篠田真由美著作リスト

Bibliography

1992

琥珀の城(ベルンシュタインブルク)の殺人

琥珀の城の殺人 (講談社文庫)

東京創元社/講談社文庫 1998
十八世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。遺体は礼拝堂に安置されるが、一瞬にして消失する。呪われた館に渦巻く近親憎悪が、次々と不可思議な惨劇を呼ぶ。クラシカルな舞台設定と化学的トリックの配合が絶妙。建築探偵シリーズで大人気の著者デビュー作。

1994

未明の家/建築探偵桜井京介の事件簿

未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫―建築探偵桜井京介の事件簿)

講談社ノベルス/講談社文庫 2000
建築探偵・桜井京介が文庫初登場!京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!

ドラキュラ公/ヴラド・ツェペシュの肖像

ドラキュラ公―ヴラド・ツェペシュの肖像 (講談社文庫)

講談社/講談社文庫 1997
何十万もの人間を生きたまま串刺しにしたとされるワラキア公ヴラド。その残忍さゆえに小説「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなった男の真実の貌とは。強大なオスマン・トルコ帝国を相手に孤独な戦いを挑み、過酷な時代を疾風の如く駆け抜けたもうひとりの、“織田信長”の実像を人気の女性作家が描く異色長編。

祝福の園の殺人

祝福の園の殺人 (講談社文庫)

東京創元社/講談社文庫 1999
十七世紀イタリア。侯爵モンタルト家別邸の、亡き女主人が丹精込めて造った庭園で男の死体が発見される。つづいて次々と起こる侯爵家に関わる者たちの不可解な死。渦巻く血の輪舞。“呪われた庭”に隠された真実のメッセージとは何だったのか?建築探偵シリーズで大人気の著者が贈る長編幻想ミステリ。

1995

玄(くろ)い女神

玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2000
旅先のインドで、橋場亜希人が不可解な「密室」死を遂げた。10年後、橋場の恋人だった狩野都は群馬山中に「恒河館」を建て、当時の旅行仲間たち、そして桜井京介を招く。ミステリアスな「館」で展開される真相解明劇。そこへ、さらなる悲劇が…。過去と現在が複雑に絡み合う謎を、京介はどう解き明かすか。

天使の血脈

天使の血脈〈上〉 (徳間デュアル文庫)

トクマ・ノベルズ/徳間デュアル文庫 2000
「アンジェロ」―迷いこんだ路地でかけられた声は、確かに母のものだった。しかしその姿は一瞬にしておぞましい異形のものに変貌した…。メディチ家のもと、繁栄をほこるルネッサンス期のフィオレンツァ。しかしそれは幾人もの生贄を礎にして出来あがったものであった。消え去る子供。闇の底を徘徊する禍々しき「影」。異界とつながる「扉」と交わされた誓約が崩れそうになった時、少年アンジェロに秘められた運命の血が脈動をはじめる。聖と魔の交錯する伝奇ファンタジー、全面改稿のうえ、待望の刊行。

翡翠の城

翡翠の城 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2001
長く一族支配が続いた名門ホテルで、内紛が持ち上がった。創業者の娘で95歳になる老女が今も住む別邸・碧水閣の取り壊しをめぐり意見が対立、骨肉の争いに発展したのだ。湖に沈んだ焼死体、血染めの遺書。沼のほとりに佇む異形の館に封印された、百年にわたる秘密とは。桜井京介が鮮やかな推理で解き明かす。

ルチフェロ/切り裂きジャックの告白

ルチフェロ (学研M文庫)

学研ホラーノベルズ/《改題》『ルチフェロ』学研M文庫 2002
ヴィクトリア女王治下、繁栄を極める大英帝国の首都ロンドン。その街はいま、姿無き殺人鬼の恐怖に震え戦いていた。娼婦の全身をめった切りにする『切り裂きジャック』。だが犯人は、おびえた獣のように安宿の隅で震えている。彼の名はアルドゥイーノ・デッラ・アルタヴィッラ、十七歳。パレルモ生まれのシチリア人、菫色の瞳を持つ―怪物。西洋伝奇の世界を追求する第一人者が描く、新・切り裂きジャック伝説。

