内田康夫著作リスト

Bibliography

1980

死者の木霊

内田康夫ベストセレクション  死者の木霊

角川文庫 2003/角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
信州の松川ダムでバラバラ死体が発見された。事件が報道されてすぐ、あるタクシー運転手が、知らない男に頼まれて東京都中央区日本橋近辺から段ボール箱に詰められた遺体を運んだと出頭してきた。ほどなく捜査線上に容疑者が浮上し、単純な借金がらみの事件かと思われたが…。警視庁の切れ者・岡部警部補と、信濃のコロンボ・竹村が初の共演。竹村が執念で、猟奇殺人の真相をあばく。実際の死体遺棄事件に着想を得た、騒然のデビュー作。

1981

本因坊殺人事件

本因坊殺人事件 (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2006
四〇年前の初恋の女性に「あなたに逢えたから、いつ死んでもいい」という言葉を遺し、対局先の鳴子温泉で死亡した高村本因坊。さらに奥多摩渓谷では記録係を務めた新宮三段の死体が。対局中の不可解な仕草、試合後の謎の行動……。一体、高村は何を伝えたかったのか。新聞記者・近江俊介と若手棋士・浦上彰夫が謎の連続殺人に挑む傑作ミステリ。

1982

後鳥羽伝説殺人事件

内田康夫ベストセレクション  後鳥羽伝説殺人事件

廣済堂文庫 2010/角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2012
広島県の三次駅で女性の死体が発見された。被害者は後鳥羽法皇にまつわるルートを旅していた正法寺美也子。彼女が持っていた一冊の本が遺留品から消えていた。野上刑事は美也子が八年前の事故で記憶を失っていたことに着目、同じ事故で落命した祐子の存在を知る。その兄・光彦は事故の新事実を披瀝し、捜査協力を申し出た。後鳥羽法皇の流罪の道で発生した殺人事件、驚愕の完全犯罪に秘められた忌まわしき真相とは。
浅見光彦ミステリー 備後路殺人事件 [DVD] 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~

「萩原朔太郎」の亡霊

内田康夫ベストセレクション  「萩原朔太郎」の亡霊

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
オブジェのような異様な死体が発見された。桑畑の地面から手足や首が突き出した他殺死体。犯人はなぜこのような形で遺体を放棄したのか。だが、この死体は、萩原朔太郎の詩に着想を得たのではないかと気づいた男がいた。「みつめる土地の底から、奇妙きてれつの手が出る、足がでる、くびがでしゃばる……」。連続殺人事件の真相を、警視庁のエリート警部・岡部と、元部長刑事・須貝が執念で解き明かす!謎の遺体にこめられたメッセージとは。犯人の悲痛すぎる叫びに岡部が迫る。
萩原朔太郎の亡霊 (秋田コミックスサスペリア)

平家伝説殺人事件

内田康夫ベストセレクション  平家伝説殺人事件

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
銀座ホステス萌子は「三年足らずで一億五千万になる仕事」と言われ偽装結婚をする。夫はフェリー「しーふらわー号」の上から転落死、偽装結婚を唆した男も二年後に事故死した。事故を不審に思った航海士の堀ノ内は、浅見光彦に相談を持ちかけた――。不動の人気を誇るシリーズ1の名ヒロイン・稲田佐和が登場。
浅見光彦ミステリー 平家伝説殺人事件 [DVD] 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~

1983

遠野殺人事件

遠野殺人事件 (ハルキ文庫)

ハルキ文庫 1997
山間隔絶の小天地だった遠野。いまなおその面影を残す「五百羅漢」のもとで一人、屍となって東京の独身OLが発見された。遺品のカメラからは、同行するはずのなかった同僚の笑顔が……。同行するはずだった宮城留理子は、フィアンセと過ごしていたホテルでその報せを受け、熱血刑事・吉田宗平に協力して捜査に乗り出した。二重、三重にはりめぐらされたトリックと、推理の拮抗。彼女はなぜ別の人と一緒だったのか。

戸隠伝説殺人事件

戸隠伝説殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 1992
鬼女紅葉が敵将平維茂に毒酒を飲ませたという伝説ゆかりの長野県戸隠・毒の平で、県実業界の首領武田喜助の毒殺死体が発見された。早速、“信濃のコロンボ”こと長野県警竹村岩男警部の捜査が始まった。が、その直後、矢立神社の前で、背中に矢を突き立てられた男女の死体が発見される。二件の“見立て”殺人にはどのような関連があるのか?そして第三の惨劇が……。会心の長篇本格ミステリー。
戸隠伝説殺人事件 (サスペリアミステリーコミックス――内田康夫ミステリーシリーズ)

シーラカンス殺人事件

シーラカンス殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 1995
大東新聞学芸部記者一条秀夫は、大東新聞が後援する「シーラカンス学術調査隊」に同行するため、南アフリカのコモロ・イスラム共和国へ特派された。が、“巨大シーラカンス日本へ”という特ダネが大東のライバル紙中央新聞の第一面を飾った。大東は完全にだしぬかれたのだ。その後、一条は突然行方をくらまし、調査隊員平野の死体が発見された。凶器には一条の指紋が。傑作長篇本格ミステリー。

赤い雲伝説殺人事件

赤い雲伝説殺人事件 (廣済堂文庫)

廣済堂文庫 2010
東京で、素人画家・小松美保子の「赤い雲の絵」を買った老人が殺され、その絵が紛失した。美保子が所属する絵画グループの浅見雪絵は息子の浅見光彦に絵の行方を探すよう命ずる。この絵に重大な謎があると見た浅見は、老人の出身地、瀬戸内海の寿島に向かう。島は原発誘致にからみ、反対派と賛成派に二分する騒動に揺れていた。調べるうちに「赤い雲」が島の人々に、ある言い伝えを連想させるものだと見抜いた浅見は……。昭和60年刊行、シリーズ3作目の廣済堂文庫、待望の新装版。

夏泊殺人岬

夏泊殺人岬 (講談社文庫)

講談社文庫 1993
陸奥湾に向かって大きく突き出した夏泊半島。自生椿の北限として名高い景勝地である。由緒ある椿神社を訪ねてきた男が毒死。男は刑期を終えて出所したばかりだった。雅楽部の合宿でやってきた江藤美香は、その男こそ以前訪ねてきた男らしいと知って驚いた。美香の実家もまた“椿神社”と呼ばれていたのだ。

1984

倉敷殺人事件

倉敷殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 2003
「タカハシノヤツ……」新宿の路上で謎のダイイング・メッセージを残して死んだ富山県・養護施設の職員。倉敷・アイビースクエアで服毒死したOL。二人の死を結ぶ意外な糸とは……。倉敷の美しい風物を背景に警視庁・岡部警部の推理が冴える。
倉敷殺人事件 (秋田コミックスサスペリア)

多摩湖畔殺人事件

内田康夫ベストセレクション  多摩湖畔殺人事件

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
東京・茅場町の商事会社社長・橋本圭一が、仕事で丹波篠山に行くと言い残し、多摩湖畔で遺体となって発見された。上着のポケットにあった「221588」「寺」と書かれたメモに真相が――?最愛の父を喪った千晶の熱意が、過去に娘を亡くした河内刑事の鬼の捜査魂に火を付けた。エリート警部・岡部を育てた男が執念で死の謎に迫る。車いすの美少女・千晶が父の死の謎を解き明かす。気迫のラストが胸を打つ、傑作ミステリー。
多摩湖畔殺人事件 (サスペリアミステリーコミックス――内田康夫ミステリーシリーズ)

津和野殺人事件

内田康夫ベストセレクション  津和野殺人事件

徳間文庫 2007/角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
浅見光彦の母・雪江が、東京・巣鴨にほど近い染井霊園で、殺人事件に遭遇した。被害者は津和野の旧家の長老・朱鷺勝蔵。警察から嫌疑を掛けられた雪江は、光彦に真相究明を依頼、光彦は津和野へと向かう。だが、第二、第三、そして第四の殺人が!?キリスト教徒殉教の地で、愛と絆に翻弄された男女の悲哀に浅見光彦が迫る!津和野の旧家、朱鷺家をめぐる愛と親子の絆。「銀のロザリオ」に託された秘密とは―。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~

パソコン探偵の名推理

パソコン探偵の名推理 (講談社文庫)

講談社文庫 1988
名門=現代学園のハテナクラブが生み出したお化けパソコン「ゼニガタ」。口の悪さと計算力、それと正しい文字が一度でディスプレイに出ないのが悩みの迷短低、いや名探偵。私立探偵事務所の初潮、じゃなくて所長の鴨田英作ともども難事件をビットビットとなで切っていく快刀乱麻は、笑い死なぬよう要注意!

