ダン・シモンズ著作リスト

1985

Songs of Kali

カーリーの歌 (ハヤカワ文庫NV―モダンホラー・セレクション)

「カーリーの歌」柿沼瑛子訳 ハヤカワ文庫NV 1988
死んだはずのインドの大詩人ダースが生きている!しかも、新作まで書きあげているという。編集者兼詩人のルーザックはダースの新作を入手すべく、妻子を連れてカルカッタへ飛んだ。だが、汚穢と熱気と悪臭に満ちたカルカッタは、米国人ルーザックにとって悪夢の都市だった。あまつさえ、ダースの行方を調査するルーザックに暗黒神カーリーを崇拝する教団の魔手が迫るにおよぶや、カルカッタはしだいにその黙示録的死と崩壊が支配する魔都の様相を呈し始めるが…。
世界幻想文学大賞長篇部門(1986年)受賞

1989

Carrion Comfort

殺戮のチェスゲーム〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

「殺戮のチェスゲーム」柿沼瑛子訳 ハヤカワ文庫NV 1994
ヴァンパイアが人の心を操るメカニズムを解明したソールとナタリー。彼らは、毎年バーラント一味が彼の島でパーティを開き、人狩りゲームを楽しんでいることをつきとめる。今年はそこに大佐も現われるという。精神コントロールへの対抗策を秘めたソールは、人狩りの獲物になりすまして島に潜入、大佐との対決を試みる。だが大佐の前に引き出された彼を待ち受けていたのは、悪夢の人間チェスだった。超大作ホラー全三巻。

Phases of Gravity

重力から逃れて

「重力から逃れて」越川芳明訳 早川書房 1998

Hyperion

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

「ハイペリオン」酒井昭伸訳 早川書房 1994/ハヤカワ文庫SF 2000
28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める“時間の墓標”が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く“時間の墓標”の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが…。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。
ヒューゴー賞長篇部門(1990年)受賞
ローカス賞SF長篇部門(1990年)受賞
星雲賞海外長編部門(1995年)受賞
野田昌宏『SFを極めろ! この50冊』

1990

The Fall of Hyperion

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

「ハイペリオンの没落」酒井昭伸訳 早川書房 1995/ハヤカワ文庫SF 2001
連邦の首星TC2から、色鮮やかな光条を描いて、FORCE無敵艦隊が出撃していく。めざすは謎の遺跡「時間の墓標」を擁する惑星ハイペリオン。宇宙の蛮族アウスターから人類連邦を守るための壮絶なる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされようとしていた。いっぽうハイペリオンでは、連邦の密命を受けた七人の男女が、ついに「時間の墓標」に到着していた。長い旅路のはてに、その地で彼らを待ちうけていたのは…?『SFが読みたい!2001年版』が選ぶ90年代ベストSF第1位。ついに銀河を揺るがす戦いの火蓋は切られたハイペリオン・シリーズ、驚天動地の第二部。
ローカス賞SF長篇部門(1991年)受賞

1991

Summer of Night

サマー・オブ・ナイト〈上〉 (扶桑社ミステリー)

「サマー・オブ・ナイト」田中一江訳 扶桑社ミステリー 1994
小さな町に威容を誇ってきた学校オールド・セントラルが、長い歴史を閉じ取り壊されることになった。終業式の日、教室を抜け出したタビーはトイレの壁に穴を見つけ入り込む。奥にはぼんやりした光。誘われるように彼は光の方に近づいていった……微かな悲鳴に生徒たちは不審を抱くが、教師らは取り合おうとしなかった。その日以来消息をたったタビーを自分たちで見つけ出そうと遊び仲間は相談する。それは夏休みの格好の冒険となるはずであった。しかし、その時を境に異様で恐るべき現象が少年たちを襲い始めた。

Prayers to Broken Stones*
Going After the Rubber Chicken**

1992

Children of the Night

夜の子供たち〈上〉 (角川文庫)

「夜の子供たち」布施由紀子訳 角川文庫 1995
アメリカ防疫センターの女医・ケイトは、ルーマニアで重度の免疫不全を持つ孤児を見つけた。最新医学によって、彼女はその遺伝子がエイズや癌の画期的治療の鍵だと気づく。だが、その子供はトランシルヴァニアの伝説、ドラキュラ一族にとっても、特別な存在だったのだ……。

The Hollow Man

うつろな男

「うつろな男」内田昌之 扶桑社 1996

Summer Sketches**

1993

Lovedeath*

愛死 (角川文庫)

