星雲賞海外長編部門受賞作リスト

1970

J・G・バラード『結晶世界』

結晶世界 (創元SF文庫)

The Crystal World, 1966
中村保男訳 創元推理文庫 1969
アフリカの癩病院副院長であるサンダースは、一人の人妻を追ってマタール港に着いたが、そこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。それは全世界が美しい結晶と化そうとする無気味な前兆だった。バラードを代表するオールタイムベスト作品。星雲賞受賞。
J.G.バラード著作リスト

1971

マイケル・クライトン『アンドロメダ病原体』

アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

The Andromeda Strain, 1969
浅倉久志訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1970/ハヤカワ文庫SF 1976
人工衛星のカプセルは,アリゾナ州ピードモントの北20キロの地点に着陸した。カプセル回収班が目にしたものは,ハゲタカの群れと住民たちの死体。人口48の田舎町ピードモントは死の町と化していたのだ!やがて,報告中の回収班の声も,ぷっつりと途絶えた。ただちにワイルド・ファイア作戦 --- 地球外病原体の侵入に対し,最高の頭脳と最新鋭のコンピュータを投入するプロジェクトが発動された。だが,恐るべき致死性を持つこの未知の病原体に対し,果たして人類は…最先端の科学知識を駆使し,ドキュメンタリィ・タッチで見事に描き出された息詰まるサスペンス巨編!
マイケル・クライトン著作リスト

1972

ロバート・シルヴァーバーグ『夜の翼』

夜の翼 (ハヤカワ文庫 SF 250)

Nightwings, 1969
佐藤高子訳 ハヤカワ文庫SF 1977
胡蝶のように精妙な翼をはばたかせて〈翔人〉が空を飛び、〈監視者〉は超感覚の増幅装置を手押車に載せて旅をする。〈支配者〉には〈中性人間〉がかしづき、〈記憶者〉はあらゆる事象を保存する――このあまりにも異形な世界こそ、数万年の時の果にみずからの犯した罪によって外敵の侵入におびえつづける、滅びゆく地球の姿だった。そして、一生を侵略者の見張りに捧げた老〈監視者〉が,〈翔人〉の娘、〈変形人間〉らとともに古都ロウムへさしかかったとき、すべては破滅へと向けて猛然と回転を始めるのだった。ヒューゴー賞、アポロ賞両賞受賞に輝く幻想SFの名作!
ロバート・シルヴァーバーグ著作リスト

1973

カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)

The Sirens of Titan, 1959
浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF 1977
時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。
カート・ヴォネガット著作リスト

1974

フランク・ハーバート『デューン/砂の惑星』

デューン砂の惑星 (1) (ハヤカワ文庫 SF (76))

Dune, 1965
矢野徹訳 ハヤカワ文庫SF 1972-73
アラキス……砂丘……砂漠の惑星。ポウルの夢に一面乾ききった死の世界が広がる。そこが、彼がこれからの一生を過す所なのだ――アラキスは苛酷な星ではあったが同時に唯一の老人病特効薬メランジの宝庫でもあり、皇帝の直命を受けたアトレイデ公爵にとって、そこを仇敵ハルコンネン家にかわって支配することはこの上ない名誉と富を意味した。一人息子ポウルに、より豊かな未来を継がせるのだ。ハルコンネンの復讐の罠を、皇帝の恐るべき奸計を、充分承知しながら公爵はあえて砂の惑星に乗り込んでいく……!SF界最高の栄誉ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝く大傑作巨篇、ここに堂々の開幕!
フランク・ハーバート著作リスト

1975

ロバート・シルヴァーバーグ『時間線を遡って』

時間線を遡って (創元SF文庫)

Up the Line, 1969
中村保男訳 創元推理文庫 1974
時は21世紀。時間旅行を企画・実施している〈時間サーヴィス公社〉。同社には、過去を監視し、“復旧”させることを任務とする時間パトロール隊と、時間観光客を過去へ案内する随伴ガイド部とがある。ホワイト・カラーの仕事に嫌気がさし、随伴ガイドとなった青年ジャッドは、幾多の性篇歴の後、ビザンチン帝国の首都で絶世の美女と出会うが……。SF界の俊英シルヴァーバーグが全編にまたがる克明なセックス描写とタイム・パラドックスに正面から取り組んだ異色作!
ロバート・シルヴァーバーグ著作リスト

