫)

新潮社/新潮文庫 2000/光文社文庫 2006
最大瞬間風速70メートル超。観測史上最大級の大型台風が三浦半島を直撃した。電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション。猛る風と迸る雨は、十数人の滞在客たちを恐怖と絶望のどん底に突き落としてゆく。そして、空室からは死体が見つかって…。殺人なのか?そして犯人はこの中に!?謎とサスペンスに満ちた傑作パニック小説。

1995

サンタクロースのせいにしよう

サンタクロースのせいにしよう (集英社文庫)

集英社/集英社文庫 1999
一戸建てを二人でシェア、料理さえ作れば家賃はタダ。そんなおいしい話を見逃す手はない――。というわけで、気はいいけれど変わり者のお嬢様・銀子さんの家に居候することになった私。しかし、引っ越し早々、幽霊は出るわ、ゴミ捨て場の死体騒動に巻き込まれるわ……なぜかトラブルが続発。郊外の平凡な住宅地を舞台に、愛すべき、ちょっと奇妙な隣人たちが起こす事件を描くミステリ短編集。


製造迷夢

製造迷夢 (徳間文庫)

徳間書店/徳間文庫 2000
渋谷の猿楽町署の刑事・一条風太は、妙な事件に関わっていた。薬で、ラリっていたところを保護した十二歳の少女・野中亜実が、署に逮捕されてきた万引き主婦のふくらはぎに噛みつき、全治二週間の怪我を負わせてしまったのだ。取り調べで亜実は、かつて主婦が自分を殺したから、転生した自分が復讐したのだと主張。捜査に殺人者の残留思念を読む心の探偵・井伏美潮が絡んで、事件は意外な展開を……(表題作)。

1996

プレゼント

プレゼント (中公文庫)

中央公論社/中公文庫 1998
ルーム・クリーナー、電話相談、興信所。トラブルメイカーのフリーター・葉村晶と娘に借りたピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補。二人が巻き込まれたハードボイルドで悲しい八つの事件とは。間抜けだが悪気のない隣人たちがひき起こす騒動はいつも危険すぎる。


1997

海神の晩餐

海神の晩餐 (光文社文庫)

講談社/講談社文庫 2000/光文社文庫 2007
タイタニック号沈没の際、ある著名作家が、自身最後の未発表原稿を空き瓶に入れた…。20年後、資産家の息子・本山は旧友から謎の原稿を買わされた。米国に向かう氷川丸に乗り込んだ彼の船室に、何者かが盗みに入る―原稿には、何らかの暗号が隠されていたのだ。さらに続発する怪事件とは?たっぷりのユーモアとほろ苦い結末。船上ミステリーの名作。


船上にて

船上にて (光文社文庫)

立風書房/講談社文庫 2001/光文社文庫 2007
「ナポレオンが三歳の時の頭蓋骨!?」。欧州行きの豪華客船の中で、若き富豪が大枚をはたいた宝物が姿を消した。盗む価値など無いはずなのになぜ?そこには意外な盲点が(表題作)。屋上から突き落とされたOLが、混濁した意識の中で推理した事件の真相とは?(「優しい水」)。鮮やかなプロットで描く、人々の「密やかな悪意」。著者自選の傑作ミステリー8編を収録。


スクランブル

スクランブル (集英社文庫)

集英社/集英社文庫 2000
1980年、あたしたちは高校生だった。そして、一人の少女があたしたちの通う学校で殺された――。それから15年後、仲間の結婚式で再会したあたしたちは迷宮入りした事件の謎に迫るのだが…点。過ぎ去った80年代を背景に、名門私立女子校で起きた殺人事件をめぐって、あざやかに描かれる青春群像。17歳だったことのあるすべての人に贈る、ほろにがくて切ない青春ミステリの傑作。


1998

八月の降霊会

八月の降霊会 (角川文庫)

角川書店/角川文庫 2000
一通の手紙「降霊会のお知らせ」、すべてはそこから始まった。富士山麓の山荘に集められた一見何の接点もない人々。降霊会、それは単なる娯楽でしかないはずだった。しかし、霊媒師の口から出てきたのは、誰も知るはずのない招待客の秘された過去――。死体、人骨、異様さを増していく山荘。降霊会に絡んだ忌まわしき意図とは?招待客の点が線で結ばれた時、すべての謎が明らかになる。サスペンスフル本格ミステリー。

1999

ヴィラ・マグノリアの殺人

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)

光文社/光文社文庫 2002
海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって――。粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作。


遺品

遺品 (光文社文庫)

角川ホラー文庫/光文社文庫 2010
失業中の学芸員のわたしに、金沢のホテルの仕事が舞い込んだ。伝説的女優にして作家の曾根繭子が最後の時を過ごし、自殺した場所。彼女のパトロンだったホテルの創業者は、繭子にまつわる膨大なコレクションを遺していた。その整理を進めるわたしは、彼の歪んだ情熱に狂気じみたものを感じていく。やがて起こる数々の怪異。繭子の呪い?それとも…。長編ホラー。

2000

名探偵は密航中

名探偵は密航中 (光文社文庫)

