島田荘司著作リスト

1981

占星術殺人事件

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社ノベルス)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1981/講談社ノベルス 1985/講談社文庫 1987/講談社 1988/光文社文庫 1990/(改訂完全版)講談社ノベルス 2008
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。彼の死後、六人の若い女性が行方不明となり肉体の一部を切り取られた姿で日本各地で発見される。事件から四十数年、未だ解かれていない猟奇殺人のトリックとは!?名探偵・御手洗潔を生んだ衝撃のデビュー作、完全版。

1982

斜め屋敷の犯罪

斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (講談社ノベルス)

*御手洗潔シリーズ
講談社ノベルス 1982/講談社 1988/光文社文庫 1989/講談社文庫 1992/南雲堂 2008/(改訂完全版)講談社ノベルス 2008
オホーツク海を見下ろす宗谷岬に傾斜して建つ奇妙な館―通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にその館でパーティが開かれる。翌日、密室で招待客の死体が発見された!行き詰まる捜査陣の前に現れたのは、名探偵・御手洗潔だった!本格ミステリの金字塔、御手洗シリーズを世に知らしめた作品が、大幅加筆の完全版として登場。

1983

死体が飲んだ水/(改題)死者が飲む水

死者が飲む水 改訂完全版 (講談社ノベルス)

講談社ノベルス 1983/光文社文庫 1987/講談社文庫 1992/南雲堂 2008/(改訂完全版)講談社ノベルス 2008
札幌の実業家・赤渡雄造の家に届いた二つのトランク。その中に入っていたのは、バラバラ死体となった赤渡本人だった。鑑識の結果、死因は溺死と判明する。だが、刑事・牛越の必死の捜査にも拘らず、関係者すべてに鉄壁のアリバイが!死者の飲んだ水に秘められた、悲しき事件の真相とは!?著者初の社会派本格推理小説、完全版。

1984

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1984/光文社文庫 1988
双眼鏡で覗きをしていた男が、豪華マンションの浴室で顔の皮をはがされた若い女の死体を発見!だが、割り出された死亡推定時刻に彼女は、「はやぶさ」に乗っていた。不可能を可能にしたトリツクは何か?時間の壁と"完全犯罪"に敢然と挑む捜査一課の吉敷竹史の前に、第二、第三の殺人が…。

嘘でもいいから殺人事件

嘘でもいいから殺人事件 (集英社文庫)

集英社 1984/集英社文庫 1987
嘘でもいい、インチキでもいい、殺人事件を!テレビ界にこの人あり、“やらせの三太郎”と異名をとる迷ディレクターとスタッフが東京湾の無人島で遭遇した奇々怪々な大事件。

出雲伝説7/8の殺人

出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1984/光文社文庫 1988
山陰地方を走る6つのローカル線と大阪駅に、流れ着いた女性のバラバラ死体!なぜか首はついに発見されなかった。捜査の結果、殺された女は死亡推定時刻に「出雲1号」に乗車していたらしい。休暇で故郷に帰っていた捜査一課の吉敷竹史は、偶然にもこの狂気の犯罪の渦中に…。好評、本格トラベル・ミステリーの力作。

漱石と倫敦ミイラ殺人事件

漱石と倫敦ミイラ殺人事件 (光文社文庫)

集英社 1984/集英社文庫 1987/光文社文庫 1994/(完全改訂総ルビ版)光文社文庫 2009
英国に留学中の夏目漱石は、夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余って、シャーロック・ホームズの許を訪ねた。そして、ホームズが抱える難事件の解決に一役買うことになる。それは、恐ろしい呪いをかけられた男が、一夜にしてミイラになってしまったという奇怪な事件であった!年少の読者にも読みやすい「総ルビ版」で贈る、第12回日本ミステリー文学大賞受賞記録企画。

1985

北の夕鶴2/3の殺人

北の夕鶴2/3の殺人 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1985/光文社文庫 1988
「ゆうづる九号」で発見された死体は、別れた妻か!? 吉敷は急きょ青森へ…。北国を舞台に、意表をつくトリックとサスペンスで描くロマンミステリー。

高山殺人行1/2の女

高山殺人行1/2の女 (徳間文庫)

カッパノベルス 1985/光文社文庫 1989/徳間文庫 1999
愛人の川北留次から「女房を殺してしまった」と電話で告白された斎藤マリ。彼のアリバイを偽装工作するため、被害者に変装して、東京から高山までの道のりを単独でドライヴすることに…。しかし、銀色のブルゾンを着たオートバイ男の尾行や、謎の脅迫状、レストラン店員の不可解な言動など、数々のトラブルがマリを襲う!