1976

ロジャー・ゼラズニイ『我が名はコンラッド』

わが名はコンラッド (ハヤカワ文庫 SF 178)

This Immortal, 1965
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫SF 1975
コンラッドと名のるその男の過去は謎に包まれていた。だが、彼こそは数世紀にわたる異星人支配者との戦いの歴史に、いくたびか異なる名でその偉業を刻みつけてきた地球の英雄。そして今、密命を帯びた異星人の到来によって迎える危機を前に、再び不死の人コンラッドは立ちあがるが……。――陽光の下をサテュロスの群れが闊歩し、闇をぬって血をすする妖怪やテッサリアの黒獣が跳梁する世界――全面戦争後の変わり果てた地球を舞台に、絢爛と繰り広げられるSF未来叙事詩。久々の大型新人として60年代のSF界を席巻したゼラズニィのヒューゴー賞に輝く長編第一作遂に登場! 
ロジャー・ゼラズニイ著作リスト

1977

ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』

竜を駆る種族 (ハヤカワ文庫SF)

The Dragon Masters, 1963
浅倉久志訳 ハヤカワ文庫 1976/2006
はるかな未来、人類最後の生き残りが住むさいはての惑星エーリスでは、風雲急を告げていた。バンベック一族の住むバンベック平を幸いの谷の一族カーコロが狙っていたのだ。異星の爬虫類種族を育て、さまざまな竜―阿修羅や金剛や一角竜から成る軍隊に仕立てたバンベックとカーコロは、まさに一触即発の状況。しかも、エーリスを狙う爬虫類型の異星人ベイシックが襲来しようとしていたのだ!名匠のヒューゴー賞受賞作。
ジャック・ヴァンス著作リスト

1978

ロバート・A・ハインライン『悪徳なんかこわくない』

悪徳なんかこわくない 上 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-6)

I Will Fear No Evil, 1970
矢野徹訳 ハヤカワ文庫 1977
ヨハン・セバスチャン・バッハ・スミスは老齢のために死にかけていた。だが、死ぬことはできなかった。雪だるま式に増えつづける巨万の富が、彼を無理矢理にも生きながらえさせてしまう。そして、この運命に反逆するスミスは、勝てる見込みが皆無に近い、いちかばちかの賭け――若者の肉体への脳移植という手段に出たのだ。死線を彷徨する意識はやがて目覚め、再び溌剌とした肉体を手に入れたことを知る。しかしその手術は、若さと同時に思いもかけぬ体験を彼にさせるのだった!SF界の巨人ハインラインが、異様な設定によって大胆に性と死とに肉薄する問題長篇ついに登場!
ロバート・A・ハインライン著作リスト

1979

ラリー・ニーヴン『リングワールド』

リングワールド (ハヤカワ文庫 SF (616))

Ringworld, 1970
小隅黎訳 ハヤカワ文庫SF 1985
200歳の探検家ルイス・ウーは、ノウンスペースのありとあらゆる驚異を見つくしてしまっていた。だがその彼も、パペッティア人のネサスから見せられた一枚のホロには目をむいた。G2型恒星のまわりを、薄いリボン状の構築物がぐるりととりまいているのだ。誰が、何のために作ったのか?このリングワールドの謎を探るべく、ルイスは凶暴なクジン人の戦士、地球人の若い女性ティーラ・ブラウン、そしてネサスとともに、最新型の宇宙船に乗りこみ、壮大な冒険に飛び立ったが……?! 〈ノウンスペース〉シリーズのクライマックスを華麗に飾るヒューゴー、ネビュラ両賞受賞作品!
ラリー・ニーヴン著作リスト