「愛死」嶋田洋一訳 角川文庫 1994
来世紀までこの世に影響を及ぼすであろう愛と死の病―エイズが蔓延する現代。〈わたし〉は窒息しそうなほどの熱気と臭気に満たちバンコクに降り立った。22年前、戦地ベトナムから7日間の休暇で訪れたこの地で、あの日追い求めた欲望と、失ったものの痕跡を辿るためだった。官能を超えた情痴の先にあるものは……。「ローカス」誌最優秀中編賞受賞作「バンコクに死す」他、愛と死の僅かな狭間を描く5つの物語。

1994

Fires of Eden

エデンの炎〈上〉 (角川文庫)

「エデンの炎」嶋田洋一訳 角川文庫 1998
ハワイでの巨大リゾート開発が、地下に封じ込められていた邪悪な神々を解き放った。火山は猛烈に噴火を始め、リゾートでは人間の言葉を操る獣が目撃され、宿泊客の失踪事件が続発する。客足が遠のく中、エレノアは遠い親戚が残したという手記を携えてリゾートに乗り込んだ。手記には、親戚と若き日のマーク・トウェインのハワイでの冒険が綴られていた――。モダンホラーの巨匠が2世紀に亙る冒険を壮大なスケールで描いた興奮の前編。

1996

Endymion

エンディミオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

「エンディミオン」酒井昭伸訳 早川書房 1999/ハヤカワ文庫SF 2002
連邦の崩壊から三百年あまり、人類はカトリック教会、パクスの神権政治のもとに統べられていた。惑星ハイペリオンの狩猟ガイド、青年エンディミオンはパクス法廷により冤罪で処刑される直前、一人の老人に命を救われた。なんと老人はかつてのハイペリオン巡礼者、詩人サイリーナスだった!老人は、まもなく開く“時間の墓標”から現われる救世主を守ってほしいと彼に依頼してくるが…傑作SF叙事詩、堂々の第三部。

1997

The Rise of Endymion

エンディミオンの覚醒〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

「エンディミオンの覚醒」酒井昭伸訳 早川書房 1999/ハヤカワ文庫SF 2002
人類がカトリック教会、パクスの支配下におかれた32世紀。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは、老詩人サイリーナスの依頼で“時間の墓標”から現われた少女アイネイアーをパクスの手から守りぬき、地球にたどりついた。それから4年、アイネイアーは、人類の救世主たる自らの使命を果たすべくパクス支配領域への帰還を決意する。そして彼女と行動をともにしてきたエンディミオンもまた新たな冒険へと旅立つが…。
ローカス賞SF長篇部門(1998年)受賞

1999

The Crook Factory

諜報指揮官ヘミングウェイ 上  扶桑社ミステリー シ 9-3

「諜報指揮官ヘミングウェイ」小林宏明訳 扶桑社 2002
1942年、FBIの作戦実行機関SIS所属のジョー・ルーカス特別捜査官は、フーヴァー長官の特命を帯びハバナへ飛んだ。当時、キューバ在住の小説家ヘミングウェイは地元の民間人を集め、ナチス工作員やUボートの動きを監視するクルック・ファクトリーという防諜組織を運営していた。ルーカスの任務はその組織の一員となりヘミングウェイの行動を監視することだった。件の組織を作家の戯れ事と見る向きもあったが地元の娼家でドイツの工作員とおぼしき男が殺害されると事態は一変した…。

2000

Darwin's Blade

ダーウィンの剃刀 (ハヤカワ文庫NV)

「ダーウィンの剃刀」嶋田洋一・渡辺庸子訳 早川書房 2002/ハヤカワ文庫NV 2004
ダーウィン・マイナーの職業は事故復元調査員。その仕事はまるでパズルのような事故の原因や事故の裏に潜む意外な真実を、あらゆる角度から科学的に明らかにすることだ。ある事故調査からの帰途、突如サブマシンガンで銃撃された彼は、愛車NSXを穴だらけにされながら、咄嗟の回避行動で九死に一生を得た。襲撃者は、なんとロシア・マフィアが送り込んだ殺し屋だった…鬼才が迫力の筆致で描く冒険ハードアクション巨篇。

2001

Hardcase

鋼 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

「鋼」嶋田洋一訳 早川書房 2002
「おれを殺したりはしないよな?」「だめか?」「やめてくれ。永久にムショ暮らしだぞ!」「おれはまだそれほど歳じゃない。何年か無駄にしたっていいさ」殺人罪で11年の刑務所暮らしを終えた元私立探偵のクルツは、すぐにファリーノ・ファミリーのドンの邸宅を訪れる。高齢のドンが負傷して以来、弱体化してしまったファミリーのトラブルを解決してやろうというのだ。1カ月前、ファミリーの内情を熟知している会計士が失踪した。時を同じくして、ファミリーの生命線である密輸事業に妨害が頻発する。荷物を運ぶトラックが次々とハイジャックされるのだ。対立組織の差し金か、FBIの介入か、あるいはファミリー内部の裏切りか。背に腹はかえられないのか、ドンはクルツのオファーを受け入れる。だが、調査に着手したクルツの背後に、早くも殺し屋の影が…。正義か?悪か?鋼鉄のハートと腕っぷしで街の暗部を叩き切る、非情の男ジョー・クルツ。SF&ホラーの鬼才が挑む、ハード・アクションの会心作。