殺人ダイヤルを捜せ

殺人ダイヤルを捜せ (講談社文庫)

講談社ノベルス 1985/講談社文庫 1988
綾子は商社の電話交換手である。夜の退屈しのぎに女友達からそそのかされて、テレフォン・セックスを始めた。そしてある夜、ダイヤルをまわしたとたん、耳に入ったその声!綾子がその番号の持ち主を知ったとたん、事態は恐ろしい方向へとすすみ、彼女をがんじがらめに…。鬼才が都市の恐怖、人間の弱点を衝撃的に描いたサスペンス秀作。

消える「水晶特急」

消える「水晶特急」 (角川文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カドカワノベルス 1985/角川文庫 1987/光文社文庫 1991/角川文庫 1998
華麗なる列車が突如消滅――。1985年4月、天井から床まで全面ガラス張りの「水晶特急」が、上野から酒田まで、マスコミ関係者を乗せて処女旅行に出発。その直後、散弾銃を持った男に列車強奪された。犯人は大物代議士、加灘耕平の旧悪告白を要求。人質の女性誌記者・蓬田夜片子にマスコミ公表を命じた。だが、驀進する列車は人質もろとも姿を消した…。吉敷竹史刑事が奇想天外な大トリックに挑む傑作ミステリー。

確率2/2の死

確率2/2の死 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
光文社文庫 1985/南雲堂 1995
プロ野球のスター・プレーヤーの子供が誘拐された。身代金一千万円。警視庁捜査一課の吉敷竹史刑事は、姿を見せぬ誘拐犯の指示で赤電話から赤電話へ、転々と走り回る。が、六度目の電話を最後に、犯人は突然、身代金の受け取りを放棄し、子供を解放した。果たして犯人の目的は何か。鬼才が野心的着想で挑んだ長編推理小説。

サテンのマーメイド

サテンのマーメイド (集英社文庫)

集英社 1985/集英社文庫 1990
輝く青い瞳、魅惑的なプロポーションにサテンのドレスをまとった女は何に怯えているのか?アメリカ西海岸で探偵をする〈わたし〉の許に、雨の金曜日の夜、仕事の依頼に現れた女はサラと名乗った。フェラーリを駆って自分を12時までに、サウスポイントまで運んでほしいと懇願した。そして同じ頃250マイル離れた2つの町で同じ男が轢き殺される奇妙な事件が起きていた…。濃い霧と美しい海に散る神秘的な女と無償の追跡を続ける男の愛。新境地を拓くハードボイルドミステリー。

夏、19歳の肖像

夏、19歳の肖像 (文春文庫)

文藝春秋 1985/文春文庫 1988/(新装版)文春文庫 2005
バイク事故で入院中の青年が、病室の窓から目撃した「谷間の家」の恐るべき光景!ひそかに想いをよせる憧れの女性は、父親を刺殺し工事現場に埋めたのか?退院後、青年はある行動を開始する―。青春の苦い彷徨、その果てに待ち受ける衝撃の結末!青春ミステリー不朽の名作が、著者全面改稿のもと新装版として甦る。

1986

火刑都市

火刑都市 (講談社文庫)

講談社 1986/講談社ノベルス 1988/講談社文庫 1989
東京四谷の雑居ビルの放火事件で若い警備員が焼死する。不審な死に警察の捜査が始まった。若者の日常生活に僅かに存在した女の影…。女の行方を追ううちに次の放火事件が発生した。こんどは赤坂。そして現場に"東京"という謎の文字が残される。索漠たる都市の内奥と現代人の心を見据えて鬼才が描く、印象深い推理長編。

消える上海レディ

消える上海レディ (角川文庫)

カドカワノベルス 1986/角川文庫 1987/光文社文庫 1992/角川文庫 1999
青いペイズリーの柄のチャイナ・ドレス、つば広の帽子、青いパンプスで着飾り、膝から下の美しい脚線を見せる謎の「上海レディ」…。取材で神戸―上海を結ぶ「鑑真号」に乗ることになった女性誌記者・弓芙子。だが、出港前から彼女の命を執拗につけ狙う、上海レディ・林翠玲。"密室"と化した船内で連続して起こる血の兇行。

Yの構図

Yの構図 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1986/光文社文庫 1990
昭和61年8月18日、上野駅の隣接したホームに前後して到着した上越、東北新幹線の中から女と男の服毒死体が発見された。2つの死体の側にはコスモスと桔梗の花が…。自殺か?他殺か?警視庁捜査一課の吉敷竹史は、不可解な事件の謎を追って盛岡へ。いじめ問題を素材に著者が渾身の筆致で描いた本格推理の力作。

1987

網走発遥かなり*

網走発遥かなり (講談社文庫)

講談社 1987/講談社ノベルス 1989/講談社文庫 1990
東京郊外の高級住宅が並ぶ丘の上を毎日観察する老人の狙いは何か。また都心のデパートや地下街に出没するピエロの正体は?そして江戸川乱歩の古い写真を持つ老女の素顔とは。現代の東京に表出した奇妙な出来事の展開はやがて40年前の雪の北海道で起きた惨事のナゾ解きに向けてひた走る。鬼才ならではの壮大で周到な野心作。