1980

アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』

cover

Rendezvous with Rama, 1973
南山宏訳 ハヤカワ文庫SF 1985
西暦2130年、<スペースガード>のレーダー網に謎の物体が探知された。やがて、宇宙探測機が送ってきた映像によって、太陽系に突如現れたこの物体は自然のものではなく、直径40キロ、自転周期4分という巨大な円等型の金属物体であることが判明した。この事実は、全人類を騒然とさせた――長い間期待され恐れられてきた、宇宙からの最初の訪問者をついに迎えることになったからだ!“ラーマ”と命名されたこの人工惑星にエンデヴァー号が調査のために接近、苦心のすえランデヴーに成功し、ラーマ内部に侵入するが……ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞に輝く巨匠の傑作SF!
アーサー・C・クラーク著作リスト

1981

J.P.ホーガン『星を継ぐもの』

星を継ぐもの (創元SF文庫)

Inherit the Stars, 1977
池央耿訳 創元SF文庫 1980
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが……
J.P.ホーガン著作リスト

1982

J.P.ホーガン『創世記機械』

創世記機械 (創元SF文庫)

The Genesis Machine, 1978
山高昭訳 創元SF文庫 1981
若き天才科学者クリフォードは,政府機関で統一場理論の研究を進めるうち,画期的な成果をあげた。物質,電磁気力,そして重力の本質を見事に解き明かしたのだ。この理論を応用すれば,宇宙のエネルギーを自由に操り,利用することが出来る。使い方によれば究極の兵器ともなり得るのだ。そこに目をつけた軍部は,ともすると反抗的なクリフォードを辞職に追いやり,独自に研究を始めた。彼は私的研究機関に移り,細々と自分の研究を続けていたのだが…
J.P.ホーガン著作リスト

1983

ロバート・L・フォワード『竜の卵』

cover

Dragon's Egg, 1980
山高昭訳 ハヤカワ文庫SF 1982
紀元前50万年,太陽系から50光年離れた星域で中性子星が誕生した。超新星爆発の恐るべきエネルギーによって,秒速30キロ,すなわち一万年に一光年というかなりな固有運動を与えられた中性子星は,一路近くの隣人,太陽系へと向かったのである……。そして2049年,探査宇宙船セントジョージ号は,<竜の卵>と名づけられたこの中性子星の周回軌道に乗り,観測を開始しようとしていた。だが,直径20キロにみたぬこの中性子星上に,まさか知的生物が存在していようとは!? 最新の科学理論を駆使して,人類と中性子星人とのファースト・コンタクトを描く,ハードSFファン待望の書!
ロバート・L・フォワード著作リスト

1984

バリントン・J・ベイリー『カエアンの聖衣』

cover

The Garments of Caean, 1976
冬川亘訳 ハヤカワ文庫SF 1983
“服は人なり”――この衣装哲学を具現したカエアン製の衣装は、流れるようなライン、独創的なデザインで、銀河の深淵を越えて、敵対関係にあるジアード星団ですら秘かに輸入されていた。だが、これを衣装による文化侵略ではないかと疑うジアード星団政府は、カエアン文明の支配する銀河渦状腕部星域へ調査船を出立させる。一方一攫千金を狙うジアード人の一団が、カエアンの難破船から持ち出した積荷のなかに恐るべき威力を持ったスーツが含まれていた……奔放なイマジネーションと奇想天外なアイデアとで、めくるめく色彩のなかへと誘う、イギリスSF界の俊英遂に登場!
バリントン・J・ベイリー著作リスト

1985

バリントン・J・ベイリー『禅〈ゼン・ガン〉銃』

禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫 SF (579))

The Zen Gun, 1983
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 1984
栄耀栄華をきわめた銀河帝国は、いま黄昏を迎えていた。隠しようもない頽廃と風紀の紊乱が全てを多い、激減した純人間を補うため、宇宙艦隊ですら大量の動物を乗組員にしているほどだ。そんなある日、エスコリア星域に恐るべき究極兵器が出現、帝国は危急存亡の時にある、との〈託宣〉があった。事態を重視したアーチャー提督は麾下艦隊を率いて調査に赴くが、一行が発見したのは、人猿混合のキメラが手にした古色蒼然たる拳銃〈禅銃〉と、それに寄りそう伝説の超戦士〈小姓〉の謎めいた姿だった!英SF界の鬼才が奔放なアイデアで描く傑作ワイドスクリーン・バロック!
バリントン・J・ベイリー著作リスト