明日香の皇子

内田康夫ベストセレクション  明日香の皇子

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
広告代理店の若手社員である村久は、清楚で慎み深い恵津子に惹かれ、いつしか恋仲になった。だが、彼女は突然、村久の前から姿を消してしまった――。巨大企業エイブルックにまつわる黒い噂、謎の連続殺人、事件の鍵は村久に預けられた絵に!?古代と現代をロマンの糸で見事に結んだ伝奇ミステリー。

1985

佐渡伝説殺人事件

佐渡伝説殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 1997
商事会社役員、駒津良雄のもとに『願』の一字が書かれた奇妙なはがきが毎週届くようになって、四通目。間もなく駒津は殺害された。娘の彩子が父の親友三輪昭二にはがきのことを告げると動揺をみせた。その三輪も佐渡で死体で発見される。父と『願』の関係を探るべく佐渡に向かった彩子は、賽の河原で花束を捧げる女性をみかけた。彩子は浅見光彦に相談する。浅見は、父の遺体の第一発見者だったのだ……。
浅見光彦ミステリー 佐渡伝説殺人事件 [DVD]

「横山大観」殺人事件

「横山大観」殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 1993
東京美術大学の助手・茂木は銀座の画廊のオープニングパーティで一枚の絵を見て衝撃を受けた。横山大観の本名「秀麿」の落款があるその絵は、正月旅行で偶然出会った男から見せられたものだった。しかもその男、五味は軽井沢で転落死していたのだ。五味が十二年前に起きた殺人事件の関係者だったことから、彼の死に不審を抱いた警視庁の岡部警部は、真相究明のため軽井沢に向かう……。長篇推理。

白鳥殺人事件

内田康夫ベストセレクション 白鳥殺人事件

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
製菓業界紙『菓業タイムス』の社長・芹沢が、取材先である新潟県のホテルの1室で他殺体で発見された。浅見は彼の依頼を受けて現地に同行していたのだが……。彼が遺した「白鳥の」というダイイング・メッセージは何を意味しているのか?毒入り菓子恐喝事件の真相に、名探偵・浅見光彦が迫る。

「信濃の国」殺人事件

「信濃の国」殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2011
信州毎朝新聞の編集局次長・牧田の絞殺死体が水内ダムで発見された。部下の中嶋が疑われるが、恵那山トンネル、長楽寺、寝覚ノ床でも次々と絞殺死体が!中嶋の妻・洋子は、発見現場が長野県歌「信濃の国」に歌われる地名と一致することに気付く。一方、長野県警の竹村警部は被害者四人を結ぶ過去の事件を洗い出すが……。信濃のコロンボが東奔西走し、真相に迫る。

天城峠殺人事件

天城峠殺人事件: <浅見光彦×日本列島縦断>シリーズ (光文社文庫)

角川文庫 2006/光文社文庫 2012
旧天城峠の崖下で老人男性の死体が発見される。彼は何故か「下司」と書かれた千社札を携え社寺巡りをしていたという。事件に巻き込まれた浅見光彦が捜査を始めた直後、かつてインタビューして意気投合したアイドル・桜井夕紀が心中!老人の不可解な社寺巡りの道程を探る光彦は、やがて二つの事件の意外な接点に気付く。伊豆の手鞠歌が暗示する恐るべきトリックとは!?―。
浅見光彦ミステリー 天城峠殺人事件 [DVD]

杜の都殺人事件

杜の都殺人事件 (ハルキ文庫)

ハルキ文庫 1998
「嫁さんに気をつけろ」新婚旅行先にかかってきた怪電話と青葉城址公園で偶然目にした一枚の観光記念写真。そこには若き日の妻と見知らぬ男が寄り添って……。狂おしいほどの嫉妬心をかきたてられた夫は密かに男の正体追及にのりだすが――。東京-仙台を結ぶ難事件に挑む長編本格推理小説。

1986

小樽殺人事件

小樽殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 2006
取材で小樽を訪れた浅見は、港で漂流死体を発見する。被害者は地元旧家の夫人。彼女の遺品から、白い封筒に入った黒揚羽が発見される。黒い蝶は霊界からの使いなのか。名門一家を襲った悲劇に挑む浅見の前に、再び黒揚羽を抱いた変死体が……。

高千穂伝説殺人事件

高千穂伝説殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2009
浅見光彦が見合いをする、美貌のヴァイオリニスト・本沢千恵子。だが、彼女の父・誠一が突然、失踪する。父の留守番電話に残された謎の言葉に不審を抱いた千恵子は、ある人物が高千穂大橋から転落死した事実を知り、高千穂へ。浅見も彼女を追う。そこでは相次ぐ変死事件が発生していた……。神話と伝説の国では何が?巨大な謎に、浅見光彦はいかにして挑むのか。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~

王将たちの謝肉祭

王将たちの謝肉祭 (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2006
女流王将戦の最終局を控えた美少女棋士今井香子は、新幹線の車内で見知らぬ男から一通の封書を受け取る。しかし六日後、男は死体となって発見され、香子もまた何者かに襲われた。彼女を救った“天才素人棋士”江崎秀夫と共に独自の調査を開始するも、将棋界の大物、柾田九段の家でも第二の殺人が起き……。将棋界の闇に切り込む異色ミステリ。

「首の女{ひと}」殺人事件

「首の女(ひと)」殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1993
小学校の同窓会に出席した真杉伸子は、かつて彼女に惚れていた宮田治夫と久しぶりに会った。伸子はいまだ独身の宮田に妹・光子を紹介し、高村光太郎の信奉者だった宮田は光子を光太郎・智恵子展に誘う。光子は展覧会よりも光太郎の木彫の「蝉」を見つめていた男が気になった。数日後、光子はその男が福島で殺されたことを新聞で知る。そして宮田も島根で変死。真杉姉妹は光子の同級生・浅見光彦に真相の究明を依頼するのだが……。傑作旅情ミステリー。

盲目のピアニスト

盲目のピアニスト (角川文庫)

角川文庫 1993
天才ピアニストとして期待されていた輝美は、ある日突然失明した。音楽に生きがいを求めて厳しいレッスンにも耐える日々のなか、彼女の周りで次々と人が殺される。美しいピアニストに近づく男たち。気配と音だけが彼女の疑惑を深め、やがて恐ろしい真相が見えてくる……。人の虚実を鮮やかに描いた傑作短編集。表題作ほか四編を収録。

漂泊の楽人

漂泊の楽人 (中公文庫)

中公文庫 2005
静岡県沼津市に住む漆原肇子は、相次いで肉親を失った。ボートから転落死した兄は生前、自分が死んだら浅見という男に愛用のワープロをあげてくれと言い、何者かに刺殺された母は「シシ、ハマダ、コガ」という言葉を遺した。肇子は母の育った新潟県月潟村が、子どもによる大道芸・角兵衛獅子発祥の地だと知る。沼津と月潟を結ぶ、浅見光彦と肇子の探偵行が始まった。
浅見光彦ミステリー 越後路殺人事件 [DVD] 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~

1987

鏡の女

鏡の女 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2001
ある日突然,浅見光彦の許に大きなダンボールが届いた。中味は姫鏡台。送り主は浅見の初恋の相手・夏子だった。戸惑いながらも淡い思いに引きずられるように、現在彼女が住む田園調布へ赴く。ところが、そこで浅見を待ち受けていたのは、夏子の死の知らせだった。鏡台に残された彼女の謎の言葉とは?(「鏡の女」より)鏡にまつわる抒情溢れる推理小説集。

軽井沢の霧の中で

軽井沢の霧の中で (角川書店)

角川書店 1995
父親の死をきっかけに、絵里は老舗の呉服店を畳み、軽井沢でペンションを始めた。幼い頃からの夢を散りばめた、「アリスの館」の経営は、画家である夫の力を借りなくても順風満帆だった。二年目の春。絵里は頼りない夫を後目に、地元の経理士と恋仲になった。ところが、逢瀬を終えた夜、経理士が殺害され、その日を境に気弱な夫の態度が豹変していく――。(アリスの騎士(ナイト))4人の女性が避暑地で体験する危健なロマネスク・ミステリー。

美濃路殺人事件

美濃路殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1997
愛知県犬山市の明治村で、大京物産課長・高桑雅文の死体が発見された。バッグの中には血染めの回数券が入っており、しかも被害者の血液型とは違っていた。事件発生時、美濃で和紙の取材をしていた浅見光彦は高桑の顔に記憶があった。数日前、「狂言強盗か」と報道された宝石商失踪事件の画面に彼の姿が映しだされていたのだ。ふたつの事件に一体どんな関係が?浅見は殺人現場に赴くのだが……。長編旅情ミステリー。
浅見光彦ミステリー 美濃路殺人事件 [DVD]

長崎殺人事件

長崎殺人事件: 「浅見光彦×日本列島縦断」シリーズ (光文社文庫 う 1-65 浅見光彦×日本列島縦断シリーズ)

光文社文庫 2011
作家・内田康夫のもとへ、名探偵・浅見光彦宛の手紙が届いた。殺人容疑をかけられた父親を助けて欲しいという長崎の女性からの依頼だった。早速、浅見を探してみると、なんと彼も長崎にいた。兄の要請で、グラバー園で発生した二件の連続殺人事件を追っていたのだ。死者が遺した“蝶々夫人の怨み”とは何か? シリーズ屈指の傑作と謳われる長編旅情ミステリー!
長崎殺人事件 (秋田コミックスサスペリア) 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~

十三の墓標

十三の墓標 (ハルキ文庫)

ハルキ文庫 1997
たった5歳の女の子が〈桜田門〉を尋ね、「パパもママも帰って来ないの」と警視庁捜査一課の叔父・坂口正二に訴えた。不幸にも福島県石川町で死体が発見され、また数日前には佐賀県有明町で歩いている姿も目撃された。妙なことにどちらの町にも和泉式部の墓が……。余部鉄教、天橋立股のぞき、猫啼温泉、母畑と山陰の旅情ゆたかに展開するミステリー。

終幕{フィナーレ}のない殺人

終幕(フィナーレ)のない殺人 (光文社文庫)

光文社文庫 2010
浅見光彦は、芸能界の大物・加堂孝次郎が箱根の別荘で毎年開く豪華な晩餐会に招かれていた。そこでは二年連続で不審な死亡事故が起きていた。今年こそ事故を防ぐため呼ばれたのだ。十四人の賓客を迎えてパーティーが始まったが、暴露本を書いた俳優の永井智宏が女優の妻の目前で毒殺された!“密室”と化した豪華別荘で起きる連続殺人の謎に浅見光彦が挑む。
終幕のない殺人 (SUSPERIA MYSTERY)

北国{ほっこく}街道殺人事件

北国街道殺人事件 名探偵の事件簿――竹村岩男 (集英社文庫)