1996

堕とされしもの/天使の血脈

堕とされしもの〈上〉天使の血脈 (徳間デュアル文庫)

トクマ・ノベルズ/徳間デュアル文庫 2002
フィオレンツァの職人ヴェロッキオの工房で働く少年アンジェロは、共和国政府の依頼を受けた親方たちとともに、水の都ヴェネツィアへとやってきた。そして彼は、可憐な少女エウジェニアと出会い、恋をする。しかしそれは、自らと同じ存在―地上に生まれ出た天使・ケルヴィーノの策略であった。悪魔のような儀式をとりおこない、神をも恐れぬ実験で生命を弄ぶ。あまつさえアンジェロを手に入れようとしている彼の真の目的とは?中世イタリアを舞台に描かれる華麗で残酷なゴシック・ファンタジー。

灰色の砦

灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件薄 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2002
19歳の冬、我らが桜井京介と栗山深春は「輝額荘」という古い木造下宿で運命的(?)な出会いをとげた。家族的で青春の楽園のように思われた「輝額荘」。しかし住人の一人・カツが裏庭で変死したことから、若者たちの「砦」に暗い翳が忍び寄る。続いて起こる殺人事件。その背後には天才建築家・ライトの謎が。

天と地の娘

天と地の娘―根の国の物語〈1〉 (角川ビーンズ文庫)

*根の国の物語シリーズ
C・NOVELS/角川ビーンズ文庫 2003
平凡な女子高校生、叶秋鹿の前に、ある日突然現れた謎の青年。その日を境に、秋鹿の信じていた世界は変貌してゆき…。「探したぞ。『天』と『地』の血筋を、ふたつながら身にそなえし子よ―」すべての世界の始まりであるという『根の国』へと導かれた秋鹿は、ここが自分の故郷であること、また、自分が滅びの危機にあるこの国を救う存在であることを告げられるのだが…。

芯の樹を求めて

芯の樹を求めて―根の国の物語〈2〉 (角川ビーンズ文庫)

*根の国の物語シリーズ
C・NOVELS/角川ビーンズ文庫 2003
平凡な女子高校生の叶秋鹿。けれど突然、その日々は一変―。世界の源『根の国』を滅びの危機から救うよう告げられた秋鹿は、王の前にのみ姿を現すという『芯の樹』を求めて、旅に出る。性格に難アリだが、魅力的な青年・鷹彦との恋、かつての世界での後輩・榊原との出会いをへて、旅は続く。そうしている間にも、『根の国』の荒廃は進み、敵の強大な力の前にとまどう秋鹿。秋鹿は王としての覚醒を果たせるのか。

1997

原罪の庭

原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2003
ガラスの柩を思わせる巨大な温室の中で惨殺された病院長一家。その血塗られた密室に置かれたチェストで、天使のようにまどろむ七歳の少年。ただ一人生き残った彼は、しかし言葉を失っていた。闇に閉ざされた魂を救うため、最大の謎「薬師寺家事件」に挑む桜井京介。建築探偵シリーズ第一部の掉尾を飾る傑作。

眩惑の魔都

眩惑の魔都―根の国の物語〈3〉 (角川ビーンズ文庫)

*根の国の物語シリーズ
C・NOVELS/角川ビーンズ文庫 2003
世界の源『根の国』の王女と、その侵略者たる『天』の王子の間に生まれた少女・秋鹿。滅びゆく『根の国』を救う使命を負わされた彼女だが、あと一息というところで失敗し、その魂は彼女を慕う少年・榊原の中に宿ってしまった。最後のチャンスとして、かつて自分たちがいた世界―『娑婆世界』へと赴くことになった秋鹿たち。そこで出会った人物の正体とは…?闘いはいよいよ、終局へ向けて動き出す。

再生の環

再生の環―根の国の物語〈4〉 (角川ビーンズ文庫)