展望塔の殺人*

展望塔の殺人 (光文社文庫)

カッパノベルス 1987/光文社文庫 1991
東京・飛島山公園の展望台で平凡な主婦・井上典子が、売店のアルバイト学生・矢部富美子に刺殺された。典子には人に怨まれるようなところはないし、富美子は東大に学ぶエリート学生だった。2人にはまるで接点がなかった。動機なき衝動殺人とみなされたが、その裏に恐るべき都会の狂気が隠されていた…《展望塔の殺人》。緑色を異常に嫌悪する男の失われた記憶とは?《緑色の死》。逃げても隠れても電話のベルが追ってくる恐怖《都市の声》。ある朝、やり手で鳴る商社の重役が黒いハイヒールを前に発狂していた《発狂する重役》。鬼才が全力投球で描いた極上品ぞろい!

御手洗潔の挨拶*

御手洗潔の挨拶 (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1987/講談社ノベルス 1989/講談社文庫 1991
嵐の夜、マンションの11階から姿を消した男が、13分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。しかし全力疾走しても辿りつけない距離で、その首には絞殺の痕もついていた。男は殺されるために謎の移動をしたのか?奇想天外とみえるトリックを秘めた四つの事件に名探偵御手洗潔が挑む名作。
「数字錠」「疾走する死者」「紫電改研究保存会」「ギリシャの犬」

ひらけ!勝鬨橋

ひらけ!勝鬨橋 (角川文庫)

カドカワノベルス 1987/光文社文庫 1992/角川文庫 1999
老人ホーム「竹の子寮」の住人たちは、「青い稲妻」という威勢のいいゲートボール・チームを結成しているが、未だ勝ったことがない。ボランティアの翔子ちゃんが懸命になってルールを教えるが、脳天気な老人たちには馬耳東風。そんなとき、地上げ屋のチンピラどもが、"ホームを明け渡せ"と乗り込んできた…。老人と思いこんでいる人々に捧げる異色ユーモア・サスペンス。

灰の迷宮

灰の迷宮 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1987/光文社文庫 1991
新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ…。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。

1988

毒を売る女*

毒を売る女 (光文社文庫)

カッパノベルス 1988/光文社文庫 1991
夫に性病をうつされ、それが不治の病いと知ったとき、若妻は狂った。大道寺靖子は、秘密を打ち明けていた友人とその家族に対して、次々と鬼気迫る接触をはじめ…(毒を売る女)。"糸ノコとジグザグ"という風変わりな名のカフェ・バー。だが、店名の由来には、戦慄すべき秘密が…(糸ノコとジグザグ)。本格推理の旗手が精選した、サスペンス&トリックの自信作。
「毒を売る女」「渇いた都市」「糸ノコとジグザク」「ガラスケース」「バイクの舞姫」「ダイエット・コーラ」「土の殺意」「数字のある風景」

異邦の騎士

異邦の騎士 改訂完全版

*御手洗潔シリーズ
講談社 1988/講談社ノベルス 1990/講談社文庫 1991/原書房 1997/(改訂完全版)講談社文庫 1998
失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ『異邦の騎士』に著者が精魂こめて全面加筆修整した改訂完全版。幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。

切り裂きジャック・百年の孤独

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)

集英社 1988/集英社文庫 1991/文春文庫 2006
1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。五人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた“切り裂きジャック”が、百年後のベルリンに甦ったのか?世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。

嘘でもいいから誘拐事件*

嘘でもいいから誘拐事件 (集英社文庫)

集英社 1988/集英社文庫 1994
TPSテレビ、夜のお楽しみ番組「八時スペシャル」。やらせの権化と誰もが恐れる軽石三太郎ディレクターと取材班(ターボとタックのウルトラお調子コンビ)が「こんばんワン」と鳴く犬を求めて東北の秘境、鬼首村に繰り込んだ。大雨の中、突如レポーターの美穂ちゃんが誘拐されたことから奇怪な出来事が次つぎに起こり始め、おもわぬ番組ができあがる表題作、他。泣く子も笑うユーモアミステリー。
「嘘でもいいから誘拐事件」「嘘でもいいから温泉ツアー」

夜は千の鈴を鳴らす

夜は千の鈴を鳴らす (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1988/光文社文庫 1992
JR博多駅に到着した寝台特急〈あさかぜ1号〉の二人用個室から、女性の死体が発見された。彼女は鬼島総業の女社長・鬼島政子で、検死の結果、死因は心不全と判明。だが、前夜、政子が半狂乱になり口走った「列車を停めて、人が死ぬ!ナチが見える」という意味不明の言葉に、捜査一課の吉敷竹史は独自の捜査を開始する。本格推理の鬼才が時刻表を駆使した自信作。

