ジョセフィン・テイ『時の娘』

My favorite 99 books

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

『時の娘』
小泉喜美子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1977
英国史上最も悪名高い王、リチャード三世――彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか? 退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。安楽椅子探偵ならぬベッド探偵登場。探偵小説史上に燦然と輝く歴史ミステリ不朽の名作。
学生の時は歴史を学んでいたのですが、この小説を読むと、ふつふつと歴史の世界に戻りたくなってしまうので危ないのです。あれやこれやと歴史の本を読み返したくなるのです。でもそんな時間的余裕はないのでストレスになるのです。かといって、本作の主人公、グラント警部のように退屈な入院生活というのも困るのです。



Bibliography

1929

The Man in the Queue / Killer in the Crowd

列のなかの男―グラント警部最初の事件 (論創海外ミステリ)

「列のなかの男―グラント警部最初の事件」中島なすか訳 論創海外ミステリ 2006
評判のミュージカルの最終公演、観劇のために並ぶ人の列。そのなかで一人の若い男が殺された!彼の前後にいた人間に聞き込みをするグラント警部。事実関係から事件は一見単純そうに見えた。グラント警部は犯人逮捕のため、ロンドンからスコットランドへ、またロンドンへと英国本土を飛び回るが、実際は自らの判断を疑い、苦悩の淵にたたずんでいた…。ミステリ史上に輝く傑作『時の娘』で名を残し、夭折したテイのデビュー作。グラント警部初登場の本格ミステリ。

1936

A Shilling for Candles

ロウソクのために一シリングを (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

「ロウソクのために一シリングを」直良和美訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 2001
英国南部の海岸に、女の溺死体が打ち上げられた。すぐに身元は映画女優のクリスティーン・クレイと判明。現場の状況から事故死とも考えられたが、ロンドン警視庁のグラント警部は背後に殺人の臭いを嗅ぎとった。容疑者としてクリスティーンの別荘に滞在していた青年ティズダルが浮上するが、警察の動きを察知して行方をくらましてしまった。そんな折り、クリスティーンの遺言が開示され兄ハーバートへの奇妙な遺言が明らかになった!名作『時の娘』のグラント警部初登場。ヒッチコックの「第3逃亡者」の原作としても知られる黄金期の傑作。
第3逃亡者 [DVD] Movie「第3逃亡者」YOUNG AND INNOCENT, 1937(米)
監督:アルフレッド・ヒッチコック、脚本:チャールズ・ベネットほか
出演: デリック・デ・マーニイ、ノヴァ・ピルブーム、パーシー・マーモント

1946

Miss Pym Disposes

裁かれる花園 (論創海外ミステリ)

「裁かれる花園」中島なすか訳 論創海外ミステリ 2005
孤独なベストセラー作家のミス・ピムは、女子体育大学で講演をおこなうことになった。純真無垢な学生たちに囲まれて、うららかな日々を過ごすピムは、ある学生を襲った事件を契機に、花園に響く奇妙な不協和音に気づいたのだった…。日常に潜む狂気を丹念に抉るテイの技量が発揮されたミステリ、五十余年の時を経て登場。

1948

The Franchise Affair

フランチャイズ事件 (Hayakawa pocket mystery books (138))

「フランチャイズ事件」大山功訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1954

1949

Brat Farrar

魔性の馬 (クラシック・クライム・コレクション)

「魔性の馬」堀田碧訳 小学館クラシック・クライム・コレクション 2003
「あんた、あいつに瓜二つだ」飲んだくれの役者ロディングがロンドンの街頭で出逢った孤児のファラー。彼はロディングが彼の親戚アシュビー家の行方不明の長男パトリックと間違えたほど、そっくりだった。金に困っていたロディングは、彼を説得して家督相続者である行方不明の兄が戻ってきたという触れ込みで、アシュビー家に彼を送り込んだが…。『時の娘』で世界的な評価を受けた実力派女流作家が、それに先だって発表した異色作。物語の面白さを満喫させる、意外性とサスペンスに満ちたミステリ・ロマン。

1950

To Love and Be Wise

美の秘密 Hayakawa Pocket Mystery 171

「美の秘密」河田清史訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1954

1951

The Daughter of Time

時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)

「時の娘」小泉喜美子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1977
⇒“My favorite 99 books”

1952

The Singing Sands

歌う砂―グラント警部最後の事件 (論創海外ミステリ)

「歌う砂―グラント警部最後の事件」塩野佐和子訳 論創海外ミステリ 2005
「しゃべる獣たち/立ち止まる水の流れ/歩く石ころども/歌う砂/…/そいつらが立ちふさがる/パラダイスへの道に」―事故死と断定された青年の書き残した詩。偶然それを目にしたグラント警部は、静養中にもかかわらず、ひとり捜査を始める。次第に浮かび上がってくる大いなる陰謀。最後に取ったグラント警部の選択とは…。英国ミステリ界の至宝、ジョセフィン・テイの遺作、遂に登場。



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