集英社文庫 2002
野尻湖の発掘現場から、死後数年の人骨が発見された同じ日、良寛ゆかりの五合庵で研究家が殺害される。出雲崎を訪れた田尻風見子は、被害者と偶然すれ違う。卒論のテーマに良寛を選んだ風見子は再び新潟に向かい、良寛と一茶の共通項に誘われて野尻湖へ。捜査中の「信濃のコロンボ」こと竹村岩男警部が風見子と出会ったことで、事件は意想外の展開を――。名探偵・竹村警部の推理が冴える。

竹人形殺人事件

竹人形殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1997
浅見陽一郎刑事局長が苦境に立たされた。越前大観音堂に絡む不正を揉み消して欲しいと、地元有力者に圧力をかけられたのだ。彼の前に置かれたのは一体の見事な竹人形。それは昔、父親が馴染みの女性に贈ったものだという。父とその女性に一体どんな関係が?浅見家を脅かす出来事に困惑する陽一郎。弟の光彦は兄の窮地を救うために、北陸へと旅立つ。ところが、光彦も竹細工師殺害事件に巻き込まれ、容疑者として警察へ……。

軽井沢殺人事件

軽井沢殺人事件 名探偵の事件簿――浅見光彦 (集英社文庫)

集英社文庫 2002
南青山で交通事故に遭い死亡した男は、「ホトケノオデコ」という謎のダイイング・メッセージを残す。一方、軽井沢大橋で警視庁の公安部員が不審な死を遂げた。警察庁刑事局長である兄陽一郎の“特命”を受け、名探偵・浅見光彦は軽井沢に飛ぶ!二つの事件は、政財界の闇の実力者に繋がる線となって……。浅見光彦と「信濃のコロンボ」竹村岩男警部が共演。

1988

佐用姫伝説殺人事件

佐用姫伝説殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 2008
有田焼の陶芸家の個展が開かれた新宿のホテルで、著名な陶芸評論家が刺殺された。遺体には黄色い砂が撒かれ、部屋のメモ用紙には「佐用姫の」と書かれた痕跡が残っていた。佐用姫は、佐賀県唐津付近に伝わる悲恋物語のヒロインである。名探偵・浅見光彦は真相を求め、有田を訪れるが、そこには第二の殺人事件が……。大人気の旅情ミステリー。
浅見光彦ミステリー 唐津佐用姫伝説殺人事件 [DVD] 内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~

恐山殺人事件

恐山殺人事件 (廣済堂文庫)

廣済堂文庫 2009
音楽教師、杉山博之が変死した。杉山が勤務する音楽教室の主宰者、高川伸男は、杉山は殺されたのではないかと疑い、事件の真相追及を探偵・浅見光彦に依頼する。浅見は、杉山の祖母サキが恐山のイタコで「博之は北から来る何かによって殺される」と予言していたことを知る。だが、高川もまた不審な死を遂げてしまう。サキの不可思議な言葉を追い、浅見は北へと旅立つが……。著者が推敲に推敲を重ね、「これほど自らを没入させた作品はない」と語る本格推理小説。平成3年刊行の廣済堂文庫の新装版。
恐山殺人事件 (秋田コミックスサスペリア)

日光殺人事件

日光殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 2001
東照宮ゆかりの天海僧正は明智光秀だった?しかも日光に近い大牧場主の智秋家は明智家と関係が?「旅と歴史」の取材で日光を訪れた浅見光彦は、華厳の滝で飛び込み自殺に遭遇する。だが、崖下からはもう一体、智秋家の次男・次郎の白骨死体が発見された。彼は「日光で面白いものを発見した」という言葉を残して二年前に失踪していたのだ。資産家一族の中にありながら、短歌と馬を愛する自然児だった次郎。そんな叔父を慕う智秋家の令嬢朝子の依頼で、浅見は「日光」の謎に挑むが。長編ミステリー。

天河伝説殺人事件

内田康夫ベストセレクション天河伝説殺人事件

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
能の水上流宗家・和憲には和鷹、秀美という孫がおり、この異母兄妹のどちらかが後継者と目されていた。だが、舞台で「道成寺」を舞っているさなか和鷹が急死、その直後、宗家和憲も行方不明に。一方、新宿の高層ビル街で不審死を遂げた男は、和憲の物と思われる奈良・天河神社の「五十鈴」を手にしていた――。真相を追って浅見の旅は悠久の地・天河へ。伝説シリーズの金字塔。

鞆の浦殺人事件

鞆の浦殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2008
作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。だが、その老人は間宮の贋者であったことが判明する。後日、その老人に似た人物とN鉄鋼重役が、鞆の浦でほぼ同時刻に死亡した!内田の依頼を受けて、浅見光彦は現地に向かう。瀬戸内の景勝地が抱える“光”と“影”を前に、浅見がみせる名推理とは。

志摩半島殺人事件

志摩半島殺人事件 (中公文庫)

中公文庫 2006
真珠の養殖で有名な志摩半島の英虞湾に、己の刑務所体験を書く人気作家、袴田啓二郎の他殺死体が浮かんだ。所轄の鳥羽署はかつての裏の交流に着目し、捜査を開始。そんな折、美少女海女の取材で当地を訪れていた浅見光彦は事件を知り、興味を持つ。そして起こる第二の殺人。はたして光彦は真相に行き当たることができるのか。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~

津軽殺人事件

津軽殺人事件―“浅見光彦×日本列島縦断”シリーズ (光文社文庫)

徳間文庫 2005/光文社文庫 2012
弘前の古書店主が東京のホテルで毒殺された!そのポケットには“コスモス、無残”…のメモが遺され、太宰治が描いたという肖像画が消えていた。津軽へ向かった浅見光彦は被害者の娘・靖子と会い、被害者が主宰していた「『津軽』を旅する会」が事件の鍵をにぎると推理する。会の参加者を訪ねる光彦だが、そこで第二の殺人が!津軽半島を旅情豊かに描く傑作長編。

江田島殺人事件

内田康夫ベストセレクション  江田島殺人事件

講談社文庫 1992/角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
広島県江田島。旧日本海軍の兵学校があったこの地のシンボルである古鷹山で大規模な山火事が発生。鎮火後、山頂付近で短剣が突き刺さった遺体が発見された。十年後、海上自衛隊幹部候補生学校の副校長海将補に東郷元帥の佩剣探しを頼まれた浅見光彦は、江田島で殺人事件に遭遇したことから、二つの事件の奇妙な符合を追うことになる―。男が命を賭して守りたかった真実とは?哀しみの歴史が胸を打つ、感涙のミステリー長編。

追分殺人事件

追分殺人事件 (ハルキ文庫)

ハルキ文庫 1999
信濃追分駅のほど近くで、人形やアクセサリーを売る店をひとり営む丸岡一枝。東京大学農学部の前、本郷追分の角の酒屋に嫁いだ小野初子。互いに面識のない二人は、ほぼ同時期に、まったく見ず知らずの男性の変死体に遭遇する……。信濃のコロンボこと岡部和雄の秘密裡の捜査は難航したが、皮肉にも、新聞にスッパ抜かれたことにより得た糸口があった。昭和史の裏に追いやられた、光と陰の分岐の物語は、北海道から始まる。

隠岐伝説殺人事件

隠岐伝説殺人事件〈上〉 (角川文庫)

角川文庫 1990
ルポライターの浅見光彦は、佐田教授らと共に後鳥羽上皇遺跡発掘のため、隠岐の中ノ島を訪れた。しかし上皇の崇りがあると騒いでいた老人が溺死体として発見され、その上、佐田教授も謎の変死を遂げた――。一方、白倉教授と共に隠岐の村上家を訪れた女子大生佐治貴恵は、そこで、後鳥羽上皇から藤原定家に宛てた時価数十億といわれる稀本「源氏物語絵巻」に関する秘密の古文書を発見するが……。伝説の島・隠岐を舞台に、名探偵浅見が後鳥羽上皇の謎に挑む本格長編ミステリー。

少女像{ブロンズ}は泣かなかった

少女像(ブロンズ)は泣かなかった (角川文庫)

角川文庫 1998
毎朝、涙を流すという少女像。だが、持ち主が謎の自殺を遂げた朝だけ、このブロンズ像が泣かなかったのは何故なのか。奇蹟の像が警告する犯罪に迫る表題作ほか、ひとりきりの夜、ラジオから流れる歌曲の途中に聴こえたノイズのために、身の危険に晒される「踏まれたすみれ」など、車椅子の少女・橋本千晶と娘を失った捜査の鬼・河内刑事の心の交流が難事件を解決していく名品四編を収録。

1989

城崎殺人事件

城崎殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 1992
母親・雪江のお伴で城崎温泉を訪れたルポライターの浅見光彦は、かつて金の先物取引の詐欺事件で悪名高い保全投資協会の幽霊ビルで死体が発見されたところに行きあたる。しかも、この一年で三人目の犠牲者だという。警察は、はじめの二人は自殺と断定。今回もその可能性が高いというのだが……。城崎、出石、亀岡……。不審を抱いた浅見は調査に乗り出した。会心の長篇旅情ミステリー。

湯布院殺人事件

湯布院殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2009
風光明媚な温泉町、湯布院。この静かな町で、疑獄事件の渦中にある前文部次官秘書が首を吊った。フルムーン旅行でこの地を訪れた犯罪心理学者の和泉直人は、前次官と縁のある旧家の高梨家を訪れる。だが、遺産相続をめぐり骨肉の争いを繰り広げる高梨家では連続殺人が!和泉は事件の真相に迫れるのか。

隅田川殺人事件

隅田川殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1998
浅見雪江の絵画教室仲間である池沢英二が再婚することになった。ところが結婚式当日、定刻を過ぎても花嫁の津田隆子は現れなかった。隅田川の水上バスで式場へと向かう途中、船内から彼女の姿が消えたのだ。数日後、築地の掘割で隆子らしき女性の死体が発見された。雪江の依頼で、光彦は調査に乗り出すも、死体は別人。しかし、被害者の口に銜えられたバッジが池沢の物とわかり、彼が容疑者に……。被害者と池沢の関係は?消えた花嫁の行方は?錯綜する事件の真相に迫る浅見光彦自身にも死の影が……。長編旅情ミステリー。

