真保裕一『奪取』

My favorite 99 books

奪取(上) (講談社文庫)

『奪取』
講談社文庫/双葉文庫 2012
1260万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札作りを2人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが…。日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をW受賞した、涙と笑いの傑作長編サスペンス!




Bibliography

1991

連鎖

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講談社/講談社文庫 1994
チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品がヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。厚生省の元食品衛生監視員として、汚染食品の横流しの真相究明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が……。重量感にあふれた、意外性豊かな、第37回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。
江戸川乱歩賞(1991年)受賞


1992

取引

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講談社/講談社文庫 1995
公正取引委員会の審査官伊田は汚職の嫌疑をかけられた。何者の策略に嵌り事件に巻き込まれたのだ。ある所からの誘いによって彼はフィリピンへ行くことになる……。ODA(政府開発援助)プロジェクトに関する談合事件をマニラで調査する伊田の身に危険が迫る。期待の乱歩賞作家が放つ長編推理サスペンス。


1993

震源

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講談社/講談社文庫 1996
地震で津波が発生し、警報が遅れる事故が起こった。地震火山研究官の江坂は、ミスをした森本を鹿児島に訪ねるが、彼はすでに退職し姿を消していた。同じ頃、森本と同窓の大学教授も、地震の観測データを持ったまま、行方不明に。そこには国家的陰謀が渦巻いていた!新進気鋭の作家が放つ、長編サスペンス。


1994

盗聴

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講談社/講談社文庫 1997
「な、何の真似だね、それは……。おい、気は確かか……」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは?今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。


1995

ホワイトアウト

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新潮社/新潮文庫 1998
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間!荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために――。圧倒的な描写力、緊迫感あふれるストーリー展開で話題をさらった、アクション・サスペンスの最高峰。吉川英治文学新人賞受賞。
ホワイトアウト [DVD] Movie「ホワイトアウト」2000
監督:若松節朗、脚本:真保裕一ほか、撮影:山本英夫
出演:織田裕二、松嶋菜々子、佐藤浩市、石黒賢、吹越満、中村嘉葎雄

コミック「ホワイトアウト」飛永宏之/作画 講談社コミックス 2000
ホワイトアウト (上) (KCDX (1308)) ホワイトアウト (中) (KCDX (1312)) ホワイトアウト (下) (KCDX (1324))

1996

朽ちた樹々の枝の下で

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角川書店 1996/講談社文庫 1999
妻を事故で失い札幌を離れ森林作業員となった男が、自衛隊演習場と隣接する夜明け前の森で救出した女性は、謎を残し病院から逃亡する。女性を捜し真実を突き止めることに己れの再起をかけ調査を始めた直後、落とし穴などの罠が仲間を襲う……。北海道を舞台に独り闘う男の葛藤と勇姿を描くサスペンス大作。


奪取

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講談社/講談社文庫 1999/双葉文庫 2012
一千二百六十万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札造りを二人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが…。日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をW受賞した、涙と笑いの傑作長編サスペンス。
日本推理作家協会賞(1997年)受賞


1997

奇跡の人

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角川書店/新潮文庫 2000
31歳の相馬克己は、交通事故で一度は脳死判定をされかかりながら命をとりとめ、他の入院患者から「奇跡の人」と呼ばれている。しかし彼は事故以前の記憶を全く失っていた。8年間のリハビリ生活を終えて退院し、亡き母の残した家にひとり帰った克己は、消えた過去を探す旅へと出る。そこで待ち受けていたのは残酷な事実だったのだが……。静かな感動を生む「自分探し」ミステリー。


防壁

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講談社/講談社文庫 2000
警視庁警護課員として佐崎が警護する政府要人が襲撃された。凶弾に倒れたのは同僚のSP、義兄でもある大橋だった。狙撃犯は誰か。佐崎の脳裏に浮かんだ予想外の人物とは!?圧倒的なディテイルとリアリティで描く日本の要人警護の実態。生命の危険を顧みず、自らの誇りを懸けて任務に就く男たちの物語。