1989

幽体離脱殺人事件

幽体離脱殺人事件 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1989/光文社文庫 1992
警視庁捜査一課・吉敷竹史の許に、一枚の異様な現場写真が届いた。それは、三重県の観光名所・二見浦の夫婦岩で、二つの岩を結ぶ注連縄に、首吊り状態でぶら下がった中年男の死体が写っていた。しかも、死体の所持品の中から、吉敷が数日前、酒場で知り合った京都在住の小瀬川杜夫の名刺が…。本格推理の鬼才が圧倒的筆力で描く、トリック&サスペンス。

見えない女*/(改題)インドネシアの恋唄

見えない女 (光文社文庫)

光文社文庫 1989/南雲堂 1995
1986年冬。「私」はパリ=ダカールラリーが終了したばかりのフランスで、不思議な女に出逢った。職業は不明、バーではウインクひとつで支払いが済み、大きな家に一人で住み、おまけに大変な美人ときている。パトロンでもいるのだろうか?(「見えない女」より) 車好きの著者ならではのひねりをきかせた、異色の旅行推理集。
「インドネシアの恋唄」「見えない女」「一人で食事をする女」

奇想、天を動かす

奇想、天を動かす (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1989/光文社文庫 1993
浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。だが老人は氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何かがある。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、懸命な捜査の結果、ついに過去数十年に及ぶ巨大な犯罪の構図を突き止めた。―壮大なトリックを駆使し、本格推理と社会派推理とを見事に融合させた傑作。

1990

羽衣伝説の記憶

羽衣伝説の記憶 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
光文社文庫 1990/南雲堂 1995
警視庁捜査1課の吉敷竹史は、ふと入った画廊で作者のない"羽衣伝説"と題された彫金を目にした。これは、別れた妻・通子の作品では?妻への思いをかきたてられた吉敷は、ホステス殺しの真犯人を追いつつ訪れた伝説の地で、意外にも妻の出生の秘密に行きあたる。好評吉敷シリーズ異色の文庫書き下ろしラブ・ストーリー。

御手洗潔のダンス*

御手洗潔のダンス (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1990/講談社ノベルス 1992/講談社文庫 1993
人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。そして四日目、彼は地上20メートルの電線上で死体となっていた。しかも黒い背広姿、両腕を大きく拡げ、正に空飛ぶポーズで。画家に何が起きたのか?名探偵御手洗潔が奇想の中で躍動する快作集。
「山高帽のイカロス」「ある騎士の物語」「舞踏病」「近況報告」

踊る手なが猿*

踊る手なが猿 (光文社文庫)

カッパノベルス 1990/光文社文庫 1993
新宿西口地下街にあるケーキ屋のガラスケースの上にすわる猿の人形。向かいの喫茶店で働く純子は、この猿に結ばれている赤いリボンが、時によって位置を移動するのが気掛かりだった(「踊る手なが猿」)。都立高の敷地から江戸時代の墓地が?その中の樽形の棺に男女二体の人骨と、密封された小壺が入っていた(「暗闇団子」)。サスペンス&トリック傑作集。
「踊る手なが猿」「Y字路」「赤と白の殺意」「暗闇団子」

都市のトパーズ/(改題)都市のトパーズ2007

都市のトパーズ

集英社 1990/集英社文庫 1995/原書房 1999
吠えよ!疾走する野生よ、腐蝕の都市に、「詩」を叩きだせ!高度な都市論にして、魂の奥底をゆさぶる傑作小説。本格ミステリーの巨星のみが成し得たみごとな融合。全面加筆による待望の決定版、ついに刊行。

暗闇坂の人喰いの木

暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1990/講談社ノベルス 1993/講談社文庫 1994
さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。本格の旗手が全力投球する傑作。

1991

ら抜き言葉殺人事件

ら抜き言葉殺人事件 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1991/光文社文庫 1994
ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。部屋には、ある作家に誤りを指摘した手紙に対する返信が残されていた。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、現場に不審を抱き、殺人説を唱える。そんな時、またもや自殺者が。しかも、恭子に来ていたのと同じ作家からの葉書が…。本格推理の鬼才が、現代の世相を鋭く抉った異色の長編力作。

水晶のピラミッド

水晶のピラミッド (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1991/講談社ノベルス 1994/講談社文庫 1994
エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが500年の時空を超えて突然蘇り、空中30メートルの密室で男が溺死を遂げる。アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格推理の名作。

飛鳥のガラスの靴

飛鳥のガラスの靴 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパノベルス 1991/光文社文庫 1995
映画俳優の大和田剛太の自宅に、差出人不明の郵便小包が届いた。なかから、塩漬けにされた剛太の右手首が…。剛太自身は行方不明のまま、事件は迷宮入りの様相を呈した。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、この管轄違いの事件に興味を抱く。彼は主任と衝突しながらも、敢然とこの難事件に挑むが…。日本古来の民話を題材に、本格推理の鬼才が描く長編力作。