横浜殺人事件

横浜殺人事件: 〈浅見光彦×日本列島縦断〉シリーズ (光文社文庫)

角川文庫 2002/光文社文庫 2012
横浜テレビの看板レポーター・山名めぐみの絞殺死体が発見された。取材に訪れ事件に遭遇した浅見光彦は、めぐみの最後の仕事となったVTRが事件の鍵を握ると直感する。一方、金沢八景では会社員・浜路恵一の死体が―!めぐみの仕事仲間・紅子、浜路の遺児・智子と二つの事件の接点を追う光彦は、外国人墓地へ。港町・横浜を舞台に冴える光彦の名推理。

金沢殺人事件

金沢殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2007
浅見光彦の自宅近くにある平塚神社で商社マンガ殺された。買い物に出ていた浅見光彦は実況検分に遭遇する。そして、金沢で女子大生が遺体で発見される。兼六園に近い「美術の小径」の石段から突き落とされたのだ。彼女は東京で商社マンの最期を目撃していた。二つの事件の繋がりを求め、光彦は北陸へ飛んだ。

讃岐路殺人事件

讃岐路殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2002
母・雪江が旅先で交通事故に遭い、記憶喪失になってしまった。ほどなく記憶を取り戻したある日「瀬戸大橋自殺者第一号?」というニュースを見て声をあげた。自殺したという久保彩奈が、雪江を轢いた加害者だったのだ。事故を苦にした自殺かもしれない、という母の命により、浅見光彦は高松の彩奈の家を訪れる。彼女の死には、不可解な点が残されていた。

日蓮伝説殺人事件

日蓮伝説殺人事件〈上〉 (角川文庫)

角川文庫 1995
株式会社ユーキの宝石鑑定士・伊藤木綿子のところへ専属デザイナー・白木美奈子が相談を持ちかけてきた。彼女がデザインした宝飾品に粗悪な石が混在していたらしい。しかも美奈子は木綿子の恋人塩野満の素姓まで訊ねてきた。塩野と美奈子の関係は。木綿子の胸に一抹の不安が……。数日後、美奈子が死体となって発見され、塩野も事件発生の翌日、木綿子に連絡を残して、消息を絶った。日蓮聖人のルポを依頼され、山梨県を訪れていた浅見光彦はこの怪事件に深く関わることに――。

琥珀の道{アンバー・ロード}殺人事件

琥珀の道(アンバー・ロード)殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 2002
東京・早稲田面影橋でOLの大岡滝子が刺殺された。旧知の橋本警部に相談を受けた浅見光彦は、被害者が残した写真に注目する。それは滝子が八年前に参加した、古代、久慈琥珀を大和朝廷へ運んだという「琥珀の道」を辿るキャラバン隊九人のスナップだった。ほどなく、その一人・本井博正が三陸海岸の断崖から飛び降り自殺を図る。浅見は二つの事件を追って久慈へ向った――。

菊池伝説殺人事件

菊池伝説殺人事件 (徳間文庫)

徳間文庫 2009
忠義武烈の名門「菊池氏」を取材するため、熊本県菊池市に向かった浅見光彦は、車中で出会った美人・菊池由紀に心惹かれる。情緒不安定に見えた由紀は、実は刑事に尾行されていた。父・武明が長野県親王塚で殺害され、容疑は由紀の恋人・辻綾一にかかっており、彼女にその逃亡幇助の疑いがあるという。浅見は一族の謎と歴史に引き込まれていく。名門一族を襲った悲劇。

釧路湿原殺人事件

釧路湿原殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2010
北海道の釧路湿原で、男の死体が発見された。エリート官僚で国立公園管理官の友利恵一は、自らの新婚旅行をキャンセルして現場に向かうが、被害者との確執があった彼に殺人の嫌疑がかけられてしまう。実は友利は、和泉直人教授夫妻の一人娘・郷子の結婚相手。和泉教授夫妻は娘婿の無実を信じて釧路に急行するが……。

神戸殺人事件

神戸殺人事件: <浅見光彦×日本列島縦断>シリーズ (光文社文庫)

中公文庫 2007/光文社文庫 2011
神戸三宮で浅見光彦がヤクザの二人組から救った女性は、「赤い寺白い犬」と書かれた紙片を残して突然姿を消した。その夜、浅見と一緒にいた取材相手の元船長・松村が死体で発見され、アリバイのない浅見は警察に疑われる。一方、芦屋では海運会社会長の豪邸を訪ねた画廊の社員二人が相次いで殺され―。会長の孫娘・亜希に救いを求められた浅見は真相に迫れるか。長編推理小説。

1990

琵琶湖周航殺人歌

琵琶湖周航殺人歌 (中公文庫)

中公文庫 2009
「琵琶湖の水を守る会」の会長が、自宅で何者かに殺された。容疑がかかった未亡人を救ってほしいと友人から頼まれた浅見光彦は、急遽琵琶湖に向かう。そこで光彦を待っていたものは、汚染された琵琶湖の無惨な姿と、環境問題に揺れる地元の確執だった。続けて起こる殺人事件の背後に巨大な悪の影を見た光彦は果敢に敵に向かって行くが――。
琵琶湖周航殺人歌 (SUSPERIA MYSTERY) 浅見光彦ミステリー 琵琶湖周航殺人歌 [DVD]

御堂筋殺人事件

御堂筋殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2009
浅見光彦の眼前で、女神に扮した美女が転落死した!年に一度の“御堂筋パレード”。光彦は、繊維メーカー・コスモレーヨンのPR誌の取材に訪れていた。同社の新素材を身にまとった梅本観華子が、車を飾り立てたフロートから突然崩れ落ち、急死したのだ。当初は事故かと思われたが、遺体から毒物が発見され大騒ぎに。複雑な様相を見せ始めた事件に浅見が挑む。

歌枕殺人事件

歌枕殺人事件 (ハルキ文庫)

ハルキ文庫 2000
歌枕の地として名高い宮城県多賀城市、末の松山で、男の死体が発見された。が、事件の捜査は難航、犯行動機の糸口すら掴めないまま虚しく三年の時が過ぎた。浅見家恒例の百人一首によるカルタ会で、殺害された男の娘にしてカルタ界の女王・朝倉理恵と決勝対決をした浅見光彦は、彼女が語る事件の真相究明に乗り出す。手がかりは男の手帳に記された「白波、松山を越ゆ」という言葉……。古歌に封印された謎を名探偵の推理が斬る。

伊香保殺人事件

伊香保殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2003
坊ちゃま、助けて。浅見家のお手伝い・須美子が殺人容疑で群馬の警察に連行された?助けに行った浅見光彦は温泉町・伊香保の夫婦怪死事件に巻き込まれる。会社重役の夫は焼死、妻は崖下に転落死。事件には、日本舞踊の後継者争い、晩年をこの地で過ごした竹久夢二の謎までが絡み……。傑作旅情ミステリー。

平城山{ならやま}を越えた女

内田康夫ベストセレクション  平城山を越えた女

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
名探偵・浅見光彦は、奈良の老舗宿・日吉館の取材で弥勒菩薩に似た和風美人・阿部美果に出逢った。出版社の文芸部門で働いていた彼女は、突然の人事異動の衝撃から立ち直るために旅に出たのだ。京都・大覚寺で写経に勤しんでいた折、行方不明の娘を捜す手伝いを頼まれる。ホトケ谷で発見された変死体とのかかわりとは……?未だ見ぬ香薬師仏への憧れを抱き、悠久の地・奈良を目指した男女の運命とは。

「紅藍{くれない}の女」殺人事件

「紅藍の女」殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2000
新進ピアニスト・三郷夕鶴の相談を受けた浅見光彦。夕鶴の父が「はないちもんめ」というメッセージを受け取って以来、様子がおかしいのだという。浅見は、夕鶴の話から深い秘密の存在を感じ取り、三郷家の古里、山形県河北町を訪ねる。童歌に秘められた過去、連続する殺人事件、浅見の推理が冴えわたる。

耳なし芳一からの手紙

耳なし芳一からの手紙 (徳間文庫)

徳間文庫 2010
漫画家になる夢をかなえるため、下関から新幹線に乗り込んだ家出娘・池宮里奈は、車中で殺人事件に遭遇、犯人の嫌疑をかけられるが、偶然居合わせたルポライター・浅見光彦に助けられる。被害者は、東京・田園調布に住む鉄鋼会社相談役。その鞄には「火の山の上で逢おう」という謎の手紙が残されていた。差出人の「耳なし芳一」を追って、浅見は長州・下関を訪れることになるが……。

1991

三州吉良殺人事件

三州吉良殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1994
浅見光彦は、ひょんなことから母・雪江の三州への旅のお供を命じられた。道中「殉国の七士の墓」に立ち寄ったふたりは、おかしなことをいう愛国老人に出会う。ところが、翌朝、その老人の死体が蒲郡の海岸で発見される。死亡状況からすると、何者かに断崖から突き落とされたらしい。が、そのあたりには人が転落しそうな場所はない。三河湾をはさんだ伊良湖岬から死体が流れ着いたのだろうか。警察から嫌疑をかけられた浅見母子は事件の解決に全力を注ぐが……。長編旅情ミステリー。

上野谷中殺人事件

上野谷中殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2007
浅見光彦は軽井沢のセンセから、一通の手紙を託された。上野・不忍池で起きた殺人事件の容疑者にされた青年が、無実を切々と訴えていた。数日後、青年は谷中霊園で死体となって発見され、警察は自殺と断定する。釈然としない光彦は下町へ足を向けた。背後には上野駅周辺の大規模な再開発問題が……。下町の義理と人情に隠された事件。浅見は真相に迫れるか。
上野谷中殺人事件 (秋田コミックスサスペリア)