*根の国の物語シリーズ
C・NOVELS/角川ビーンズ文庫 2003
ついに、『根の国』を侵略せんとする『天』の都・イツノミヤの破壊に迫った秋鹿たち。ところが、その彼女たちの前に、一度は敵の手に奪われた、秋鹿本人の肉体が立ちはだかる。強大な破壊力を持つ『根の国』の“気”に呼応し、暴走する体を止めようとする秋鹿。そして、オオヒルメとの最終決戦がやって来る!それぞれが選んだ道とは…?秋鹿の壮烈な闘いを描ききった愛と冒険のファンタジー、感動のクライマックス。

1998

美貌の帳

美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2004
伝説の名女優・神名備芙蓉が二十八年ぶりに復活。伊豆の会員制高級ホテルで三島由紀夫の『卒塔婆小町』を演じ、老婆から美女へ見事に変身してみせる。だがその後、演出家の失踪、ホテルオーナー天沼龍麿の館の放火、芙蓉への脅迫と怪事件が相次ぎ、さらなる惨劇が!?京介の推理が四十年に亘る愛憎を解く。

1999

この貧しき地上に

この貧しき地上に (講談社X文庫―ホワイトハート)

講談社X文庫ホワイトハート
天女を思わせる美貌の母雪乃。その面影を継いだ姫宮雪生は、亡き雪乃に執着する叔父によってひそかに邸宅の地下に監禁され、言語を絶する凌辱を受ける。辛うじてそこから脱出した雪生を拾ったのは、写真家志望の青年藤堂大地。記憶を失った美しい“迷い猫”に戸惑いながらも、次第に心通わせていく二人だったが―人として生きる苦しみと孤独。その中で愛し合うことの意味を問う作者初の恋愛小説。

桜闇

桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2005
艶やかに咲く枝垂れ桜の下で、老人が毒を盛られた。容疑者は彼の美しい妻、だが物証はない。事件を目撃した桜井京介は不可能犯罪の謎を解明したはずだったが?十六歳の日の忘れえぬ事件を語る表題作を始め、眩暈を誘う「二重螺旋」四部作など、魅力的な十の謎を収録。シリーズ初の短編集、待望の文庫化。

彼方より

彼方より

講談社
ジャンヌ・ダルクと共に戦った英雄にして幼児虐殺の半獣神『青ひげ』ジル・ド・レの真実。悪の深淵に魅せられ、極限の祈りを追求する魂の彷徨!十五世紀のフランス。富裕な大貴族であり稀代の快楽殺人者だったジル・ド・レ。究極の悪を犯すため彼に近づいていった若き錬金術師。神と、己の心が欲するものとをひたすら求めた罪深き人間たちが最後に見たものは。構想二十年―今も変わらぬ無限の苦悩と救済を描き尽くした著者渾身の一作。

イシュタルの子

イシュタルの子 (広済堂文庫)

廣済堂文庫
バビロンの最高神マルドゥクよりも崇拝を集める豊饒の女神イシュタル。いかなる地上の快楽よりも勝るというイシュタルの秘儀、聖なる獣との交わりを求め夜毎神殿を訪れる信徒たち。人と獣との交わりで生み落とされたという半人半獣の仔マヤとムー。前5Cの新バビロニア王国の首都バビロンで繰り広げられる、王宮、五国の守護神マルドゥク、女神イシュタルとの闘いを描く書下ろし伝奇小説。

2000

仮面の島

仮面の島〈建築探偵桜井京介の事件簿〉 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2006
イタリア人実業家の亡夫から相続した、小島の館に隠棲する日本人女性=レニエール夫人。彼女から鑑定の依頼を受けヴェネツィアを訪れた神代教授と京介だったが、跡を追った深春、蒼と合流そうそう島の売却を巡るトラブルに巻き込まれる。そして不可解な殺人事件が!文庫版特典「蒼のヴェネツィア案内」も収録。

夢魔の旅人

夢魔の旅人

廣済堂出版/白泉社 2001
どうしてぼくを殺したの…戦慄のイタリアン・ホラー。

2001

龍の黙示録

龍の黙示録

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2004
秘書の仕事を紹介され、鎌倉(かまくら)の洋館に通う柚ノ木透子(ゆのきとうこ)。雇い主の龍緋比古(りゅうあきひこ)は、美術評論や幻想怪奇の分野で有名な著述家だった。ところが明治期にも同名の人物がいることから「不老不死の吸血鬼では」と知人に脅(おど)され、白皙(はくせき)の龍に不気味さを感じていた。同じ頃、東京で吸血鬼出没の噂が流れ、行方不明者が続出。そして、透子が目撃することになる信じがたい光景とは……。