2002

Hard Freeze

雪嵐 (Hayakawa novels)

「雪嵐」嶋田洋一訳 早川書房 2003
大雪に見舞われたニューヨーク州の街バッファロー。元私立探偵のジョー・クルツは三人組の男に命を狙われたが、返り討ちにした。やがて、彼らの雇い主が以前手助けをした男であることがわかった。ファリーノ・ファミリーの後継者であるその男リトル・スキャグはいま刑務所で服役中だが、姉のアンジェリーナを介して指令を下したようだった。彼女を脅してそれを確かめたクルツは、そこで意外なことを聞かされる。彼女がゴンザガ・ファミリーのドン、エミリオ・ゴンザガを殺したいと思っていること。そして、ゴンザガがクルツの恋人を殺させた当人だという衝撃の事実も。ファリーノ・ファミリーがゴンザガに乗っ取られようとしていることも、後で判明した。この時クルツは、一人のバイオリニストから、娘を殺した犯人を捕らえてくれという依頼を受けていた。だが、強力な権力を持つその犯人はクルツに追っ手を差し向けてくる。それをかわしながら、クルツはアンジェリーナを利用してゴンザガへの復讐計画を整えていくが…。鋼鉄のハートを持つ男ジョー・クルツと、一筋縄ではいかない者たちの熾烈な闘い。鬼才が『鋼』に続いて放つハード・アクション・シリーズ第2作。

Worlds Enough and Time*

2003

Ilium

イリアム 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-10) (ハヤカワ文庫SF)

「イリアム」酒井昭伸訳 早川書房 2006/ハヤカワ文庫SF 2010
遥か数千年もの未来、地球化された火星のオリュンポス山の麓に住む学師ホッケンベリーは、ギリシア神話の神々やアキレウスら英雄たちが、ホメーロスの『イーリアス』さながらに戦うトロイア戦争の動静を観察していた。しかし、ある女神に召し出され、思いもよらない使命を受けたときから、一介の学師ホッケンベリーの運命は大きく狂い出す…。現代SF界の巨匠シモンズが圧倒的なスケールで贈る新叙事詩シリーズ開幕篇。
ローカス賞SF長篇部門(2004年)受賞

Hard as Nails

2005

Olympos

オリュンポス 1 (ハヤカワ文庫SF シ 12-12)

「オリュンポス」酒井昭伸訳 早川書房 2007/ハヤカワ文庫SF 2010
ギリシア神話の神々によって復活させられ、トロイア戦争を観察してきた学師ホッケンベリーがとった行動をきっかけとして、戦いの局面は大きく変化した。刃を交えていたアカイアとトロイアの軍勢が手を組んだのだ。アキレウスやヘクトルをはじめとする英雄たちは、これまで自分たちを守護してきたゼウスら神々に叛旗をひるがえし、苛烈なる戦闘に突入した!ローカス賞受賞作『イリアム』の続篇にして完結篇、いよいよ開幕。

2007

The Terror

ザ・テラー―極北の恐怖〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

「ザ・テラー 極北の恐怖」嶋田洋一訳 ハヤカワ文庫NV 2007
大西洋から北まわりで太平洋に抜ける北西航路。その最後の部分を発見すべく、1845年5月、探検隊長のサー・ジョン・フランクリン率いる二隻の英国艦“エレバス”と“テラー”は出航した。だが、当初は順調だったものの、翌年9月には北米大陸の北で両艦は氷に閉ざされ、身動きできなくなってしまう。想像を絶する寒さの中、生き延びる道を探るフランクリンたちの前にやがて巨大な白い怪物が現われ、激烈な闘いが始まる。

2009

Drood

2010

Black Hills

日本オリジナル

Entropy's Bed at Midnight

夜更けのエントロピー (奇想コレクション)

「夜更けのエントロピー」嶋田洋一訳 河出書房新社 2003
ローカス賞受賞の表題作をはじめ、死んだ母がぼくの家に帰ってきた…デビュー作「黄泉の川が逆流する」、かつての教え子ケリーを殺すため異世界を旅する元教師の孤独な追跡劇「ケリー・ダールを探して」、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞受賞の傑作「最後のクラス写真」、本邦初紹介の「ベトナムランド優待券」ほか、全7篇を収録。



Web Links

  1. オフィシャルサイト
  2. ウィキペディア
  3. Internet Speculative Fiction Database