ロス・トーマス著作リスト

1966

The Cold War Swap

冷戦交換ゲーム (Hayakawa pocket mystery books (1044))

「冷戦交換ゲーム」丸本聰明訳 ハヤカワ・ミステリ 1968

1967

Cast a Yellow Shadow

暗殺のジャムセッション (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1827)

「暗殺のジャムセッション」真崎義博訳 ハヤカワ・ミステリ 2009
冷戦の最前線西ドイツでスパイ戦争に巻き込まれたマッコークルは、無事に帰国し、連れ帰った恋人フレドルと結婚してワシントンに〈マックの店〉を再開した。そこに突然、かつての相棒パディロが転げこんできた。元共同経営者にして腕利きスパイ兼殺し屋のパディロは、潜伏先の西アフリカから脱出してきたのだ。某国の首相暗殺を依頼され、それを断ったことからトラブルになったという。だが暗殺の依頼者たちは、何としてもパディロに暗殺を実行させるべく、卑劣な手段に訴えてきた…謀略と裏切りと追跡が交錯する、巨匠の幻の傑作スリラー。

The Seersucker Whipsaw

1969

Singapore Wink

恐喝―シンガポールウインク (1976年)

「恐喝 -シンガポールウインク」筒井正明/近見昌三訳 立風書房 1976

The Brass Go-Between
*オリバー・ブリーク名義

1970

The Fools in Town are on Our Side

1971

The Backup Men
「クラシックな殺し屋たち」筒井正明訳 立風書房 1976

Protocol for a Kidnapping
*オリバー・ブリーク名義

The Procane Chronicle
*オリバー・ブリーク名義
「強盗心理学」尾坂力訳 立風書房 1976

1972

The Porkchoppers
「ポークチョッパー -悪徳選挙屋」筒井正明訳 立風書房 1974

1973

If You Can't Be Good
「可愛い娘」筒井正明/近見昌三訳 立風書房 1974

The Highbinders
*オリバー・ブリーク名義

1975

The Money Harvest

悪魔の麦 (1980年)

「悪魔の麦」筒井正明訳 立風書房 1980

1976

Yellow Dog Contract
No Questions Asked

*オリバー・ブリーク名義

1978

Chinaman's Chance

大博奕 (1982年)

「大博奕」志摩政美訳 立風書房 1982

1979

The Eighth Dwarf

八番目の小人 (ミステリアス・プレス文庫)

「八番目の小人」藤本和子訳 ミステリアス・プレス文庫 1989
戦時中ドイツで行方不明になった富豪の息子を捜し出せ―金儲けのために手を組んだ元OSS大尉ジャクソンと小人の悪党プルスカーリュ。しかし二人の追うその息子とは、米英ソ三国がそれぞれの思惑で必死に捜索中の凄腕の暗殺者だった。第二次大戦直後の混乱のドイツに展開する追跡劇―クライム・ノヴェルの最高峰が贈る傑作長篇。

1981

The Mordida Man

モルディダ・マン (ミステリアス・プレス文庫)

「モルディダ・マン」山本やよい訳 ミステリアス・プレス文庫 1989
合衆国大統領の実兄がリビアに誘拐された。自国側の大物テロリストがCIAの手に落ちたと考えたリビアが報復に出たのだ。しかし、CIAはその件には一切関与していなかった。一触即発の事態を収拾すべく、ホワイトハウスは“モルディダ・マン”を雇った―国際紛争のはざまで大国を手玉にとる男どもを描き、巨匠が真骨頂を示す傑作。

1983

Missionary Stew

1984

Briarpatch

女刑事の死 (ハヤカワ文庫 HM (309-1))

「女刑事の死」藤本和子訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1986/ミステリアス・プレス文庫 1995/ハヤカワ・ミステリ文庫 2005
八月の熱気の中、女刑事が自動車に乗り込んだ瞬間、爆炎があがった―刑事だった妹が、非業の死を遂げた。上院の調査監視分科委員会で働く兄のベンジャミンは、真相を探るために帰郷する。だが分科委員会から受けた密命を遂行せねばならず、思うように真相究明はならない。やがて謎に満ちた妹の私生活が徐々にあきらかになるが…。サスペンスの巨匠の醍醐味を詰め込んだ、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

1987

Out on the Rim

五百万ドルの迷宮 (ミステリアス・プレス文庫)

