カート・ヴォネガット(・ジュニア)著作リスト

Bibliography

1952

Player Piano

プレイヤー・ピアノ (ハヤカワ文庫SF)

「プレイヤー・ピアノ」浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF 1975
すべての生産手段が完璧に自動化され、すべての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界…ピアニストの指を拒絶し、あくことなく自動演奏をつづけるプレイヤー・ピアノの世界を描く本書は、『1984年』と『不思議の国のアリス』とのはざまの不可思議な文学空間を生みだした。アメリカ文学の巨匠として熱狂的な支持を受けているヴォネガットが、現代文明の行方をブラックな笑いのうちにつづった傑作処女長篇。

1959

The Sirens of Titan

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

「タイタンの妖女」浅倉久志訳 ハヤカワSFシリーズ 1972/ハヤカワ文庫SF 1977
時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。
星雲賞海外長編部門(1973年)受賞

1961

Canary in a Cat House*

1962

Mother Night

母なる夜 (ハヤカワ文庫SF)

「母なる夜」池沢夏樹訳 白水社(新しい世界の文学) 1973/白水社(Uブックス) 1984
「母なる夜」飛田茂雄訳 ハヤカワ文庫SF 1987
第二次大戦中、ヒトラーの宣伝部員として対米ラジオ放送のキャンペーンを行なった新進劇作家、ハワード・W・キャンベル・ジュニア―はたして彼は、本当に母国アメリカの裏切り者だったのか?戦後15年を経て、ニューヨークはグリニッチヴィレジで隠遁生活を送るキャンベルの脳裡に去来するものは、真面目一方の会社人間の父、アルコール依存症の母、そして何よりも、美しい女優だった妻ヘルガへの想いであった…鬼才ヴォネガットが、たくまざるユーモアとシニカルなアイロニーに満ちたまなざしで、自伝の名を借りて描く、時代の趨勢に弄ばれた一人の知識人の内なる肖像。
Movie Mother Night, 1996(米)
監督:キース・ゴードン、出演:ニック・ノルティ、シェリル・リー、ジョン・グッドマン

1963

Cat's Cradle

猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

「猫のゆりかご」伊藤典夫訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1968/ハヤカワ文庫SF 1979
私の名はジョーナ。いまプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいる。パパ<c塔Uーノの専制政治が敷かれているこの島で、『世界が終末をむかえた日』の著者となるべき私は、禁断のボコノン教徒となったのだ……シニカルなユーモアにみちた文章でつづられる、奇妙な登場人物たちが綾なす不思議な世界の終末劇。
野田昌宏『SFを極めろ! この50冊』

1965

God Bless You, Mr. Rosewater

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを (ハヤカワ文庫 SF 464)

「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1977/ハヤカワ文庫SF 1982

1968

Welcome to the Monkey House*

モンキー・ハウスへようこそ〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

「猿の館へいらっしゃい」小林忠夫/高橋悦男訳 篠崎書林 1973
「モンキー・ハウスへようこそ」伊藤典夫ほか訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1983/ハヤカワ文庫SF 1989
日に三回の道義避妊ピルの服用、そして街角には自殺ホーム―人口過剰の未来社会でとられた政策は、セックスの禁止と自殺の奨励だった。だが、性の解放を謳う反逆者が、一人また一人と現われる…。表題作はじめ、役を演じるたびにその人物になりきってしまうアマチュア役者ハリーと、かれに恋する女性ヘリーンとの一風変わったラブ・ロマンス「こんどはだれに?」、十六人の生命を賭けて共産ゲリラの隊長とチェスをさすアメリカ人大佐の苦悩を描く「王様の馬がみんな…」など、ヴォネガットの多彩な魅力を結集した傑作短篇集、待望の文庫化。

1969

Slaughterhouse Five

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)

「屠殺場5号」伊藤典夫訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1973
「スローターハウス5」伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF 1978
スローターハウス5 [DVD] Movie「スローターハウス5」Slaughterhouse Five, 1972(米)
監督:ジョージ・ロイ・ヒル、出演:マイケル・サックス、ユージン・ロッシュ、ロン・リーブマン

1972

Between Time and Timbuktu or Prometheus-5

1973

Breakfast of Champions

チャンピオンたちの朝食 (ハヤカワ文庫SF)

