ロデリック・ソープ『ダイ・ハード』

My favorite 99 books

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『ダイ・ハード』
黒丸尚訳 新潮文庫 1988
警察の保安顧問を務めるリーランドは、クリスマスの夜、ロスの石油企業で働く娘のもとを訪ねた。が、契約成功を祝うパーティのさなか、娘の会社をテロリスト・グループが占拠する。偶然、彼らの目を逃れたリーランドは、最初の人質が射殺される現場を目撃。人質の命を守るため、彼はたったひとりで、テロリストたちに戦いを挑んだ。高層ビルでの死闘を描くノンストップ・アクション。
大抵の人は映画版を劇場なりテレビ放映なりで見てると思うのですが、
以下で映画版・小説版の内容に、それはもう、思いっきり触れます。
まだ映画版を見たことがない方はご注意ください。
映画のノヴェライズではなくて、れっきとした原作である。 なのに展開が映画とまったく同じ。 つまり、映画の方が原作に忠実なのである。 椅子に爆薬をしかけてエレベーターシャフトに落としたり、ヘリコプターの爆発を避けて消火ホースを命綱に屋上から飛び降りるシーンがある。 裸足で戦うからガラスで足の裏をケガするし、パウエル巡査と無線でパートナーを組むのも一緒。 テロリストのボスを倒すのは背中にテープで貼り付けた拳銃だし、最後に地上でテロリストの生き残りをパウエル巡査が撃つところまで、同じ。 原作の冒頭、雪の空港での車のトラブルの場面は省かれてたけど、これはしっかり『ダイ・ハード2』で使われていたりする。
 映画で奥さんが人質だったのが原作では娘だったり(妻はすでに死亡している)、主人公は第二次大戦の戦闘機乗りで事件の時にはかなり高齢だったり(孫もいる)、最後にテロリストが娘を道連れにビルから墜落してしまったり(なんだとぉー!?)、と若干の設定の変更はあるものの、映画版は驚くほど原作に忠実である。 映画の大ヒットは、この原作の小説としての完成度の高さに多く起因しているものと思う。
 映画「ダイ・ハード2」の原作はウォルター・ウェイジャーの『ケネディ空港着陸不能』。 原題が“58 MINUTES”で、二見文庫から翻訳が出ていた(映画化と同時に『ダイ・ハード2』に改題、現在品切れ中)。 こっちも読んだことがあるが、ラストが映画と違っていて(まあ映画の方が派手なんだけど)面白かった。

映画版

ダイ・ハード [DVD]

「ダイ・ハード」Die Hard, 1988(米)
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス、ボニー・ベデリア、レジナルド・ベルジョンソン、アラン・リックマン、アレクサンダー・ゴドノフ


映画続編

ダイ・ハード2 [DVD]

「ダイ・ハード2」Die Hard 2, 1990(米)
監督:レニー・ハーリン
出演:ブルース・ウィリス、ボニー・ベデリア、レジナルド・ベルジョンソン、ウィリアム・サドラー、フランコ・ネロ


ダイ・ハード3 [DVD]

「ダイ・ハード3」Die Hard: With a Vengeance, 1995(米)
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス、ジェレミー・アイアンズ、サミュエル・L・ジャクソン


ダイ・ハード4.0 [DVD]

「ダイ・ハード4.0」Live Free or Die Hard, 2007(米)
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ブルース・ウィリス、レン・ワイズマン、ジャスティン・ロング、ティモシー・オリファント




Bibliography

The Detective, 1966
Movie「刑事」The Detective, 1968(米)
監督:ゴードン・ダグラス、出演:フランク・シナトラ,リー・レミック,ジャクリーン・ビセット

Dionysus, 1969
Slaves, 1972
The Circle of Love, 1974
Westfield, 1977
Die Hard, 1979
「ダイ・ハード」黒丸尚訳 新潮文庫 1988
⇒“My favorite 99 books”

Nothing Last Forever
Jenny And Barnum, 1981
Rainbow Drive, 1986
Movie「スーパーコップ90」Rainbow Drive, 1990(米)
監督:ボビー・ロス、出演:ピーター・ウェラー

Devlin, 1992
River, 1995
Into the Forest