センティメンタル・ブルー

センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2007
はじめてのガールフレンドは、深い闇のような秘密を抱えていた(「ブルーハート、ブルースカイ」)。私立向稜高校で鬱屈した生徒たちを結びつけたのは世間を騒がせた「あの事件」だった―(「ベルゼブブ」)。ほか、蒼が一二歳から二〇歳までに出合った四つの事件の物語。蒼のひたむきさが胸に迫る、傑作番外編。

月蝕の窓

月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2007
明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。京介とともに晩餐に招かれた医師が撲殺されたのだ。図らずも事件に巻き込まれていく京介の前に、複雑な生い立ちを抱える茉莉、雪音を聞くことができる不思議な少女、綾乃たちが、謎を深めて絡み合ってくる。さらに京介自身の過去が揺さぶられる。

聖杯伝説

聖杯伝説 (徳間デュアル文庫)

徳間デュアル文庫
ヨギはただひとり、“遺跡の星”にいた。彼は惑星ヴァルカに残された廃墟・紅谷―紅と紫色の岸壁に作られた古代の都市のガイドとして、静かな時を過ごしていたのだ。そこに突然あらわれた訪問者。失われた文明が残した“物語”を求めていた彼が見つけたのは、他でもないヨギの中に封じこめられた秘密だった…!?滅びゆく文明と、人々の想いを描く、著者初のSF小説。書き下ろしで登場。

2002

東日流妖異変

東日流妖異変 (祥伝社文庫―竜の黙示録)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2005
美貌の著述家・龍緋比古(りゅうあきひこ)のもとに一通の手紙が届いた。送り主は青森の寒村に住む女子高生。そこには「御還(おかえ)り祭」なる妖(あや)しき儀式に対する不安が綴(つづ)られていた。ある疑念を抱いた龍は一路東北へ向かい、秘書の柚ノ木透子(ゆのきとうこ)も後を追う。キリスト伝説が残る津軽で彼らを待ち受けていたのは、吸血鬼「御還り様」を中心とする異端者抹殺の歴史だった!

綺羅の柩

綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2008
かつて、マレーシアの密林からかき消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。それから三十余年、軽井沢の別荘、泉洞荘で、絢爛豪華な絹の布に埋まってひとりの老人が不審死を遂げた。奇妙な縁に導かれて京介、蒼、深春たちはマレーシアはカメロン・ハイランドにある月光荘を目指す。そこで見出した真相とは。

幻想建築術

幻想建築術 (PHP文芸文庫)

祥伝社/PHP文芸文庫 2011
魅惑的な建築物と謎に彩られた“都”を舞台に紡ぐ連作短編集。都の秘密に取り憑かれた神学生の葛藤と恐怖を描く「神の墓」、祖父が遺した複雑怪奇な建物の図面に魅せられた少年が、運命的な出会いへと導かれる「偸盗」、人好きのする腸詰屋の女将の悪夢に隠された秘密が恐ろしい「こともなし」ほか、十二話を収録。すべての物語がつながったとき、明らかになる“都”の驚くべき秘密とは…。

2003

レディMの物語

レディMの物語 (講談社文庫)

講談社文庫
誇り高き伯爵夫人マーガレットことM。卑劣な夫の企みで突然ヴィクトリアの“壁”の中に送りこまれたM。身も心も自由を奪われ露わにされて服従を約束させられる。凌辱されてはじめてMは人として失うもののないことを知る。新しい恋愛と官能を求めて幻想絵画とのコラボレーションに挑戦。

angels

angels 天使たちの長い夜 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/《改題》『angels/天使たちの長い夜』講談社文庫 2009
夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。校内には十五人の生徒だけ。警察へは通報せずに、生徒たちによる犯人捜しが始まる。微妙に絡み合う人間関係と錯綜するアリバイから浮かび上がる意外な犯人は?蒼こと薬師寺香澄が活躍する「建築探偵シリーズ」の番外編。ミステリーの醍醐味、ここにあり。