「チャンピオンたちの朝食」浅倉久志訳 早川書房(海外SFノヴェルズ) 1984/ハヤカワ文庫SF 1989
次々と傑作を発表しながら、ポルノ小説と誤解され、まったく芽のでないSF作家キルゴア・トラウト。3度の結婚にも失敗し、話し相手はオウムだけ―不遇の生活を送る彼のもとに、ある日、アート・フェスティバルの招待状がまいこんだ。開催地は中西部にあるミッドランド・シティ。その地でトラウトは、1人の人物と出会い、人生の一大転機をむかえることに…エンドウマメ、恐竜、トラック、国旗、商標など、著者の手になる大胆で自由奔放なイラストが多数ちりばめられ、絵と文章が一体となって不思議な魅力をもたらす、涙と笑いの傑作長篇。
Movie Breakfast of Champions, 1998(米)
監督:アラン・ルドルフ

Happy Birthday, Wanda June

さよならハッピー・バースディ

「さよならハッピー・バースディ」浅倉久志訳 晶文社 1986
「ペネロピー、わが妻よ―男にこれ以上の男らしさを、女にこれ以上の女らしさを要求した愛がほかにあるか?ひとりの女をとりもどすために、これほどの努力をなしとげた男がほかにいるか?」冒険王ハロルド・ライアンは、8年ぶりに自分の家に帰ってきた。そこで彼を待ちうけていたものは、見知らぬ男と、見知らぬ少女のためのバースデイ・ケーキだった…。鬼才カート・ヴォネガットが、たった一度だけ書いた傑作戯曲、待望の本邦初訳!
MovieHappy Birthday, Wanda June, 1971(米)
監督:マーク・ロブスン

1974

Wampeters, Foma & Granfalloons

ヴォネガット、大いに語る (ハヤカワ文庫SF)

「ヴォネガット、大いに語る」飛田茂雄訳 サンリオ文庫 1984/ハヤカワ文庫NF 1988
幼少時からのSFとのかかわりや思いを語ったインタビューやエッセー、戦争末期のビアフラ訪問のリポート、怪実験をおこなうニューヨークのフランケンシュタイン博士を描いた脚本、さらには『猫のゆりかご』創作秘話と科学者の道徳観について述べた講演録などを収録。最大の笑いは最大の絶望や不安に根ざしていると唱え、どんなに悲惨な状況でも、けっしてユーモアを忘れない著者の多彩な魅力を伝える、ファン必携の書。

1976

Slapstick

スラップスティック―または、もう孤独じゃない (ハヤカワ文庫 SF 528)

「スラップスティック―または、もう孤独じゃない」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1979/ハヤカワ文庫SF 1983
Movie「ジェリー・ルイスの 双子の鶏フン大騒動」Slapstick of Another Kind, 1983(米)
監督・脚本:スティーヴン・ポール、出演:ジェリー・ルイス、マーティ・フェルドマン、マデリーン・カーン

1977

Slapstick or Lonesome No More!

1979

Jailbird

ジェイルバード (ハヤカワ文庫 SF (630))

「ジェイルバード」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1981/ハヤカワ文庫SF 1985

1981

Palm Sunday

パームサンデー ―自伝的コラージュ― (ハヤカワ文庫SF)

「パームサンデー 自伝的コラージュ」飛田茂雄訳 早川書房 1984/ハヤカワ文庫NF 1989
エッセー集『ヴォネガット、大いに語る』につづき、手紙、短篇、講演原稿、書評、さらには、ヴォネガット家のルーツ、息子マークと作家ジャック・ケルアックとが対決したエピソード、自分の質問にみずから答える自己インタビュー、自作の成績表、核問題、敬愛する作家、わいせつ性についての話など…。さまざまな文章を著者自身が編纂し、あいだにつなぎのおしゃべりをはさんで、ある種の自伝とした第二のエッセー集。

1982

Deadeye Dick

デッドアイ・ディック (ハヤカワ文庫SF)

「デッドアイ・ディック」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1984/ハヤカワ文庫SF 1998
人生にご用心―オハイオ州ミッドランド・シティのドラッグストアで薬剤師をつとめるルディ・ウォールツは、いかにしてデッドアイ・ディック、すなわち必殺射撃人と呼ばれるようになったのか。ルディの父オットーは、いかにして若き画家アドルフ・ヒトラーと親友になったのか…祖国の中性子爆弾によって、やがて滅びる運命にある街で、奇人・変人・普通人たちがコミカルに織りなす人間模様を描く、涙と笑いの感動作。