1992

眩暈

眩暈 (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1992/講談社ノベルス 1995/講談社文庫 1995
切断した男女の死体が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。「占星術殺人事件」を愛読する青年が書きのこした戦慄の日記がさし示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリの新たな飛翔を決定づけた傑作。

天国からの銃弾*

天国からの銃弾 (光文社文庫)

カッパノベルス 1992/光文社文庫 1995
もと消防署だった建物を購入した男は、施設の一部として残った「見張り塔」から、毎日写真を撮りつづけた。聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ"自由の女神像"。ある日、その女神の目が異様に赤く光る瞬間があることに気づいたとき、男の平穏な日常を襲う衝撃的な事件が…(表題作)。奇抜な着想で鬼才が放つ、トリック&サスペンスの傑作。
「ドアX」「首都高速の亡霊」「天国からの銃弾」

1993

アトポス

アトポス (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1993/講談社ノベルス 1996/講談社文庫 1996
虚栄の都・ハリウッドに血で爛れた顔の「怪物」が出没する。ホラー作家が首を切断され、嬰児が次々と誘拐される事件の真相は何か。女優レオナ松崎が主演の映画『サロメ』の撮影が行われる水の砂漠・死海でも惨劇は繰り返され、甦る吸血鬼の恐怖に御手洗潔が立ち向う。

1994

天に昇った男

天に昇った男 (光文社文庫)

光文社文庫 1994
昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和51年の昇天祭りの日、祭りの櫓に三人の男女の死体が吊るされた。犯人とされた門脇春男は、17年の収監ののち、死刑を執行される。ところが奇跡が起こり、彼は生き延び、釈放された。そして昇天祭りの夜、彼自身が伝説のとおりに天に昇ったが…。

1996

龍臥亭事件

龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)

*御手洗潔シリーズ
カッパノベルス 1996/光文社 1998/光文社文庫 2007
御手洗潔が日本を去って1年半。彼の友人で推理作家の石岡は、突然訪ねてきた二宮という女性の頼みで、岡山県まで悪霊祓いに出かけた。2人は霊の導くままに、寂しい駅に降り立ち、山中分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館に辿り着く。そこで石岡は、世にもおぞましい、大量連続殺人事件に遭遇した。推理界の奇才が、渾身の筆致で描く本格ミステリー超大作。

1998

御手洗潔のメロディ*

御手洗潔のメロディ (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1998/講談社文庫 2002
何度も壊されるレストランの便器と、高名な声楽家が捜し求める美女。無関係としか思えない2つの出来事の間に御手洗潔が存在するとき、見えない線が光り始める。御手洗の奇人ぶり天才ぶりが際だつ「IgE」のほか大学時代の危険な事件「ボストン幽霊絵画事件」などバラエティ豊かな4つの傑作短編を収録。

1999

Pの密室*

Pの密室 (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 1999/講談社文庫 2003
完全な密室で発見された残虐な刺殺体。周囲のぬかるみに足跡も残さず消えた犯人。そして現場の床に整然と敷き詰められた赤い紙の謎。幾重にも重なる奇怪な状況に警察は立ち往生するが、小二の御手洗少年は真相を看破する。表題作ほか名探偵・御手洗潔の幼少期を描いた「鈴蘭事件」収録。ファン垂涎の一冊。
「鈴蘭事件」「Pの密室」

最後のディナー*

最後のディナー (文春文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 1999/講談社ノベルス 2001/角川文庫 2002/文春文庫 2012
ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは?「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場。表題作など全3篇。

涙流れるままに

涙流れるままに〈上〉―吉敷竹史シリーズ〈15〉 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
カッパ・ノベルス 1999/光文社文庫 2002
吉敷竹史の元妻・加納通子は、「首なし男」に追われる幻影に悩まされていた。その原因は、数奇な運命に翻弄されてきた自らの半生にあるのではないかと思い至る。過って級友を死なせた事件。婚礼の日に自殺した麻衣子と、直後の母の変死。そして柿の木の根本に埋めたあるものの忌まわしい記憶!?通子は少女時代に体験した数々の悲劇の真相を探る決心をしたが…。

2001

ロシア幽霊軍艦事件

ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 2001/講談社ノベルス 2004/角川文庫 2004
箱根のホテルに飾られていた一枚の古い写真。そこには、芦ノ湖に浮かぶ帝政ロシアの軍艦が写っていた。その軍艦は嵐の夜に突如として現れ、軍人たちが降りると忽然と姿を消してしまったというのだ。山間の湖にどうやって軍艦が姿を現せるというのか。御手洗と石岡は、この不可解な謎に挑むことになり…。名探偵・御手洗潔の推理によって、歴史に隠された壮大なロマンと清冽なる感動が浮かび上がる、傑作長編ミステリー。

ハリウッド・サーティフィケート

ハリウッド・サーティフィケイト (角川文庫)