鳥取雛送り殺人事件

鳥取雛送り殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1999
浅見光彦が新宿の花園神社を取材中、男性の死体を発見した。男の頭部には桟俵という藁細工が敷かれ、植え込みには凶器と思われる石が置かれていた……。被害者は有名な雛人形作家と判明したが、彼は生前“人形に殺される”と語っていたという。しかも、遺留品の桟俵は鳥取山中の流し雛に使われたものだった。被害者は何に脅え、犯人はなぜ証拠品を残していったのか。捜査をしていた刑事までもが突然失踪し、浅見は神秘的雛人形の世界に封印された迷宮へ――。長編本格ミステリー。

浅見光彦殺人事件

浅見光彦殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 1993
詩織の母はいまわの際に「トランプの本」と言い残して病死。そして、詩織の父・大輔も出張先の広島で「トランプの本」を見つけたというダイイング・メッセージを残して非業の死を遂げた。さらに大輔の部下、野木もまた九州・柳川から「面白い物を見つけた」という葉書を詩織あてに書いた直後に失踪。途方にくれる詩織がたよれるものはもはや浅見光彦しかいない。ところが、その浅見にも死の影が……。傑作長編ミステリー。
浅見光彦殺人事件 (サスペリアミステリーコミックス――内田康夫ミステリーシリーズ)

博多殺人事件

博多殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2004
史跡調査で浅見光彦が見つけた白骨は、博多進出を狙う新興流通グループ幹部だった。一方、地元デパートの案内嬢が殺され、不倫相手と噂の敏腕広報室長に容疑がかかるが、彼は殺された幹部の最後の目撃者だという。「容疑者を救え」兄の刑事局長・陽一郎から意外な命を受け、浅見はデパート戦争連続殺人に挑む。
博多殺人事件 (秋田コミックスサスペリア)

喪われた道

喪われた道 (角川文庫)

角川文庫 2000
青梅山中で虚無僧姿の死体が発見された。被害者は会社役員羽田栄三。「旅と歴史」の取材中に事件に遭遇した浅見光彦は、独自の調査に乗り出す。浅見は尺八名人の羽田が修善寺ゆかりの秘曲「滝落」の吹奏を拒絶していたことを知り、源頼家忌と重なった事件当日には、修善寺で虚無僧が目撃された事実を掴む。かつて修善寺で暮らしていた羽田の過去とは?頼家忌の伊豆で何が起きたのか?発見現場の青梅との関連は?やがて、浅見の前には「失われた道」という謎の言葉が立ちはだかる……。内田文学の新境地となった傑作長編推理。

内田康夫ベストセレクション  鐘

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011/角川文庫 2012
東京都北区にある聖林寺。その境内にある鐘が、深夜、かすかに鳴った。翌日、浅見家を聖林寺の住職が相談に訪れた。寺の鐘から血が滴り落ちていたというのだ。そして、隅田川の水門で鐘の紋様痕を付けた男の他殺体が発見され……。浅見シリーズ屈指の旅とロマン。不吉な「彷徨える鐘」の謎を追う。

「紫の女{ひと}」殺人事件

「紫の女」殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 2011
熱海の網代に軽井沢のセンセを訪ねた浅見光彦は、和菓子店“月照庵”のママから、奇妙な事件の解決を頼まれる。姪・曾宮一恵は、実家で両親と共に毒入りワインを飲んで倒れているのを発見され、ただ一人生き残った。一家心中かと思われたが、彼女は臨死時に幽体離脱して犯人の姿を見たのだという。「紫式部に乾杯」という謎の言葉を手掛かりに、宇治へ向かった浅見を待っていたのは……。和菓子をめぐる哀しくも美しきミステリー。

薔薇の殺人

薔薇の殺人 (中公文庫)

中公文庫 2010
それは不思議な「誘拐事件」だった。女子高生・浜岡文絵が自室から音もなく姿を消し、翌日届いた一通の脅迫状以外、犯人からの連絡は一切ないのだ。そして七日後、文絵の亡骸が山林で発見された……。宝塚歌劇団出身の清純派女優と大物男優が実の親と知らずに育った文絵の身に、何が起きたのか?宝塚へ向かった浅見光彦が見た最も悲しく美しい終幕とは。

熊野古道殺人事件

熊野古道殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 2010
愛車・ソアラのローンを払い終え上機嫌だった浅見光彦に、作家・内田康夫から1本の電話がかかってきた。生身の人間を小船に乗せて沖合に流す・補陀落渡海が現代によみがえるというのだ。浅見が運転する車で現地へと向かった2人は、南紀山中に差し掛かったところで殺人事件に遭遇する。犠牲者は、小船に僧に扮して乗る予定の男の妻だった。名探偵と作家の迷コンビが操るソアラに襲いかかる罠とは?長編旅情ミステリー。

1992

若狭殺人事件

若狭殺人事件 (講談社文庫)

講談社文庫 2011
雪が舞う若狭の名勝日向湖{ひるがこ}に、水中綱引き神事の賑わいの最中、男の死体が流れ着く。およそ一年の後、東京・高島平の路上では、広告代理店勤務の細野久男が殺された。偶然、細野がミステリー同人誌に発表した小説『死舞』を手にした浅見光彦は、二つの事件に寄り添う謎めいたストーリーを追って、若狭へと向かうのだった。

風葬の城

風葬の城 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2004
会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された!ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子まで失踪しており、“東京”からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が……。第二の殺人が発覚し、会津の悲しい過去が事件を解く鍵に!しなやかな名探偵浅見光彦も涙した歴史の真実と現代社会の闇に潜む陰謀!
風葬の城 (秋田コミックスサスペリア)

朝日殺人事件

朝日殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2001
「アサヒのことはよろしく頼みますよ」列車の中でそう話していた男が都内のホテルで殺された。たまたまこの言葉を耳にした母、雪江に、浅見光彦は事件の真相を調べるように命じられる。言葉の真相を探すため、光彦は「アサヒ」を追う旅に出た。調べるほど混迷の度を濃くしていく被害者の周辺。「アサヒ」という言葉につながった真実はどこにあるのか……。

透明な遺書

透明な遺書 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2007
「父の死の真相が知りたい」。旧友の娘・清野翠の訴えを聞き「旅と歴史」の藤田編集長はルポライター・浅見光彦に調査を依頼した。翠の父は「遺書」と書かれただけで中身のない奇妙な封筒を残し、密室状態の車の中で死んでいた。警察は排ガス自殺と断定するが、現場の福島県喜多方で浅見は不審な点を掴む。捜査に疑問を抱く中、過去の大事件との繁がりが浮上した……。

坊っちゃん殺人事件

坊っちゃん殺人事件 (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2010
三十すぎても「坊っちゃん」扱いされる浅見光彦は、うるさい母から逃れるために愛媛・松山へ漱石、子規らを辿る取材に出た。そこで出会った美女「マドンナ」から痴漢に間違われ、警察官に目をつけられる。後日、その女性が絞殺体で発見された。光彦への疑惑が強まる中、句会の主宰者が毒死する。四国路の連続殺人事件を旅情豊かに描く傑作ミステリ。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~

「須磨明石」殺人事件

「須磨明石」殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2003
大阪の新聞社に勤める新人記者・前田淳子が失踪した。依頼を受け、神戸に飛んだ浅見光彦は、淳子と最後に会った女子大の後輩・崎上由香里と捜索を始める。明石原人について取材中だった淳子は、当日二人連れの男を気にしていたという。足取りを追う浅見が発見したのは!?源氏物語の舞台となった風光明媚の地を血に染める悲劇。連続殺人の謎に浅見光彦が迫る。

死線上のアリア

死線上のアリア (角川文庫)

角川文庫 2000
私立探偵・鴨田英作のもとに、名器ストラディバリを護衛して欲しいという依頼が舞い込んだ。所有者は世界的に有名なヴァイオリニスト、辻真理。ところが、彼女の凱旋祝賀パーティ当日に事件が発生した。辻真理が演奏を開始した途端、“ダーン”という大音響が響き、最上席の中央の紳士が夥しい血を流して倒れたのだ。凶器は被害者の胸ポケットにあった小型ピストル。果たして自殺か、それとも……。鴨田英作と犯罪捜査用スーパーパソコン『ゼニガタ』が活躍する表題作他、警視庁のキレ者・フグハラ警部の名推理を描いた作品を収録した傑作短編。

1993

斎王の葬列

斎王の葬列 (新潮文庫)

新潮文庫 2004
都から伊勢神宮へ遣わされた皇女の通い路であった滋賀県土山で、その「斎王群行」を題材にした映画のロケ中に地元の青年が殺される。監督は旧友の浅見光彦に調査を依頼するが、直後に第二の殺人が。斎王の崇りが囁かれる中、光彦は34年前にこの地の古い宮で起きた惨劇に辿り着く。歴史の闇に消えた者たちの呪詛と、現世を生きる者たちの怨念が伝説の地で交錯する、長編歴史ミステリー。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~

鬼首殺人事件

鬼首殺人事件 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2009
秋田県雄勝町で催された小町まつりの最中、老人が不審な死を遂げた。現場に居合わせた浅見光彦は「オニコウベデアッタ」という最期の言葉を聞く。老人はなぜ小町娘の前で絶命したのか?浅見は調査を開始するが、警察は自殺と断定。遺体から毒物が検出されたのになぜ?警察の不可解な動きに疑惑を抱く浅見に、やがて想像を超えた巨大な闇が迫る……。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~

箱庭

箱庭 (文春文庫)