1998

密告

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講談社/講談社文庫 2001
川崎中央署生活安全総務係の萱野は、ある日、上司の矢木沢に面罵された。競技射撃で五輪出場権を懸けて争った選手時代の確執から、矢木沢の接待疑惑を密告したと思われたのだ。自らの汚名を晴らすため、萱野は真の密告者を捜す!巨大な日本の警察組織内部に潜む闇を、深く綿密に描き切った迫真のサスペンス。


トライアル

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文芸春秋/文春文庫 2001
父を知らず、調教師の祖父に育てられ、新人騎手として修業を積む高志。馬の故障を次々と癒し、周囲を驚かせる正体不明の厩務員の過去に、彼は疑惑を抱くが…。競馬、競輪、競艇、オートレース。ファンの夢と期待を背に一瞬の勝負に挑むプロフェッショナルたち。彼らの潔くも厳しい世界を圧倒的な迫力で描く物語。


1999

ボーダーライン

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集英社/集英社文庫 2002
ロサンゼルスの日系企業で働く探偵のサム永岡は、一人の若者を探すように命じられた。国境に近い町で見つけた彼は、天使のような笑顔を見せながらいきなり発砲してきた―。人としての境界を越えた者と、そんな息子の罪を贖おうとする父親。ふたりにかかわった永岡もまた、内なるボーダーラインを見つめる…。重層的なテーマが響く傑作長篇。


2000

ストロボ

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新潮社/新潮文庫 2003
走った。ひたすらに走りつづけた。いつしか写真家としてのキャリアと名声を手にしていた。情熱あふれた時代が過ぎ去った今、喜多川は記憶のフィルムを、ゆっくり巻き戻す。愛しあった女性カメラマンを失った40代。先輩たちと腕を競っていた30代。病床の少女の撮影で成長を遂げた20代。そして、学生時代と決別したあの日。夢を追いかけた季節が、胸を焦がす思いとともに、甦る。


2001

黄金の島

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講談社/講談社文庫 2004
自由と豊かな暮らしにあこがれるベトナムの若いシクロ乗りたちと、組織に追いつめられた日本人のヤクザ・タチバナ。帰国を決心したタチバナとベトナムの若者は〈黄金の島〉へと船出する。波濤の先にあるのは、禍いか希望か?


夢の工房

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講談社/講談社文庫 2004
10年の作家生活を機に刊行された“真保裕一解体全書”を文庫化。デビューのきっかけや執筆の裏側など、仕事と暮らしの周辺を見つめ綴った多数のエッセイが、著者の素顔を映し出す。中篇ミステリ「盗作・雪夜の操り人形」は秘蔵オリジナル作品。自作に関するインタビューも収録した3本立てのファン必読書。


2002

ダイスをころがせ!

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毎日新聞社/新潮文庫 2005
変えるんだ。自分自身を。この国を。34歳、青春は、終わっちゃいない。夢と情熱を魂に抱き、故郷での参院選に立候補する、高校の親友にして恋敵。戦いの行方は?軽やかに、爽やかに描く、前例なき選挙青春小説。


発火点

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講談社/講談社文庫 2005
12歳の夏――。浜に倒れていたあの人。母のため息。家に寄りつかない父。――そして事件は起こった。21歳の今、あの夏の日々を振り返る。刑期を終えたあの人が帰ってくる……。罪と罰の深淵を見つめる魂の軌跡。


誘拐の果実

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集英社/集英社文庫 2005
病院長の孫娘が誘拐された。身代金は入院患者の命だ!標的は病院に身を隠していた被告人。挑戦か陰謀か。悪魔のゲームの幕開けか!?そして、もう一つの誘拐が……。逆転に次ぐ逆転!衝撃と興奮の傑作巨編。