唯一の神の御名

唯一の神の御名―龍の黙示録 (祥伝社文庫)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2006
時は飛鳥(あすか)時代。悪霊を追い、極東・倭(やまと)の国に流れ着いた不死の吸血鬼である「彼」は、主イエスの面影(おもかげ)を宿す後の聖徳太子(しょうとくたいし)こと廐戸皇子(うまやとのみこ)に付き従うようになった。折しも推古(すいこ)帝の後継を巡り朝廷内の政争が激化。皇子の息子・山背大兄(やましろのおおえ)は暗黒神暗螺萬愉(アンラ・マンユ)の使徒に取り憑(つ)かれ、皇子もその渦中で病に倒れた。朝廷に忍び寄る邪教の影…。果たして倭の運命は?

魔女の死んだ家

魔女の死んだ家 (ミステリーランド)

◇講談社ミステリーランド/講談社ノベルス 2011
昔、あたしは高い石の塀で囲まれた大きなおうちに、おかあさまとばあやとねえやと四人が暮らしていた。うちにはお客さまのない日の方がめずらしいくらい。お客さまたちのことを、おかあさまの「すうはい者」と呼ぶのだとばあやは教えてくれた。ある春のこと、おかあさまはピストルで殺された。その日のことをあたしはよく夢に見る。「魔女だからね。魔女は昔から火炙りに決まっているからね。」という男の人の声が聞こえる。すると急にあたしは自分の手の中に硬い冷たいピストルの感触を覚えるのだった…。充実の一途を辿る著者がくりひろげる耽美の世界、もつれた謎が鮮やかに解き明かされるエンディングをご堪能ください。

2004

アベラシオン

アベラシオン (上) (講談社ノベルス)

講談社/講談社ノベルス 2006
冬のヴェネツィア、華やかなパーティのさなかに起きた奇妙な殺人事件。目撃者の日本人留学生藍川芹は、やがて事件の関係者からの招待を受け、北イタリアの山中にそびえる聖天使宮(パラッツォ・サンタンジェロ)を訪れる。その正五角形の宮殿で凄惨な連続殺人が!構想10年、建築探偵シリーズ読者必読の篠田ミステリの集大成。

Ave Maria

Ave Maria アヴェ マリア (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2010
酸鼻を極めた薬師寺事件から、はや十四年。時効を目前にした七月、蒼こと薬師寺香澄のもとに、謎の封筒が届いた。送り主は「響」、封筒の中身はただひとこと「REMEMBER」―。蒼は京介たちの手を借りずに、過去と向き合い記憶を辿り始める。『原罪の庭』の真相に迫る、「建築探偵シリーズ」最高傑作。

失楽の街

失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2011
四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム“火刑法廷”の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。

聖なる血

聖なる血―龍の黙示録 (祥伝社文庫 し 13-4)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2007
〈キリストの聖なる血を持つと称す吸血鬼を抹殺せよ〉カトリックの総本山ヴァティカンから日本へ放たれた黒衣の使者。彼はローマ教皇の密命を受け、刺客(しかく)に与える報酬として『究極の聖遺物』を携(たずさ)えていた…。宿敵ローマン・カトリック、そして甦(よみがえ)った古代エジプトの邪神が、二千年の時を彷徨(さまよ)う龍緋比古(りゅうあきひこ)に迫る! 著者真骨頂の大河伝奇小説、待望の文庫化!