文春文庫 2004
義姉に届いた一葉の写真とメッセージ。セピア色の写真には、女学生の頃の義姉と友人がセーラー服姿で微笑んでいた。相談をうけた浅見光彦は、友人の行方を追い、広島の厳島へ。辿りついた先には、一人の女性の薄幸な人生と、安芸の宮島と岩国で見つかった二つの死体の謎が待っていた。文芸ミステリーの不朽の名作。

1994

怪談の道

怪談の道 (徳間文庫)

徳間文庫 2005
動燃の取材で鳥取県を訪れた浅見光彦は、小泉八雲が「地獄」と評した宿で異父姉妹と出会う。姉妹は突然死した妹の父が、実は殺されたのではと疑っていた。テープに残された「カイダンの道」という言葉を手がかりに、浅見は調査を始める……。

歌わない笛

歌わない笛 (光文社文庫)

光文社文庫 2004
倉敷市の山林の雪の中で、フルートを握った女性の服毒死体が発見された。五日後、彼女の婚約者の溺死体が吉井川に浮かび、警察は後追い心中と断定する。演奏会で津山を訪れていたヴァイオリニスト・本沢千恵子は、死体のフルートを持つ手が左右逆なことに気付き、旧知の浅見光彦に相談したが……。

幸福の手紙

幸福の手紙 (光文社文庫)

光文社文庫 2005
編集者・中村典子のもとに届いた一通の手紙。それは「不幸の手紙」だった。十日後、バラバラ死体事件が発生した井の頭公園で、週刊誌記者・長谷の死体が見つかる。彼は典子に「半分の馬」という言葉を残していた。浅見光彦は長谷の足取りを追って、北海道・十勝へと飛ぶ。現実の未解決事件をモチーフにした連続殺人の真相は!?名探偵・浅見光彦の推理が光る。

沃野の伝説

沃野の伝説〈上〉 (徳間文庫)

徳間文庫 2011
食糧卸組合の理事・坂本が、京浜島の海岸で水死体となって発見された。偶然にも浅見光彦の母・雪江が彼に電話をした直後のこと。驚いた雪江は、光彦に事件の調査を言い渡す。同じころ、長野県では巨額のヤミ米横領事件が発覚。行方をくらました容疑者の商社員・阿部が死んだ坂本と繋がりがあったことをつかんだ長野県警は「信濃のコロンボ」こと、竹村岩男警部を出動させる。

札幌殺人事件

札幌殺人事件 (上) (角川文庫)

角川文庫 2005
ススキノのクラブ「ユリアンヌ」に時折現れる謎めいたプロモーター白井。彼が一人で飲んでいる夜に限って、店に白井宛の電話がかかってくる。ママにとっては妙に気になる客であった。一方、浅見光彦が捜索を依頼された失踪人・戸田は、その白井の身辺を探っていた。戸田が残した不可解な盗聴テープに興味を惹かれ、浅見は札幌へ飛ぶ。次第に姿を曝す北海道開発の巨大な黒い利権、タブーに近付く浅見光彦にも危機が。

1995

軽井沢通信

軽井沢通信――浅見光彦からの手紙 (角川文庫)

角川文庫 1998
軽井沢のセンセが浅見光彦に宛てた手紙は、ユーモアあふれる玉手箱。時には小説のネタ探しを依頼したり、時には世の中にはびこる矛盾を追究したり、はたまた時には、身の回りで起きた面白エピソードを披瀝し……。どこまでが本気で、どこまでが冗談か?〆切を忘れて、自慢話のオンパレード。心やさしき超マジメ人間の名探偵・浅見、この無理難題山積みの手紙にどう応える!?小説では明かされなかったエピソードが満載!!アサミスト必携の一冊、待望の文庫化。

イーハトーブの幽霊

イーハトーブの幽霊 (光文社文庫)

光文社文庫 2004
宮沢賢治が「イギリス海岸」と名付けた北上川の川岸に、男の他殺体が流れ着いた。花巻市が花巻祭りの準備で賑わうころだった。被害者は「幽霊を見た」と話していたという。取材で訪れていた浅見光彦は事件の渦中へ。祭りの初日、今度は「さいかち淵」で毒殺死体が見つかり……。賢治の理想郷「イーハトーブ」を震撼させる連続殺人!浅見光彦は「幽霊」の正体を追う。

記憶の中の殺人

記憶の中の殺人 (光文社文庫)

光文社文庫 2003
春分の日の午後、僕は軽井沢のセンセから平塚亭に呼び出された。春のお彼岸に内田家の墓に花を飾る女性がいるので調査してほしいという。ひと月後、内田家の隣の墓の持ち主が殺された。兄・陽一郎は被害者とは旧知の仲らしい。それは少年時代の僕だけが憶えていない軽井沢の事件につながっていて……。浅見光彦自身の言葉で語る、過去と現在を結ぶ殺人事件。

華の下にて

内田康夫ベストセレクション  華の下にて

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011/徳間文庫 2012
国際生花シンポジウム開催中の京都で雑誌記者が殺害された。藤田編集長からの依頼で仕事を引き継いだ浅見だが、取材中に第2の殺人事件が起こり――。絢爛豪華な華道界、その伝統の根幹を揺るがす大スキャンダルの真相とは?浅見シリーズ屈指の艶やかさ。名探偵・浅見光彦が家元制度の禁忌に挑む。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXI ~2時間サスペンス版~

1996

蜃気楼

蜃気楼 (新潮文庫)

新潮文庫 2005
富山と東京を往復する薬売りの老人が、舞鶴で遺体となって発見される。取材で富山の魚津に滞在中の浅見光彦は、殺される直前の老人と会った後に行方をくらませた謎の女性を追う。東京のファッション業界の関係者であった彼女も、また命を奪われ、さらに第三の犠牲者が――。蜃気楼の街・魚津から旅立ち、都会で失速した夢のかけらが、光彦の胸を刺す。果てしなき哀感漂う長編ミステリー。

姫島殺人事件

姫島殺人事件 (新潮文庫)

新潮文庫 2003
大分県国東半島の先に浮かぶ姫島。謎と伝説に彩られたこの小島で、島の長の息子が惨殺された。取材で滞在していた浅見光彦は、島民の間に漂う微妙な空気に気づく。さしたる産業がない島で、密かに画策されていた恐るべき企み。海岸に流れ着いた死体。錯綜する人間関係の裏で、殺意の糸を操る者は誰か。事件の背景を追って九州本土の山奥に車を走らせた光彦が直面する戦慄の真実――。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXIII ~2時間サスペンス版~

1997

崇徳伝説殺人事件

崇徳伝説殺人事件 (中公文庫)

中公文庫 2008
崇徳天皇に傾倒する男が経営する特別養護老人ホームで働く看護師・滋美。施設では入居者の不審な死が相次ぎ、滋美は内部告発の証拠となるフィルムをジャーナリストに渡そうとする。だが、ちょっとした手違いから、取材で崇徳天皇ゆかりの神社を訪ねる最中の浅見光彦に託してしまい――福祉事業の暗部に浅見光彦が迫る。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~

皇女の霊柩

内田康夫ベストセレクション   皇女の霊柩

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
京から江戸の将軍家へ嫁がされた悲劇の皇女和宮。和宮をテーマにした卒論を書くため調査を兼ねて木曾・馬篭に帰省した美雪は、母親が殺人の嫌疑をかけられていることを知る。ちょうどその頃、浅見光彦は東京で殺害された木曾出身の女性の死の真相を追って、木曾・妻篭に向かっていた。二つの事件の鍵は、皇女和宮の柩に――!?伝説と事件の謎を大胆に解き明かす、歴史ミステリー。

遺骨

遺骨 (文春文庫)

文春文庫 2007
浅見光彦が淡路島の寺で出会った製薬会社の営業マンが刺殺された。その直後、男が寺に預けた骨壼を謎の女性が持ち去り、さらに偽の製薬会社社員もその壼を追う。浅見は事件の真相を探るべく、被害者の故郷、山口県仙崎へ。やがて医学界を脅かす驚愕の真相にたどりつく――。著者渾身の社会派ミステリ。

1998

鄙の記憶

鄙の記憶 (角川文庫)

角川文庫 2006
静岡の寸又峡で、TV局の記者久保と、作家を自称する男が相次いで殺された。久保の記者仲間・伴島は、遠く秋田で起きた素封家の死が事件に関係していることを掴む。だが、大曲の「庄屋様」横居家に向かった彼も忽然と姿を消してしまった。久保夫人の依頼で事件に関わった浅見光彦は、伴島の後を追い秋田へ――。横居家の美少女・光葉の謎めいた瞳の奥底に宿るものとは、そして、大曲の花火大会の夜に何があったのか。

藍色回廊殺人事件

藍色回廊殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2007
四国を東西に貫く大河・吉野川。県は地域振興のため、この川の流域を「藍色回廊」と名付けた。四国八十八カ寺の取材のため、徳島県を訪れていた浅見光彦は、迷宮入り直前の殺人事件に出合う。調査を進める浅見は、住民を賛否で二分する吉野川可動堰建設問題に直面した。そして、新たな殺人事件が……。川に翻弄される女たちの運命。浅見が辿りついた真相とは。
内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ DVD-BOXII ~2時間サスペンス版~

1999

はちまん

はちまん〈上〉 (角川文庫)

角川文庫 2002
長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。だが、不可解な言葉を残して美由紀と別れた老人は、秋田県で死体となって発見された。浅見光彦は、日本各地の美しい風景と混乱の戦後史の中に、この元文部官僚の軌跡をたどることになるが……。この国のありかたを問う著者が壮大な思いをこめて紡ぐ巨編。

黄金の石橋

黄金の石橋 (講談社文庫)

講談社文庫 2005
テレビドラマで浅見光彦役を演じている俳優・絵樹卓夫が、軽井沢のセンセに相談を持ちかけた。鹿児島にいる母親が金の石橋の古文書を渡せと、脅迫されているのだ。石橋の取材を兼ねて鹿児島を訪れた浅見は、殺人事件に巻き込まれ、絡み合う謎に挑む。著者自作解説と、浅見を演じた榎木孝明氏による解説付。