2003

繋がれた明日

繋がれた明日 (新潮文庫)

朝日新聞社/朝日文庫 2006/新潮文庫 2008
あの夏の夜のことは忘れられない。挑発され、怒りに駆られてナイフを握った。そして一人の命を奪ってしまった。少年刑務所から仮釈放された、中道隆太。彼は人間味溢れる保護司に見守られ、不器用ながらも新たな道を歩みだしていた。その矢先、殺人の罪を告発するビラが撒かれた。誰が?何のために?真相を求め隆太は孤独な旅を始めたのだが―。深い感動を呼ぶ、著者の代表作。


2004

クレタ、神々の山へ

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岩波書店
この大地には、地球の悠久たる歴史が詰まっている。ベストセラー「ホワイトアウト」の作家が、日本人にはほとんど知られていないクレタの大自然を、その鮮烈な文体で描きあげる。

真夜中の神話

真夜中の神話 (文春文庫)

文藝春秋/文春文庫 2007
薬学の研究に没頭した挙げ句、夫と娘を失った栂原晃子は、新たなテーマを求めてインドネシアに向かうが、飛行機墜落事故に巻き込まれる。だが奇跡的に助かった晃子は、山奥の村で神秘的な歌声を持つ少女と出会い、驚異的に快復した。一方、町では猟奇的な殺人事件が発生していた―。伝説と神話に彩られたスペクタクル巨編。

2005

灰色の北壁

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講談社/講談社文庫 2008
世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。死と背中合わせのその北壁を、たった一人で制覇した天才クライマー。その業績に疑問を投じる一編のノンフィクションに封印された真実とは…。表題作ほか全3編。山岳ミステリー集。

2006

栄光なき凱旋

栄光なき凱旋〈上〉 (文春文庫)

小学館/文春文庫 2009
1941年。日系2世の3人の青年は、ロサンゼルスとハワイに暮らしていた。だが日本軍が真珠湾を攻撃したことから、彼らの生活は一変する。ジローは語学兵にスカウトされ、ヘンリーは日系人の強制収容に抗議して法廷へ。マットは仲間と銃を手にとる決意をする。激動の時代を生きる若者の姿を描く青春群像大作。

2007

最愛

最愛 (文春文庫)

新潮社/文春文庫 2010
小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。18年間、音信不通だった姉・千賀子が銃弾を受け、意識不明で病院に搬送されたというのだ。しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。姉は一体何をしていたのか―。悟郎は千賀子の足跡を追い始める。

エーゲ海の頂に立つ

エーゲ海の頂に立つ (集英社文庫)

新潮文庫
古代遺跡の宝庫、クレタ島。しかし、旅人はひたすら山を目指した―。『ホワイトアウト』の著者が、エーゲ海の最高峰イーディー山の頂に挑み、ヨーロッパ最大の渓谷サマリアを歩き、ギリシャ神話生誕の地と言われる洞窟を見物に行く。そこには、地中海のリゾート地では味わえない素朴で優しい生活があった…。日本人が知らない、驚きのクレタ島見聞録。

追伸

追伸 (文春文庫)

文藝春秋/文春文庫 2010
山上悟はギリシャに赴任するが、妻の奈美子は日本に留まり一方的に離婚を切り出した。真意を問いただす悟に、奈美子は自分の祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕され、手紙には夫婦のみが知る真実が語られていた―。人間が隠し持つ秘密を手紙が暴き出すミステリー。

2008

覇王の番人

覇王の番人(上) (講談社文庫)

講談社/講談社文庫 2011
戦乱の世を我が手でしずめてみせる!その決意を胸に秘め、明智光秀は、一人の武将に目をとめる。その男とは―織田信長。やがて光秀は天下統一の夢を信長にたくし、織田軍団の先頭に立って戦いの日々へと突きすすんでいく。歴史に葬られた男・明智光秀の真実を掘り起こし、戦国の定説をくつがえす歴史巨編、堂々登場。