2005

胡蝶の鏡

胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス/講談社文庫 2012
1912年夏、ハノイの庭に鳴り響いた銃声。悲劇の真相は90年を経て古都京都で解き明かされる。建築探偵第三部、開幕。

すべてのものをひとつの夜が待つ

すべてのものをひとつの夜が待つ (光文社文庫)

光文社カッパノベルス/光文社文庫 2008
本州最南端の半島沖の孤島に建つ巨大な洋館。ここに集められたのは、館を所有する満喜家の血を引く人間とそのパートナー、五組十人の男女だった。十日の間に館内から巨大ダイヤを発見した者だけが、莫大な財産を相続できるというのだ。外部との接触を断たれた中、謎に満ちた宝探しが始まる。そして幕を開ける連続殺人。壮麗にして昏く艶やかな、物語の迷宮へ―。

紅薔薇伝綺

紅薔薇伝綺 (龍の黙示録) (祥伝社文庫 し 13-5)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2008
十三世紀中葉、異端カタリ派の牙城モンセギュールが陥落した日、紅薔薇(べにばら)を抱いて少女が殉教した。十二年後、彼女は転生したというが、それを確かめるため、龍緋比古(りゅうあきひこ)と修道士セバスティアーノは時空をさかのぼりイタリアの修道院へ。すると、そこで不可解な連続殺人が起き、セバスティアーノが捕らわれの身に。はたして真犯人は? 修道院に隠された秘密とは?

螺鈿の小箱

螺鈿の小箱

東京創元社
アジアの風土とヨーロッパの文化の配合が作り上げた物語の宝石箱。名手が心を込めて織り上げた、絢爛たる幻想ミステリ集成。

2006

水冥き愁いの街/死都ヴェネツィア

水冥き愁いの街 龍の黙示録 (祥伝社文庫 し 13-6)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2009
カトリックの総本山ヴァティカンが<緋色の龍>と畏怖(いふ)する吸血鬼・龍緋比古(りゅうあきひこ)。聖なるキリストの血を吸った龍の抹殺に枢機卿(すうきけい)が動き出した。教会を裏切った修道士セバスティアーノを拘束、ヴェネツィアに移送する。一方、龍と柚(ゆ)ノ木透子(きとうこ)はセバスティアーノ救出のためイタリアへ。そこで待ち受けていたのは美しき吸血鬼タジオだった……。待望のイタリア3部作始動!

聖女の塔

聖女の塔 (講談社ノベルス)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス
長崎県の孤島波手島。明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。宗教的理由による集団自殺か、はたまた。事件性を疑う私立探偵に乞われ、桜井京介は現地へ向かう。その頃蒼はカルト教団に入信したまま戻らぬ友人を救出しようとしていた。ふたりに迫る悪意の罠。狂気の炎が再び空を焦がすとき、京介は蒼を救えるのか。

2007

魔道師と邪神の街/魔都トリノ

魔道師と邪神の街 魔都トリノ 〈龍の黙示録〉 (祥伝社文庫)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2010
ヴェネチィアで遂(つい)に開始された、不死の吸血鬼・龍緋比古(リュウアキヒコ)とヴァティカンの全面戦争。拉致(らち)されたセバスティアーノを追い、柚(ゆ)ノ木(き)透子(とうこ)たちは魔都トリノへ向かい、手がかりを求めて謎の秘密結社「黄金のホルス」主催のパーティに潜入する。一方、市内では切断された手足が次々と発見され、街は不可視の赤い網に覆(おお)われる。聖槍ロンギヌスで深手を負った龍に最大の試練が!

王国は星空の下

王国は星空の下―北斗学園七不思議〈1〉 (ミステリーYA!)

*北斗学園七不思議シリーズ
理論社
深い森にかこまれた全寮制の北斗学園。その広大な敷地の一画には戦前からの建物が点在し、異空間をつくりあげている。中等部二年で新聞部の三人、行動脈のアキ、慎重派のハル、知性派のタモツは、学園に伝わる「七不思議」をさぐろうとする。だが、それを邪魔しようとする何者かの存在と、とんでもない事件が三人の前に立ちはだかる…。秘密結社、黒魔術、占星術…眩惑する謎の数々とゴシック風の建築物が織りなす学園ミステリー。

風信子(ヒアシンス)の家

風信子の家  神代教授の日常と謎 (カドカワ・エンタテインメント)