1985

Galapagos

ガラパゴスの箱舟 (ハヤカワ文庫SF)

「ガラパゴスの箱舟」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1986/ハヤカワ文庫SF 1995
1986年、世界的な経済恐慌と戦争と疫病に見舞われた人類は滅亡の危機に瀕していた。折りしもエクアドル崩壊の直前、ガラパゴス諸島遊覧の客船バイア・デ・ダーウィン号が何人かの男女を乗せて海へ漂い出ていた。船長、女教師、結婚詐欺師、盲目の娘、インディオの少女たち―ダーウィンの進化論で知られるガラパゴス諸島に漂着した彼らとその子孫たちが、百万年を経て遂げた新たな進化とは。鬼才が描く旧人類への挽歌。

1987

Bluebeard

青ひげ (ハヤカワ文庫SF)

「青ひげ」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1989/ハヤカワ文庫SF 1997
わたしはラボー・カラベキアン。亡き妻の大邸宅に孤独に暮らす老人だ。かつては抽象表現派の画壇で活躍したこともあったが、才能に限界を感じて今では抽象画のコレクターに甘んじている。そんなある日、若くエネルギッシュな女性が現われ、わたしの人生も大きく変わることになった。彼女は、わたしが誰一人入らせない納屋にいったいどんな秘密があるのか、興味を示しだしたのだ。

1990

Hocus Pocus

ホーカス・ポーカス (ハヤカワ文庫 SF (1227))

「ホーカス・ポーカス」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1992/ハヤカワ文庫SF 1998
アメリカの企業がほとんど外国に買収された2001年。ニューヨーク州シピオの町では刑務所までが日本人によって運営されている。学習に障害のある金持ちの子弟相手の大学をクビになったハートキは、囚人たちの教師としてこの刑務所に雇われることになった。ところが大脱獄事件が件こり、ハートキが勤めていた大学が囚人たちに占拠され、元同僚たちが人質にとられてしまった。ヴォネガット節がますます冴える、ジェイ・マキナニーも絶賛の最新長篇。

1997

Timequake

タイムクエイク (ハヤカワ文庫SF)

「タイムクエイク 時震」浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1998/ハヤカワ文庫 2003
2001年2月13日、時空連続体に発生した異常―タイムクエイクのために、あらゆる人間や事物が、1991年2月17日へ逆もどりしてしまった。ひとびとはみな、タイムクエイクの起きた瞬間にたどりつくまで、あらためて過去の行為をくりかえさざるをえなくなる。しかも、この異常事態が終わったとき、世界じゅうは大混乱に…!SF作家のキルゴア・トラウトやヴォネガット自身も登場する、シニカルでユーモラスな感動の長篇。

1999

Bagombo Snuff Box*

バゴンボの嗅ぎタバコ入れ (ハヤカワ文庫SF)

「バゴンボの嗅ぎタバコ入れ」浅倉久志/伊藤典夫訳 早川書房 2000/ハヤカワ文庫 2007
世界中を旅する男が、久しぶりに元妻のつつましやかな家庭を訪れた。生活に疲れた元妻に、男は胸躍る冒険の数々や、途上国での豪奢な暮らしなど夢のような土産話を披露する…ユーモアに辛辣さを織り交ぜた表題作ほか、著者自身の戦争体験を反映した「記念品」、音楽を愛するあまり暴走する高校教師の苦悩を描く「女嫌いの少年」など、ヴォネガットならではの、優しくも皮肉な視点で描き出される珠玉の初期短篇を23篇収録。

God Bless You, Dr. Kevorkian*

2001

Suche Traum, biete mich*

2005

A Man without a Country

国のない男

「国のない男」金原瑞人訳 日本放送出版協会 2007

2008

Armageddon in Retrospect*

追憶のハルマゲドン

「追憶のハルマゲドン」浅倉久志訳 早川書房 2008

2009

Look at the Birdie: Unpublished Short Fiction*

2011

While Mortals Sleep: Unpublished Short Fiction*


Web Links

  1. オフィシャルサイト
  2. ウィキペディア
  3. Internet Speculative Fiction Database