1986

マイケル・ムアコック『エルリック・サーガ』

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

Elric of Melnibone, 1972
「永遠の戦士エルリック1 メルニボネの皇子」井辻朱美訳 ハヤカワ文庫 2006 ほか
乳白色の髪に真紅の瞳、太古の妖術を自在に操り、魔剣ストームブリンガーで敵の魂を吸い取る、メルニボネ帝国最後の皇帝にして、流浪の皇子エルリック―その数奇な運命を、巨匠ムアコックが流麗かつ壮大に紡ぎ上げた「エルリック・サーガ」が、ついに開幕!メルニボネ帝国の落日と許婚サイモリル姫との悲恋を描く『メルニボネの皇子』と、美しい夢盗人とともに砂漠の民の「神聖乙女」を救う『真珠の砦』の2巻を収録。
マイケル・ムアコック著作リスト

1987

ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

Neuromancer, 1984
黒丸尚訳 ハヤカワ文庫SF 1986
ケイスは、コンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だが、その能力を再生させる代償に、ヤバイ仕事をやらないかという話が舞いこんできた。きな臭さをかぎとりながらも、仕事を引き受けたケイスは、テクノロジーとバイオレンスの支配する世界へと否応なく引きずりこまれてゆく。話題のサイバーパンクSF登場!
ウィリアム・ギブスン著作リスト

1988

コードウェイナー・スミス『ノーストリリア』

ノーストリリア (ハヤカワ文庫 SF ス 4-5) (ハヤカワ文庫SF)

Norstrilia, 1975
浅倉久志訳 ハヤカワ文庫 2009
時は“人間の再発見”の第一世紀。銀河随一の富める惑星ノーストリリアで、ひとりの少年が地球という惑星を買い取った。少年は地球へやってきて、なみはずれた冒険を重ねたすえに、本当にほしいものを手に入れて、無事に帰ることができた。お話はそれだけだ。さあ、これでもう読まなくていい!ただ、こまかいところは別。それは、この本のなかに書いてある。ひとりの少年が出会った真実の愛と、手に汗にぎる冒険の日々が…。人類補完機構の驚異の世界。
コードウェイナー・スミス著作リスト

1989

ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル『降伏の儀式』

降伏の儀式〈上〉 (創元推理文庫)

Footfall, 1985
酒井昭伸訳 創元推理文庫 1988
1990年代、とある天文台が観測した謎の光点。それは地球に向けて接近する、一隻の巨大宇宙船だった。かくして人類は、初の地球外生命到来の瞬間を待ち構えるが…奇妙にも、異星船は地球からのメッセージになんの返答もよこさない。彼らは一体なにを目論んでいるのか?アメリカSF界きってのベストセラー・コンビが放つ、最新地球侵略SF大作!
ラリー・ニーヴン著作リスト

1990

バリントン・J・ベイリー『時間衝突』

時間衝突 (創元推理文庫)

Collision Course, 1973
大森望訳 創元推理文庫 1989
異星人が残した遺跡を調査していた考古学者ヘシュケのもとに、驚くべき資料がもたらされた。300年前に撮られた1枚の写真。そこには現在よりもはるかに古びた遺跡の姿が写っていた。これはなんらかの詐術か、それとも遺跡が除々に新しくなっているというのか?やがてタイムマシンで過去へと旅立った彼らが見たものは?波乱万丈、究極の時間SF。
バリントン・J・ベイリー著作リスト

1991

デイヴィッド・ブリン『知性化戦争』

知性化戦争〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Uplift War, 1987
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 1990
人類=イルカ混成チームの探険船〈ストリーカー〉号が、銀河史を解明するうえで重要な証拠を発見したという知らせに全銀河情勢は一変した。五銀河の覇権を虎視耽々と狙う銀河列強が、その秘密をおのがものとして他種族の優位に立つべく激烈な抗争を開始したのだ。辺境の植民惑星ガースにも、その波紋は容赦なく押し寄せてきた―列強諸族のひとつ鳥類型エイリアンのグーブルーが、宇宙艦隊を率いて突如来襲、人類とその僚友ネオ・チンパンジーの暮らすこの星への侵攻作戦を開始したのである。ファン待望の未曽有のSFスペクタクル開幕。ヒューゴー賞受賞。
デイヴィッド・ブリン著作リスト