*神代教授シリーズ
東京創元社/カドカワノベルス 2010
「君にこの謎が解けるかな?」W大学文学部教授の神代宗のもとに奇妙な手紙と小箱が届いた。箱の中身は精巧にできたバンガローの立体模型。その中には背中から血を流す人形が配置されていた…。誰が、何のために作ったのか?記憶を辿るも心当たりのない神代だったが、居候たちがヒントを携えてきた。私設助手の少年・蒼とW大学の学生・桜井京介。やがて浮かび上がった、二十数年前に遡る神代の切ない過去とは?(表題作より)。馬の首が浮かび上がる心霊写真、女子学生の兄の不可解な自殺、クリスマスへの苦い追憶、神秘的な記憶を残した女性の不審死…。“建築探偵”シリーズから生まれた傑作ミステリー集。

一角獣の繭

一角獣の繭  建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス
六月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣と。放火殺人の生き残りである少女に、宿命のように心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無惨な死を遂げる。すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは。

2008

美しきもの見し人は

美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス)

カッパノベルス
長崎県の北西部・生月島のさらの北西に浮かぶさいはての島・波手島。この島に孤高のキリスト教文学者・蘭堂叡人が修道院を模して建てた「館」がある。叡人の養女にして著作権継承者・蘭堂キアラを筆頭に、曲者ぞろいの女たちが、この島の数少ない住人のすべてだ―。探偵である「私」はキアラの依頼を受け、この館にやってきた。叡人の隠し子で唯一の遺産相続人を名乗る青石羊子の嘘を証明するために。羊子の正体とは?「昇天」したと伝えられる叡人の死の真相とは?謎と猜疑に満ちた館の重苦しい雰囲気を破るように、ある朝、転落死体が発見される…。

闇の聖杯、光の剣

闇の聖杯、光の剣―北斗学園七不思議〈2〉 (ミステリーYA!)

*北斗学園七不思議シリーズ
理論社
鬱蒼とした森に囲まれた、歴史ある全寮制の北斗学園。その広大な敷地内の一画「旧ブロック」には、戦前からの建物が点在し、異空間を作りあげている。アキ、ハル、タモツは、中等部2年の同級生。新聞部に所属している3人が目下頭を悩ませているのは、文化祭に出品する新聞製作コンクールのネタ。期限まであと数日なのに、何も思いつかない。ただでさえ頭が爆発しそうなそんな中、学園にまつわる七不思議のひとつ、「記念博物館の謎」を探るはめになってしまう。さらに、3人に近づいてきた女生徒が謎の失踪を遂げて…。ドイツ第三帝国の崩壊、暗号、魔女、オカルト…。歴史の闇に秘められていた恐ろしい企みが動きだす。謎が加速する学園ミステリー、第2弾。

2009

黒影の館

黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス
1980年秋、突然の養父の死。神代宗は傷付いた心を埋めるため訪れた北の町で、謂れなき殺人の罪をきせられてしまう。疑惑が晴れぬまま土地を支配する久遠家の「館」に軟禁され、血塗られた過去を目撃することに。謎の美少年・アレクセイが悲劇の真相を語り始めたとき、銃声が轟く!ついに物語はクライマックスへ加速する。

永遠なる神の都/神聖都市ローマ

永遠なる神の都(上) 神聖都市ローマ 〈龍の黙示録〉 (祥伝社文庫)

*龍の黙示録シリーズ
祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2011
教皇銃撃事件が起き、騒然としたローマ市内。そこへ柚ノ木透子(ゆのきとうこ)たちは、拉致(らち)された吸血鬼タジオを追ってやって来た。一方、不死の吸血鬼龍緋比古(りゅうあきひこ)はトリノの戦いで深手を負い、行方知れずに。そんななか、邪神の新たなる策謀が始まっていた。高位の聖職者たちが次々と失踪していたのだ。やがて修道士セバスティアーノと透子の前に邪神が現れ、2人は絶体絶命の危機に!