光文社/光文社文庫 2003
昭和五年七月、豪華客船・箱根丸は横浜港を出港、倫敦へ向かった。出港早々、殺人事件の容疑者が乗船していることがわかり、大騒動に。その後も、男爵令嬢の逃亡騒ぎ、幽霊船の出現など、奇妙な事件ばかりが起こり……。じゃじゃ馬令嬢から意外な名探偵まで、魅力的な登場人物たちが大活躍。ミステリーの楽しみがギュッと詰まった、傑作オムニバス・ストーリー。


依頼人は死んだ

依頼人は死んだ (文春文庫)

文藝春秋/文春文庫 2003
念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。健診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持つこまれる様々な事件の真相は、少し切なく、少しこわい。構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。


古書店アゼリアの死体

古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)

カッパ・ノベルズ/光文社文庫 2003
勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。 不幸のどん底にいた相澤真琴は、葉崎市の海岸で溺死体に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が!事件の陰には、葉崎市の名門・前田家にまつわる秘密があった……。


クール・キャンディー

クール・キャンデー (祥伝社文庫)

祥伝社文庫
「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。


2001

悪いうさぎ

悪いうさぎ (文春文庫)

文藝春秋/文春文庫 2004
女探偵・葉村晶(あきら)は、家出中の女子高校生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負う。一ヶ月後、行方不明のミチルの友人・美和探しを依頼される。調査を進めると、他にも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか? 真相を追う晶は、何者かに監禁される。飢餓と暗闇が晶を追いつめる……好評の葉村晶シリーズ、待望の長篇!

2002

死んでも治らない

死んでも治らない (光文社文庫)

光文社カッパ・ノベルス/光文社文庫 2005
元警察官・大道寺圭は、一冊の本を書いた。警官時代に出会ったおバカな犯罪者たちのエピソードを綴ったもので、題して『死んでも治らない』。それが呼び水になり、さらなるまぬけな犯罪者たちからつきまとわれて……。大道寺は数々の珍事件・怪事件に巻き込まれてゆく。ブラックな笑いとほろ苦い後味。深い余韻を残す、コージー・ハードボイルドの逸品!

英国ミステリ道中ひざくりげ

英国ミステリ道中ひざくりげ

光文社
そして旅は始まった/さらに書店巡りも始まった/第1章 街中が現場だ! ロンドン/第2章 マダム・マーダーがお待ちかね(オックスフォード)/第3章 アガサ・クリスティー中途半端(デヴォンシャー南部)/第4章 修道士は見た!(ウェールズとシュルーズベリ)/第5章 マダム・マーダーと足腰の危機(コーンウォール)/第6章 相棒と警報(ケンブリッジとイースト・アングリア)/第7章 墓地に立つオタク(ダブリンとロンドン近郊)/第8章 旅人ファンタスティック(ミステリ旅・技術編)/そして旅は続く

2006

猫島ハウスの騒動

猫島ハウスの騒動 (光文社文庫)

光文社カッパ・ノベルス/光文社文庫 2009
葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹以上の猫がのんきに暮らす通称・猫島。その海岸で、ナイフが突き刺さった猫のはく製が見つかる。さらに、マリンバイクで海を暴走する男が、崖から降ってきた男と衝突して死ぬという奇妙な事件が!二つの出来事には繋がりが?猫アレルギーの警部補、お気楽な派出所警官、ポリス猫DCらがくんずほぐれつ辿り着いた真相とは。

2008

プラスマイナスゼロ

プラスマイナスゼロ (ポプラ文庫ピュアフル)

ジャイブ/ポプラ文庫ピュアフル 2010
ある時、センコーがアタシらを見てこう言った―「プラスとマイナスとゼロが歩いてら」。不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”の異名をもつミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、海辺にあるおだやかな町・葉崎をかき乱す!学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情をユーモアたっぷりに描いた、学園青春ミステリ。

バベル島

バベル島 (光文社文庫)

光文社文庫
イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が―(表題作)。残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じこめられてしまう。中にはもう一人、髪の長い女が。そのビルには幽霊が出るという噂があって…(「上下する地獄」)。鮮やかなプロットが光る単行本未収録作十一編。

2010

みんなのふこう

みんなのふこう (文芸)

ポプラ社
田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。そこに届いた一通の投書。「聞いてください。わたしの友だち、こんなにも不幸なんです…」。海辺の町・葉崎を舞台に、疫病神がついていると噂されながら、いつでも前向きな17歳のココロちゃんと、彼女を見守る同い年の女子高生ペンペン草ちゃんがくりひろげる、楽しくて、ほろ苦い、泣き笑い必至な青春物語。

2011

ポリス猫DCの事件簿

ポリス猫DCの事件簿

光文社
100匹を超える猫と、息つく間もなく起こるトラブル。“猫島”にひとりのおまわりさんは、今日もてんてこまい。これでもかとばかりに襲いかかる大小様々な事件に忙殺される七瀬晃巡査と、頼れる相棒・ポリス猫DCの活躍がたっぷり楽しめる、傑作コージー・ミステリ。