氷雪の殺人

内田康夫ベストセレクション 氷雪の殺人

角川書店(内田康夫ベストセレクション) 2011
利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。被害者は富沢春之。通信機器メーカーの技術者だった。彼が遣したのは「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」という言葉と1枚のCD。自殺として処理されようとする彼の死には、日本の国防を揺るがす、重要な秘密が隠されていた――。浅見光彦が日本人の「覚悟」に迫る、社会派ミステリー。

ユタが愛した探偵

ユタが愛した探偵 (角川文庫)

角川文庫 2005
琉球王家最後の姫君が名門・井伊家に嫁いだ事から始まった彦根の名物行事「ブクブク茶会」。その行事に沖縄から参加した式香桜里は、幼い頃から「神の子」と言われる不思議な能力を秘めていた。数日後、彦根において香桜里の素性を執拗に探っていた不審な男が、琉球王国の聖地・斎場御嶽で死体となって発見される。事件究明の依頼を受けた浅見光彦は、急遽、沖縄へ。神秘の国に封印された悲劇の連鎖。美しき霊能者が抱いた儚き恋の行方。名探偵・浅見をも惑わす驚愕の真相とは。

2000

秋田殺人事件

秋田殺人事件 (角川文庫)

角川文庫 2008
第三セクター「秋田杉美林センター」の欠陥住宅問題と、県が同社に追加融資した巨額の金の行方に揺れる秋田県。県政のイメージを一新するため副知事に抜擢された望月世津子のもとには、怪しい警告文とともに、謎の焼死事件に関する記事が送られてきた。「やつらにやられた」と言い遺したにもかかわらず自殺とされた死の真相は?世津子の私設秘書として同地に赴いた浅見光彦が政治の闇に鋭く斬り込んだ傑作社会派ミステリー。

貴賓室の怪人/「飛鳥」編

貴賓室の怪人 「飛鳥」編 (講談社文庫)

講談社文庫 2010
浅見光彦に豪華客船「飛鳥」での世界一周旅行の取材依頼が舞い込む。大海原へ華々しく出航する直前の浅見に「貴賓室の怪人に気をつけろ」との謎の手紙が届く。不吉な空気が漂う中、洋上の密室と化した船内でついに殺人事件が起こる。乗船客には作家・内田康夫夫妻が、そして岡部警視との競演も。浅見光彦、初の海外シリーズ。
火曜サスペンス劇場 浅見光彦スペシャル 貴賓室の怪人 [DVD]

不知火海

不知火海 (新潮文庫)

新潮文庫 2007
隣人の坂本に謎の箱を預けて失踪した米村。箱には古いドクロが入っていた。調査を依頼された浅見光彦は、ドクロの奥歯の間から石炭を見つける。坂本が耳にした「しらぬい」という言葉を手がかりに九州へ飛んだ光彦は、米村の生地が大牟田と知る。三井三池炭鉱で栄えた大牟田。そこに残る廃坑に長く隠されてきた恐るべき秘密とは――。歴史に残らぬ空前の大犯罪を描いたサスペンス巨編。

2001

鯨の哭く海

鯨の哭く海 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2005
捕鯨問題の取材で南紀・太地を訪れた浅見光彦は「くじらの博物館」で不気味な展示物を目にした。漁師人形に銛が突き刺されていたのだ。まさにそれは、以前太地で起こった殺人事件の被害者の姿そのものだった。誰がなぜ? 未解決事件へのメッセージ? 調査を開始した浅見は、小さな岬町を揺るがしたもうひとつの事件、旧家の娘の心中事件との関連に注目するが……。

箸墓幻想

箸墓幻想 (角川文庫)

角川文庫 2004
邪馬台国の研究に生涯を費やした孤高の考古学者・小池拓郎が殺された。その直後、彼の発掘していた古墳から邪馬台国の手がかりと思われる銅鏡が発見され、考古学界は騒然となる。浅見光彦は、小池が寄宿していた当麻寺の住職から事件解決を依頼され、早春の大和路へ向かった。老考古学者が遺した一通の古い手紙と色褪せた写真――住職の娘・有里とともに事件を追う浅見は、いつしか時を超えた女達の妄執に搦め捕られてゆく。古代史のロマンを背景に展開する格調高い文芸ミステリー。

2002

中央構造帯

中央構造帯(上) (角川文庫)

角川文庫 2011
「将門の椅子」に坐る者には死が訪れる――。ある巨大銀行でささやかれていた迷信は現実となり、エリート銀行員が相次いで不審な突然死を遂げる。そして国際部に勤める阿部奈緒美の上司も犠牲となり、死体が八幡不知薮から発見された。これは本当に平将門の崇りなのか?大学の同期である奈緒美から依頼を受けた浅見光彦は、人智を超えた謎に挑むべく調査を始める。だが、将門伝説をめぐる奇妙な符合が見つかり……。

しまなみ幻想

しまなみ幻想 (文春文庫)

文春文庫 2011
来島海峡大橋から投身自殺した母・美和の死に疑問を持った少女・咲枝。平塚亭で、偶然彼女と知り合った浅見も、美和の死に不審を抱く。しまなみ海道を訪れた浅見は咲枝とともに「小さな探偵団」を結成し、協力して真相を調査するが……。大三島、来島、今治と美しい瀬戸内の海と島を舞台に、浅見光彦が活躍するミステリー。

2003

贄門島

贄門島 上 (角川文庫)

角川文庫 2009
房総の海に浮かぶ小島・美瀬島。浅見光彦の父・秀一は21年前、当地で海難事故に遭った。生贄送りの因習があるこの島で九死に一生を得た彼は、朦朧とした意識の中「こんなに続けて何人も送ることはない」「そうだな、来年に回すか」と囁く声を聞き、その翌年、心臓発作で落命した。光彦は父の死の謎に興味を抱き、現地へと向かった。そこで接触してきた男は、風光明媚なこの地で起きた連続失踪事件の究明を浅見に託し、姿を消した――。

龍神の女{ひと}/内田康夫と5人の名探偵

龍神の女 内田康夫と5人の名探偵 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2010
大学教授の和泉は和歌山の秘湯・龍神温泉で、奇妙な子守歌を口ずさむ女性と遭遇する。山道で転落したタクシー運転手が死の直前残した「あの女」とは彼女のこと?和泉は疑惑をいだくが、やがて事故が他殺と判明する……。「龍神さまに連れられて遠い国へ」妖しい旋律が山間にこだまするとき事件が(「龍神の女」より)。浅見光彦をはじめ、名探偵5人の推理が楽しめる短編集。

化生の海

化生の海 (講談社文庫)

新潮文庫 2007/講談社文庫 2012
「松前に行く」と言い残して余市を出た男が、加賀の海で死んでから5年。再度その足跡を辿ることになった浅見光彦は、男が残した土人形を手掛かりに、松前から北九州・津屋崎に向かう。加賀を中継したルートは、かつての北前船の航路だった。親に捨てられた男の哀切な運命に秘められた、壮大な謎の帰着点とは?―。

2004

十三の冥府

十三の冥府 (光文社文庫)

光文社文庫 2011
大和朝廷以前、津軽半島西海岸地方を中心とした王国があり、一時は近畿にまで勢力を伸ばしていた――。青森県の神社で発見された古文書『都賀留三郡史』の真偽を解明するために光彦は青森に向かう。古文書を発見した神社の宮司は史実だという主張を曲げない。一方偽書だとする人々には不可解な死が相次いでいた!神の祟りとも畏れられた事件の真相に光彦が迫る。

イタリア幻想曲/貴賓室の怪人2

イタリア幻想曲 貴賓室の怪人2 (講談社文庫)

講談社文庫 2011
学生時代に欧州を旅した浅見光彦の兄・陽一郎は、イタリアで日本人青年の変死事件に遭遇。三十年後、同じ街で光彦が出会った初老の日本人画家が、数日後死体で発見された。異郷で過激派活動に身を投じた二人の接点には、ヴァチカンの聖なる秘密が。二人の死は「神罰」なのか。豪華客船「飛鳥」シリーズ第二弾。

他殺の効用

他殺の効用 (中公文庫)

中公文庫 2011
生命保険加入丸一年まで、わずか二日を残し会社社長が自殺した。当然保険金は支払われない。自殺のはずがないと、調査を依頼しに来た会社重役の話に、疑念を抱いた浅見光彦は、事件解明に乗り出すが、そこには驚きの真相が……!?浅見光彦シリーズ二話を含む、全五話を収録した傑作短編集。

上海迷宮

上海迷宮 (徳間文庫)

徳間文庫 2007
上海と新宿で起きた二つの殺人事件に関わることになった、美人法廷通訳・曾亦依。真相を暴こうとする彼女の依頼を受けた名探偵・浅見光彦は亦依と共に上海へ飛ぶ。急激な発展を遂げる国際都市に渦巻く闇とは?そして浅見が見た真実は……。

2005

風の盆幻想

風の盆幻想 (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2009
富山県八尾で老舗旅館の若旦那が謎の死を遂げた。自殺で終わらせようとする警察に疑問を感じた浅見光彦と軽井沢のセンセは、胡弓の音色響く風の盆祭りのなか、調査に乗りだす。八尾、飛騨高山、神岡を辿るうちに見えてきた「おわら」をめぐる対立に引き裂かれた恋人たちの過去――。哀切な調べにのって浅見光彦の推理が冴える傑作長編ミステリ。