2009

アマルフィ

アマルフィ

扶桑社/講談社ノベルス 2010
海外の邦人保護―外交官・黒田康作に与えられた特別任務だ。テロ情報をもとに、黒田はローマへと派遣される。在イタリア日本大使館では、不審火が発生。さらに日本人少女が誘拐される。広がりを見せる事件。姿を見せない犯人。翻弄されるイタリア警察。黒田は少女を救出すべくアマルフィの地へと向かう。そこでは驚くべき犯人たちの計画の全貌が。大ヒット映画の原作、ここに登場。
アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD] Movie「アマルフィ 女神の報酬」2009
監督:西谷弘、撮影:山本英夫
出演:織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大塚寧々、伊藤淳史

デパートへ行こう!

デパートへ行こう! (100周年書き下ろし)

講談社
所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。そこは男にとつて、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった、大切な場所だった。が、その夜、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて―。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす。名作『ホワイトアウト』を超える、緊張感あふれる大展開。

2010

ブルー・ゴールド

ブルー・ゴールド

朝日新聞出版
水の惑星―地球。だが、人類が利用できる淡水は、そのわずか1%にすぎない。10億を超える人々が、この瞬間も飲み水にさえ困っているのだ。今や水は戦略物質となり、世界中の巨大企業が激しい獲得競争をくり広げている。そこに斬り込む弱小企業の男たち。貴重な地下水を持つ酒造メーカーを強引に買収するも、予想もしなかった妨害が入った。真犯人を暴き出すための戦いが始まる。

天使の報酬

天使の報酬  外交官 黒田康作 (講談社ノベルス)

講談社/講談社ノベルス 2012
サンフランシスコで日本人女子大生が姿を消した。その背後にうごめくテロリストを追い、外交官・黒田康作は日本へ帰国する。待ち受けていたのは、消えた女子大生と接点を持つフリー記者の殺害だった。謎の留学生。ある研究施設の襲撃。爆破…。続発する事件がひとつにつながった時、驚くべき真相が見えはじめ、黒田に危機が迫る。世界を駆けめぐる傑作サスペンスの第二弾。

2011

天魔ゆく空

天魔ゆく空

講談社
妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず独身を通した“希代の変人”細川政元。応仁の乱後の混迷した時代に、知略を尽くして「半将軍」の座をつかみ取る。信長に先立つこと70年、よく似た人生を送り、戦国時代の幕を開けた武将の、真の姿とは?政元の姉・洞勝院と、室町幕府を守ろうとする日野富子。女たちの戦国時代も華々しく幕を開ける。

アンダルシア

アンダルシア  外交官 黒田康作 (講談社ノベルス)

講談社/講談社ノベルス 2012
ヨーロッパの小国アンドラで殺人事件が発生。黒田康作はSOSを受けてバルセロナから現地に向かい、一人の日本人女性と出会う。巧みに嘘をついてスペインへ入国した彼女を追って、黒田もアンダルシアへ急ぐ。やがて殺人事件の背後に、アンドラ、スペイン、フランスの国家警察を巻き込んだ巨大な陰謀が…。独自に謎を追う黒田に新たな罠が襲いかかる。大好評のシリーズ第三弾。

2012

猫背の虎 動乱始末

猫背の虎 動乱始末

集英社
地震ですべてを失った板前は憎き男を見て追いかけ、夫の帰りを待つ女は瓦礫の中を妾のもとへ走ってしまう。息子のために危ない読売に手を出す戯作者がいれば、どさくさまぎれに吉原を逃げ出した遊女も現れる。さらに虎之助の恋路に暗雲が立ち込め、尊敬する父にも疑惑の影が…。さあ、どうする!?猫背の虎!恋と人情、謎解きに捕り物。動乱直後の江戸を舞台に繰り広げられる超エンターテインメント時代小説。