*御手洗潔シリーズ
角川書店 2001/角川文庫 2003
LAPDに持ち込まれたスナッフフィルム。そこには、ハリウッドの有名女優、パトリシア・クローガーが惨殺される様が映っていた。そして発見された死体からは、子宮と背骨が奪われていた!彼女の親友で女優のレオナ・マツザキが犯人探索を始めた。その過程で、女優志望のジョアンと出会う。彼女は記憶を失っており、何者かの手によってその体から子宮が摘出されているというのだ。事件との奇妙な符合を覚えるレオナ。そして第二の殺人が発生し…。なぜ女優の子宮は奪われたか?「虚構の都」ハリウッドを舞台に奇才が放つ長編本格ミステリ。

2002

魔神の遊戯

魔神の遊戯 (文春文庫)

*御手洗潔シリーズ
文藝春秋 2002/文春文庫 2005
ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。

セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (角川文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 2002/講談社ノベルス 2004/角川文庫 2005
「占星術殺人事件」の直後、御手洗と石岡のもとを高沢秀子という老婦人が訪れる。最初はひやかしの客かと思われたが、秀子の知人・折野郁恵の話を聞いた御手洗は「これは大事件ですよ」と断言する。教会への礼拝中、雨が降り出すや郁恵は顔面蒼白となり、その場に倒れ伏したというのだ。その奇妙な行動の意味とは?ロマノフ王朝から明治政府に贈られた“ダイヤモンドの靴”を巡り起きた事件を御手洗の推理が解き明かす。

吉敷竹史の肖像/(改題)光る鶴

光る鶴 吉敷竹史シリーズ16 (光文社文庫)

*吉敷竹史シリーズ
光文社 2002/光文社文庫 2006
捜査一課の吉敷竹史は、知人の葬儀で九州・久留米市へ。そこで出会った青年から、義父の再審への協力を頼まれる。二十六年前、三人の女性を殺して死刑判決を受けた「昭島事件」。すでに人の記憶は風化しており、冤罪事件を覆す証拠は見つかるのか(「光る鶴」)。―吉敷竹史は、なぜ刑事になったのか(「吉敷竹史、十八歳の肖像」)の他、文庫書下ろし(「電車最中」)を収録。

2003

上高地の切り裂きジャック*

上高地の切り裂きジャック (文春文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 2003/講談社ノベルス 2005/文春文庫 2006
女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために?そして密疑者には鉄壁のアリバイが…。“切り裂きジャック”が日本に甦ったかのような猟奇殺人に、名探偵・御手洗潔が挑む表題作ほか、横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録する。

ネジ式ザゼツキー

ネジ式ザゼツキー (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社ノベルス 2003/講談社文庫 2006
記憶に障害を持つ男エゴン・マッカートが書いた物語。そこには、蜜柑の樹の上の国、ネジ式の関節を持つ妖精、人工筋肉で羽ばたく飛行機などが描かれていた。御手洗潔がそのファンタジーを読んだ時、エゴンの過去と物語に隠された驚愕の真実が浮かびあがる!圧倒的スケールと複合的な謎の傑作長編ミステリー。

透明人間の納屋

透明人間の納屋 (ミステリーランド)

◇講談社ミステリーランド 2003/講談社ノベルス 2009
透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。…学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。

2004

龍臥亭幻想

龍臥亭幻想(上) (光文社文庫)

*御手洗潔シリーズ
カッパノベルス 2004/光文社文庫 2007
石岡和己、犬坊里美、そして加納通子―。雪に閉ざされた龍臥亭に、八年前のあの事件の関係者が、再び集まった。雪中から発見された行き倒れの死体と、衆人環視の神社から、神隠しのように消えた巫女の謎!貝繁村に伝わる「森孝魔王」の伝説との不思議な符合は、何を意味するのか?幻想の「龍臥亭事件」が、いま、その幕を開ける。

2005

摩天楼の怪人

摩天楼の怪人 (創元推理文庫)

*御手洗潔シリーズ
東京創元社 2005/創元推理文庫 2009
ニューヨーク、マンハッタン。高層アパートの一室で、死の床にある大女優が半世紀近く前の殺人を告白した。事件現場は一階、その時彼女は34階の自室にいて、アリバイは完璧だったというのに…。この不可能犯罪の真相は?彼女の言うファントムとは誰なのか?建築家の不可解な死、時計塔の凄惨な殺人、相次いだ女たちの自殺。若き御手洗潔が摩天楼の壮大な謎を華麗に解く。

エデンの命題

エデンの命題 (光文社文庫)

カッパノベルス 2005/光文社文庫 2008
アスペルガー症候群の子供たちを集めた学園から、少女が消えた。残されたザッカリ・カハネのもとに届いた文書に記されていたのは、世界支配に取り憑かれた民族の歪んだ野望と、学園の恐怖の実態だった。生きるため、学園を脱出したザッカリを待ち受ける驚愕の真実―。ほかに、「21世紀本格」の嚆矢となった「ヘルター・スケルター」を収録した歴史的傑作中編集。