桜の園

桜の園   神代教授の日常と謎   (カドカワ・エンタテインメント)

*神代教授シリーズ
東京創元社/カドカワノベルス 2011
満開の桜の中に埋まるように建つ洋館―桜館。W大の同僚の大島に誘われ、館を訪れた教授・神代宗と医者の辰野は、不思議な気持ちに囚われた。大島は館に住む縁戚関係の3人の老女を「魔女」と呼んで恐れ嫌い、彼女たちはまさしく老獪な振る舞いを見せたのだ。やがて花見の宴が始まったが、それは過去をなぞり、まるで大島の記憶を呼び覚ますようなものだった。魔女たちはなぜこの宴を開いたのか?直後、謎の不審者の影が現れ、40年前の宴とそれにまつわる大島の一族を巡る因縁が浮かび上がった…!(表題作より)。神代の亡き母への追憶を描いた「花の形見に」を含む、“建築探偵”番外編にして巧緻なトリックが光る、シリーズ第2弾。

アルカディアの魔女

アルカディアの魔女―北斗学園七不思議〈3〉 (ミステリーYA!)

*北斗学園七不思議シリーズ
理論社
鬱蒼とした森に囲まれた全寮制の北斗学園。広大な敷地内の一画「旧ブロック」には戦前からの建物が点在し、その全貌を知る者は誰もいない。新学期をひかえた三月。来月からは中等部三年生になるアキ、ハル、タモツは、寮の引っ越しや新聞部の特別企画の準備に奔走していた。そんな中、森に妖精が棲んでいるという奇妙な噂が流れる。夢のように美味しい食べ物、熱くない焚き火の炎、ニンフたちと美しい女王。妖精の宴に遭遇したという生徒たちは、口をそろえて同じ情景を語る。謎めいた暗号文もその噂を裏づけているように思える。一方アキは、いくつもの偶然に導かれ、草花が鮮やかに咲き乱れる温室らしき場所にたどりつく…。すべての事件は学園をめぐって繰り広げられる陰謀なのか?それとも悪意に満ちた罠なのだろうか。人々の思惑といくつもの謎が絡みあう学園ミステリー、第三弾。

2010

閉ざされて

閉ざされて

角川書店
函館の西郊に海に臨んで建つ、白いモダニズム風邸宅、雪華荘。その閉ざされた館で孤独な生活を営む汀は、東京にいる兄の洽との手紙のやり取りが、唯一の心のよりどころだった。だが、脳梗塞で倒れ隠棲している父・博通が残そうとしている遺産をめぐり、後妻母娘とのあいだで確執が深まるなか、兄が謎の失踪を遂げた…。鮮やかな叙述で導かれる、驚愕のトリック!著者渾身の書き下ろし長編ミステリー。

緑金書房午睡譚

緑金書房午睡譚 (講談社ノベルス)

講談社
高校へ通わなくなって数ヵ月。16歳の木守比奈子は、大学教授である父親が研究でイギリスへ行くことになったため、古本屋の「緑金書房」に居候する。店を営む金子緑朗は亡き母の親戚だというが、どこで寝ているのかがわからず、また同居しているはずの大叔母も一向に姿を見せない。多くの謎を秘めた古書店で、比奈子の前に突如、現れたのは?そして、彼女を襲う事件が―。「8つの謎」が隠された異世界へ通じる古書店―。「建築探偵シリーズ」の著者による“古書と不思議”の物語。

2011

燔祭の丘

燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
講談社ノベルス
『僕は―ヒトゴロシ』。謎の詩を残して姿を消した桜井京介は、久遠アレクセイの名に戻り、14歳まで育った屋敷にいた。一方、神代宗の話を聞いた蒼は、函館で京介を捜し歩き、20年前の忌まわしき事件を知る。次第に明らかとなる久遠家のルーツ。そして、父・グレゴリの狂気が京介を襲う!「建築ミステリ」の金字塔、ついに完結。

黄昏に佇む君は

黄昏に佇む君は (ミステリー・リーグ)

*建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ
原書房
私立W大学文学部教授・神代宗 学生時代の冒険と事件。校内で出会った混血の美少年、小森から「絵のモデルになって」と頼まれた宗。小森の振る舞いに翻弄されながら、宗は「事件」に巻き込まれてゆく。贋作騒動、兄弟殺し、そして神代宗自身の謎。封印されてきた過去がここに甦る。「建築探偵」シリーズ外伝が書き下ろしで登場。