逃げろ光彦/内田康夫と5人の女たち

逃げろ光彦――内田康夫と5人の女たち (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2008
レストランで隣り合わせた美女が忘れていった携帯電話をうっかり持ち帰った浅見光彦。ホテルにカンヅメ中だった軽井沢のセンセに相談していると、暗号のような奇妙なメールを見つける。手に余った光彦は、再びレストランを訪れるが、何者かに追われたうえ、その店の従業員が殺されたことを知る。女の妖しさを描ききる異色の内田ミステリー。

悪魔の種子

悪魔の種子 (幻冬舎文庫)

幻冬舎文庫 2010
品種改良は、神への冒涜なのか――?茨城県農業研究所の職員が、秋田県の西馬音内盆踊りの最中に謎の死を遂げる。茨城県霞ヶ浦では、長岡農業研究所の職員が水死体で上がった。お手伝いの須美子の依頼で調べ始めた浅見光彦は、巨大な利益を生む「花粉症緩和米」が事件を繋ぐと直感する。「米」をめぐり浅見光彦が奔走する傑作社会派ミステリ。

2006

棄霊島

棄霊島〈上〉 (文春文庫)

文春文庫 2009
九州へと向かうフェリーで、光彦と出会った元刑事の後口が、静岡の御前崎の海岸で死体となって発見された。彼は、三十年前に、長崎・軍艦島で起きた連続変死事件を追っていた。光彦は、後口の足跡を辿るうち、娘が暮らす長野の松代で出会った人物に興味を抱いていたことを知った。浅見光彦、百番目の事件は、手ごわすぎる。

還らざる道

還らざる道 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫 2011
インテリア会社会長・瀬戸一弘の他殺体が愛知・岐阜県境の湖で発見された。被害者は奥三河の景勝地・足助の「観光カリスマ」の記事を所持していた。事件とどのような関連が?調査を開始した浅見光彦は、「二度と帰らないと決めていた過去へ旅立つ」という手紙を瀬戸が残していたことを知る。謎の言葉に込められた意味は?真相を追って、浅見は三州、吉備、木曾へ。

2007

長野殺人事件

長野殺人事件 (光文社文庫)

光文社文庫 2010
品川区役所で働く直子は、税金の督促で訪ねた男から、彼女が長野県出身者なのを理由に書類を渡される。一カ月後、その男・岡根は長野県内で遺体で発見された。周囲に怪しい男も出現し、不安に怯えた直子は夫の友人・浅見光彦に相談する。一方、長野で岡根殺人事件を担当するのは「信濃のコロンボ」竹村警部だった。不正支出金と知事選を巡る巨悪に二人が挑む。長編推理小説。

幻香{げんか}

幻香 (角川文庫)

角川文庫 2010
名探偵・浅見光彦のもとに届いた一通の手紙から、芳香が立ちのぼった。「四月十日午前九時、栃木市の幸来橋に来てください。でないと、私は死ぬことになります」。新進気鋭の調香師殺害事件に巻き込まれた浅見は、十年前に起きた、天才調香師殺害事件との奇妙な符合に気づく。華やかな香水産業の裏側、熾烈な開発競争の暗部、手探りで進む浅見の前に現れた三人の美女は、絢爛たる香りで名探偵の嗅覚をも狂わせていくのだが――。

妖しい詩韻

妖しい詩韻 (ハルキ文庫 う 1-7)

ハルキ文庫 2010
「死者の独白」を書きたいと思っていた時に、辺見じゅん氏の歌集を贈っていただいた。何気なく鑑賞していて、ふいに触発されるものがあった。かつて萩原朔太郎の「死」という詩を見て、瞬時に巨大なストーリーの心象風景を展望した『「萩原朔太郎」の亡霊』を書いた時と、ほとんど同じような天啓であった(著者あとがきより)。ミステリーの第一人者が描く、死んでいった者たちの真実の物語、全二十篇、待望の文庫化。

靖国への帰還

靖国への帰還 (講談社文庫)

講談社文庫 2011
「靖国で会おう」――。本土攻撃が激化する中、夜間戦闘機「月光」に乗り込んだ若き海軍中尉・武者滋は、決死の覚悟でB29の大編隊に突入する。被弾して薄れていく意識の下「月光」が舞い降りたのは、なんと現代の厚木基地だった。時空を超えて飛来した“英霊”が、私たちの心に問いかける靖国神社の存在とは。

2008

地の日 天の海

地の日 天の海(上) (角川文庫)

カドカワ・エンタテインメント 2010/角川文庫 2011
天文21年。戦国動乱の真っ只中を行く僧形の男がいた。名は随風。家康の懐刀でった黒衣の宰相・天海の若き日の姿である。この年17歳の随風は、比叡山を目指す旅路で光秀、信長、秀吉らと運命的な出会いを果たし、戦国の世に巻き込まれてゆく。彼らの間を渡り歩き、平和への道を模索する随風。その中で見た英傑たちの真実とは!?構想20年、「本能寺の変」と「中国大返し」という戦国最大の謎に光を当てる野心的歴史大作。

壺霊{これい}

壺霊 上 (カドカワ・エンタテインメント)

角川グループパブリッシング 2008/カドカワ・エンタテインメント 2011
京都の老舗古美術店「正雲堂」の嫁、伊丹佳奈が行方をくらました。彼女が嫁ぐ際に持参してきた高価な高麗青滋の壼“紫式部”も一緒に姿を消したという―。兄・陽一郎から伊丹家の事件について相談された浅見光彦は、町家暮らしという条件に惹かれて錦繍の京都に赴く。依頼人である佳奈の娘、千寿から手掛かりとして差し出されたのは縁切り神社・安井金比羅宮の形代。そこには佳奈と夫の離縁を祈願する内容と、見知らぬ女性の名前と住所が記されていた。だが、その住所が示した先とはなんと紫式部の墓。しかも壼を“紫式部”と名付けた男は7年前に変死しているという。奇妙なまでの符合に、浅見は古都に漂う底知れぬ妖気を感じる。そんな中、佳奈が追っていたと思われる女性が清水寺の裏手で他殺体で発見され…。“紫式部”がもたらす厄災の正体とは。京情緒あふれる傑作長編。

2009

砂冥宮

砂冥宮 (実業之日本社文庫)

実業之日本社文庫 2011
文豪・泉鏡花の小説『草迷宮』のモデルになった神奈川県三浦半島の旧家でルポライター浅見光彦が取材をした老人は、「金沢へ行く」と言い残して数日後、歌舞伎の「勧進帳」で知られる石川県「安宅の関」で死体となって発見された。浅見は死の真相に近づくため金沢へ向かうが、老人の足跡は意外な場所で途切れていた……。傑作旅情ミステリー、待望の初文庫化。

ぼくが探偵だった夏

ぼくが探偵だった夏 (ミステリーランド)

◇講談社ミステリーランド 2009
光彦・小学校五年生の夏。クラスに軽井沢からの転校生・本島衣理がやって来た。初対面の印象は最悪!それなのに隣の席だなんて、女という生き物が苦手な光彦には辛い毎日だ。でも、待ちに待った夏休み、光彦は今年も恒例の軽井沢の別荘へ……。そこで、夏の友だち・峰男くんから偶然、衣理を紹介され再会する。話をするうちに光彦は、最近、軽井沢で行方不明になった女の人がいるという話を聞き、三人で現場に行くことに。すると、怪しげな「緑の館」の庭で大きな穴を掘り、何かを埋めようとしている男の姿が!その直後から不穏な空気が光彦の周囲に漂いはじめる。埋められた物は何だったのか?平和な軽井沢でいったい何が起こっているのだろうか!?「浅見光彦シリーズ」でお馴染みの“あの人”たちも登場。

2010

教室の亡霊

教室の亡霊

中央公論新社 2010
深夜、中学校の教室で、かつて教鞭を執っていた男が殺された。黒板の前に横たわる被害者のポケットには、新人女性教師の写真が。浅見家の「落ちこぼれ」光彦が、教育問題に直面する最新事件簿。

神苦楽島{かぐらじま}

神苦楽島〈上〉

文藝春秋 2010
秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦。事件の鍵は淡路島に?拝み屋、民間信仰、牛頭天王、新たな死体……やがて呪いは浅見にもふりかかる!?この殺人は、儀式なのか。妖しい陰謀うずまく淡路島を舞台に、信仰の意味を問う傑作ミステリー。

不等辺三角形

不等辺三角形 (講談社ノベルス)

講談社 2010/講談社ノベルス 2012
名古屋の名家・正岡家のお屋敷「陽奇荘」に伝わる仙台箪笥の修理を奥松島の工房に依頼した男性が殺害された。その行方を追って工房を訪ねた男も死体で見つかる。これは“幽霊箪笥”の祟りなのか?奥松島に赴いた浅見光彦は、箪笥の隠し棚に不思議な漢詩があったことを知る。そこに秘められた意味とは?正岡家の過去と繋がりが?内田康夫デビュー30周年を飾った渾身の作。

風のなかの櫻香{さくらこ}

風のなかの櫻香

徳間書店 2010
5歳まで施設で育ち、奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に養女に迎えられた美少女・櫻香。中学生になった彼女の周りで、次々に不審な出来事が起こる――。身を案じた尼僧・妙蓮に相談を受けた浅見光彦は、謎を追って鳥羽へ向かうが――!?遷都1300年の奈良・尼寺を舞台に、人間の愛と業を描いた感動のミステリー。

2011

黄泉から来た女

黄泉から来た女

新潮社 2011
鶴岡市で発見された身元不明の白骨死体。それが、すべての、終わりの始まり――天橋立で、「アマテラスの子」と呼ばれる神代静香。静香の母、徳子が捨てた故郷、鶴岡から、秘密を抱え静香を訪ねて来た、見ず知らずの女。そして、静香を鶴岡で待ちうける「呪う女」――。時を越えた「女」たちの因縁が、浅見光彦の名推理を妨げる!「もうひとりの光彦」によって、光彦をはじめとする「浅見家」の名前の由来も明らかに。