2006

溺れる人魚*

溺れる人魚 (文春文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 2006/講談社ノベルス 2009/講談社文庫 2011
オリンピックで4つの金メダルを獲得した天才女性スウィマーが30年後、リスボンで拳銃自殺を遂げた同じ夜、彼女を破滅に追い込んだ医師が射殺された。2人の命を奪った弾丸は同時刻に同じ拳銃から発射されたものだった!?表題作など異郷の都市を舞台に描く3篇と、著者の原点・横浜の今を描く1篇、巻末には自作解説を収録。

UFO大通り*

UFO大通り (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社sp2006/講談社ノベルス 2008/講談社文庫 2010
鎌倉の自宅で、異様な姿で死んでいる男が発見された。白いシーツを体にぐるぐる巻き、ヘルメットとゴム手袋という重装備。同じ頃、御手洗潔は、この男の近所に住むラク婆さんの家の前を、UFOが行き交うことを聞き及ぶ。果たして御手洗の推理はいかに!?「遠隔推理」が冴える、中編「傘を折る女」も収録。

犬坊里美の冒険

犬坊里美の冒険 (光文社文庫)

*御手洗潔シリーズ
カッパノベルス 2006/光文社文庫 2009
衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた一体の腐乱死体。容疑者として逮捕・起訴されたホームレスの冤罪を晴らすために、司法修習生・犬坊里美が活躍する!里美の恋と涙を描く青春小説として、津山、倉敷、総社を舞台にした旅情ミステリーとして、そして、仰天の大トリックが炸裂する島田「本格」の真髄として、おもしろさ満載の傑作司法ミステリー。

最後の一球

最後の一球 (文春文庫)

*御手洗潔シリーズ
原書房 2006/講談社ノベルス 2009/文春文庫 2010
母親の自殺未遂の理由が知りたい―青年の相談に、御手洗潔はそれが悪徳金融業者からの巨額の借金であることを突き止める。裁判に訴えても敗訴は必至。さすがの御手洗も頭を抱えたが、後日、奇跡のような成り行きで借金は消滅。それは一人の天才打者と、生涯二流で終わった投手との熱い絆の賜物だった。

帝都衛星軌道

帝都衛星軌道 (講談社文庫)

講談社 2006/講談社ノベルス 2008/講談社文庫 2009
一人息子が誘拐された。身代金の額はわずか十五万円。受け渡しの場所として山手線を指定され、警察側は完璧な包囲網を敷くが…。前後編の間に、都会の闇で蠢く人びとを活写した「ジャングルの虫たち」を挟む異色の犯罪小説。大胆なトリック、息をつかせぬ展開、繊細な人間描写が織りなす魅力に満ちた傑作。

2007

リベルタスの寓話*

リベルタスの寓話 (講談社文庫)

*御手洗潔シリーズ
講談社 2007/講談社ノベルス 2010/講談社文庫 2011
ボスニア・ヘルツェゴヴィナで、酸鼻を極める切り裂き事件が起きた。心臓以外のすべての臓器が取り出され、電球や飯盒の蓋などが詰め込まれていたのだ。殺害の容疑者にはしかし、絶対のアリバイがあった。RPG世界の闇とこの事件が交差する謎に、天才・御手洗が挑む。中編「クロアチア人の手」も掲載。

2008

Classical Fantasy Within: 第一話 ロケット戦闘機「秋水」

Classical Fantasy Within 第一話 ロケット戦闘機「秋水」 (講談社BOX)

講談社 2008
戦局が風雲急を告げ、日本の降伏が濃厚となった昭和二十年。亡国の危機を打開するため、最新鋭の高速度ロケット戦闘機「秋水」の研究開発に携わる「ミツグ伯父さん」を慕い憧れる少年、「ぼく」。しかしその現実は、奇妙に、そして確実にねじれていく…。“ゴッド・オブ・ミステリー”こと島田荘司があの士郎正宗とタッグを組み放つ、超弩級のファンタジー・ワールド。

Classical Fantasy Within: 第二話 怪力光線砲

Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲 (講談社BOX)

講談社 2008
大戦末期、日本全土を空襲し続けるB29を撃墜すべく極秘に開発された日本陸軍の最新秘密兵器・怪力光線砲。しかしその真の姿には、誰もが予想だにしなかった“ある目的”が隠されていた―!?研究者・「ミツグ伯父さん」の手によって鳴り響く雷とともに装置が発動した瞬間から、めくるめく数々の怪異が「ぼく」を襲う。

Classical Fantasy Within: 第三話 火を噴く龍

Classical Fantasy Within 第三話 火を噴く龍 (講談社BOX)