「五百万ドルの迷宮」菊池光訳 ミステリアス・プレス・ブックス 1988/ミステリアス・プレス文庫 1999
フィリピン新人民軍の指導者を五百万ドルで買収し、香港へ亡命させろ―テロリズムの専門家ストーリングズのもとに大仕事がまいこんできた。彼は工作を手伝ってもらうため、中国人ウーとそのパートナー、デュラントら、海千山千のプロを極東に集結させる。それぞれの思惑が交錯するなか、五百万ドルをめぐる虚々実々のゲームが開始された!巨匠の代表作。

1989

The Fourth Durango

神が忘れた町 (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)

「神が忘れた町」藤本和子訳 ミステリアス・プレス・ブックス 1990/ミステリアス・プレス文庫 1996
何者かの罠に落ち、無実の罪で服役していた元最高裁判事のアデアは、釈放の日に獄中で命を狙われた。自分の首に二万ドルの賞金が懸かっていることを知った彼は、隠れ家を提供するビジネスを行なっているカリフォルニアの小さな町に元弁護士の男と共に逃れる。そして、姿なき敵に復讐する策を練り始めるが、彼の周囲で次々と殺人が…急逝した巨匠の代表作。

1990

Twilight at Mac's Place

黄昏にマックの店で (ハヤカワ文庫―ミステリアス・プレス文庫)

「黄昏にマックの店で」藤本和子訳 ミステリアス・プレス・ブックス 1992/ミステリアス・プレス文庫 1997
CIAの協力者が未発表の回想録を遺して死んだ。その葬儀の直後から、息子の元刑事グラニーの周囲の状況は急変した。父の愛人、旧友が殺され、CIAと匿名の人物が回想録の買収を申し入れてきたのだ。内幕暴露を恐れる者が暗躍しているらしい。命をも狙われ始めた彼は、回想録を餌に反撃の罠を張るが…虚々実々の駆け引きをスリリングに描く巨匠屈指の傑作。

1992

Voodoo, Ltd

獲物

「獲物」菊地よしみ訳 ミステリアス・プレス・ブックス 1995
ハリウッドの女優兼監督のアイオニ・ギャンブルは、婚約者だった映画プロデューサーを殺害した容疑で起訴された。だが彼女は、泥酔していたため事件当夜の記憶を失っていた。アイオニの弁護士は、〈ヘルプ〉なる人材派遣組織によって催眠術師の兄弟を送ってもらい、彼女の記憶を呼び戻そうとする。ところが、催眠術を数度試みた後、その兄妹が失踪した。催眠中の告白をネタに、兄妹あるいは他の何者かが脅迫してくる恐れが生じてきた。信用問題にも関わる事態に直面し、〈ヘルプ〉の会長は、二人の男に兄妹の捜索を依頼した。トラブル処理を扱うウーデュー有限会社の凄腕の男、アーティ・ウーとクレイシイ・デュラント。高額の報酬を条件に、彼らは依頼を引き受けるが、それを聞きつけた昔の仲間、詐欺師のアザカイ・オヴァビイと、テロリズムの権威にして山師のブース・ストーリングズが割り込んできた。さらに刑務所から出所したばかりの元シークレット・サーヴィス局員の美女ジョージア・ブルーも加わり、彼らは仕事に着手する。だが、この一件、意外に奥が深かった。

1994

Ah, Treachery!

欺かれた男

「欺かれた男」菊地よしみ訳 ミステリアス・プレス・ブックス 1996
内戦下のエルサルバドルでアメリカの秘密工作を遂行中、エド・パーテインは上官の罠にはめられて、陸軍少佐の地位を失った。そして今、ワイオミング州の銃砲店に勤める彼のもとにその上官の一人が現われ、秘密を洩らすなと忠告して、裏から手をまわして彼の職を奪ってしまった。失職したパーテインは、VOMIT(軍情報部の裏切りによる犠牲者たち)という組織の友人から、新たな雇い主を紹介され、ロサンジェルスへ飛ぶ。雇い主はミリセント・アルトフォードという婦人で、彼女は政治資金調達のエキスパートだった。最近、自宅に保管してあった政治資金百二十万ドルが何者かに盗まれ、犯人を突き止めたいのだが、ボディガードになってほしいという。パーテインは仕事を引き受けた。だが、かつての上官たちが、彼の口を封じるべく、今度は暗殺者を差し向けてきた!クールなタッチで描き出す、欺瞞と殺人の渦巻く危険な世界。絶大な人気を誇りながら、惜しくもこの世を去った巨匠のサスペンス溢れる最後の長篇。