講談社 2008
ついに筑波の空を襲うB29の大群。轟音を響かせて投下される焼夷弾の嵐の中に、「ぼく」と「母」は取り残される!日本陸軍の最新秘密兵器にして「生命体の複製」を作る機械・怪力光線砲も、天を焦がすまでの圧倒的な火力によって脆くも焼け果てていくが―。CFW、第一部堂々の完結。

Classical Fantasy Within: 第四話 アル・ヴァジャイヴ戦記 決死の千騎行

Classical Fantasy Within 第四話 アル・ヴァジャイヴ戦記 (講談社BOX)

講談社 2008
突如として無数の天変地異に襲われ、滅びを決定づけられた都、サラディーン。神の創りたもうた地上で最悪の地、アル・ヴァジャイヴを五日間のうちに横断し、月の女神アイラの待つイスラエルへとたどり着くことなしには、この都を救うことはできない…ショーン・マスードら誇り高き王室守備隊は一路前人未踏の荒野へと旅立つ!CFW、第二部再始動。

Classical Fantasy Within: 第五話 アル・ヴァジャイヴ戦記 ヒュッレム姫の救出

Classical Fantasy Within 第五話 アル・ヴァジャイヴ戦記 ヒュッレム姫の救出 (講談社BOX)

講談社 2008
千騎の仲間は瞬く間に十四騎に!滅びの迫った都、サラディーンを救うためのタイムリミットは五日間。月の女神アイラの待つイスラエルまでたどり着くためには、翼手竜の襲撃を打ち破り、獰猛な蛮族ガズビーンの砦に立てられた塔に幽閉されているヒュッレム姫の救出に成功し、「聖なる槍」を手に入れなければならない…。神の創りたもうた地上で最悪の地、アル・ヴァジャイヴを横断するショーン・マスードら王室守備隊の決死の横断行は続く。

Classical Fantasy Within: 第六話 アル・ヴァジャイヴ戦記 ポルタトーリの壺

Classical Fantasy Within 第六話 アル・ヴァジャイヴ戦記 ポルタトーリの壷 (講談社BOX)

講談社 2008
神の創りたもうた地上で最悪の地、アル・ヴァジャイヴの危険がショーン・マスードら王室守備隊を極限を越えて追い詰める。一騎、また一騎と脱落していく仲間たち。そして一年に一度だけ、朝日のもとにその真の姿を現すという「ポルタトーリの壷」が問いかける、新たな謎が呼び起こす新たな冒険…。祖国サラディーンを、そして世界を救うタイムリミットまであと二日。超弩級のファンタジー・ワールド×余人の想像を絶する超展開の第二部。

2009

Classical Fantasy Within: 第七話 アル・ヴァジャイヴ戦記 再生の女神、アイラ

Classical Fantasy Within 第七話 アル・ヴァジャイヴ戦記 再生の女神、アイラ (講談社BOX)

講談社 2009
残った仲間は、わずか数騎―。この地上で最悪の土地、アル・ヴァジャイヴ横断行の最中、サラディーンを発ったショーン・マスードら王室守備隊の千騎は奮闘虚しく次々に潰えていく。犠牲と苦難を乗り越え、前代未聞の謎解きの果てに手に入れた、「遠い未来の機械」の力を借りて、刻一刻と迫り来る救国のタイム・リミットと闘うショーンは、踊り子サミラへの愛に徐々に目覚めていくが―!?島田荘司が満身の情熱を以て描ききるCFW第二部、ついに完結。

2010

Classical Fantasy Within: 第八話 ハロゥウイン・ダンサー

Classical Fantasy Within 第八話 ハロゥウイン・ダンサー (講談社BOX)

講談社 2010
空から太陽が消え、世界から風が失われた―世界が復活する日を待ちながら暮らすハロゥウイン・ダンサー市の市民たち。窮屈なルールに縛られながらも生きる喜びを知ったエドとメラニーは、「季節のない街」のミステリーを追求しはじめる。すべての秘密は、絶対に開けてはならない「雲の門」に?人生を賭けた冒険の果てに待ち受ける「運命」とは。

写楽 閉じた国の幻

写楽 閉じた国の幻

新潮社 2010
わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。錯綜する諸説、乱立する矛盾。歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。

2011

進々堂世界一周 追憶のカシュガル*

進々堂世界一周 追憶のカシュガル

*御手洗潔シリーズ
新潮社 2011
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。

ゴーグル男の怪

ゴーグル男の怪

新潮社
「そいつ、両目の皮膚が溶けたように真っ赤なんですよ…」煙草屋の老婆が殺された濃霧の夜、ゴーグルで顔を隠した男が、闇に消えた…。死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、現場に散乱する真新しい五十本の煙草。曖昧な目撃情報、続出する怪しい容疑者、奇怪な噂が絶えない核燃料製造会社…。そしてついに白昼堂々、“ゴーグル男”が出現した。