1992

チャールズ・シェフィールド『マッカンドルー航宙記』

太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記 (創元SF文庫)

The McAndrew Chronicles, 1983
「太陽レンズの彼方へ -マッカンドルー航宙記」酒井昭伸訳 創元SF文庫 2005
太陽系随一の頭脳の持ち主にして極めつきの変人、マッカンドルー博士。新たな法則、新たな発見を求め、自ら開発した画期的な航行システムの宇宙船に乗り、相棒の女船長ジーニーと共に、大宇宙を所狭しと飛び回る!巧妙に仕掛けられた罠をいかに打ち破るか、「影のダークマター」「新たなる保存則」ほか2編を収録。科学者シェフィールドの知識満載、本格ハードSFの決定版。
チャールズ・シェフィールド著作リスト

1993

ポール・アンダースン『タウ・ゼロ』

タウ・ゼロ (創元SF文庫)

Tau Zero, 1970
浅倉久志訳 創元SF文庫 1992
50人の男女を乗せ、32光年彼方のおとめ座ベータ星第三惑星をめざして飛びたった恒星船。だが不測の事態が発生する。生まれたばかりの小星雲と衝突し、その衝撃でバサード・エンジンの減速システムが破壊されたのだ。亜光速の船を止めることもできず、彼らはもはや大宇宙を果てしなく飛び続けるしかないのだろうか…?現代SF史上に一時代を画したハードSFの金字塔登場。
ポール・アンダースン著作リスト

1994

J.P.ホーガン『内なる宇宙』

内なる宇宙〈上〉 (創元SF文庫)

Entoverse, 1991
池央耿訳 創元SF文庫 1997
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。その全土を管理/運営する超電子頭脳ジェヴェツクスは,一方で人々を架空世界浸けにし,政治宗教団体の乱立を助長していた。一指導者による惑星規模の大プロジェクトが密かに進行するなか,進退谷まった行政側は,ついに地球の旧き友,ハント博士とダンチェッカー教授に助力を求めるが…。
J.P.ホーガン著作リスト

1995

ダン・シモンズ『ハイペリオン』

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

Hyperion, 1989
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 2000
28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める“時間の墓標”が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く“時間の墓標”の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが…。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。
ダン・シモンズ著作リスト

1996

スティーヴン・バクスター『時間的無限大』

時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)

Timelike Infinity, 1992
小野田和子訳 ハヤカワ文庫 1995
人類は、木星軌道上に設置したワームホールをタイムマシンに転換すべく奮闘していた。そんな時、そのワームホールから未来人の船が現れた。乗っていたのは〈ウィグナーの友人〉と名乗る人々で千五百年未来の地球を支配する異星種属クワックスを滅ぼすためにやって来たのだという。だが、その裏には途方もない意図が。ハードSFの新たな旗手が、千五百年の時に隔てられた二つの太陽系の抗争を壮大に描いた傑作長篇。
スティーヴン・バクスター著作リスト

1997

ロバート・J・ソウヤー『さよならダイノサウルス』

さよならダイノサウルス (ハヤカワ文庫SF)

End of An Era, 1994
内田昌之訳 ハヤカワ文庫SF 1996
恐竜はなぜ滅んだのか?この究極の謎を解明するために、二人の古生物学者がタイムマシンで六千五百万年のかなた、白亜紀末期へ赴いた。だが、着いた早々出くわしたのは、なんと言葉をしゃべる恐竜!どうやら恐竜の脳内に寄生するゼリー状の生物が言葉を発しているらしいのだが、まさかそれが「***」だとは……!?次々に披露される奇抜なアイデア、先の読めない展開。実力派作家が描く、心躍るアドベンチャーSF。
ロバート・J・ソウヤー著作リスト

1998

ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネル&マイクル・フリン『天使墜落』

天使墜落 (上) (創元SF文庫)

Fallen Angels, 1991
浅井修訳 創元SF文庫 1997
地球と敵対する軌道上の宇宙ステーションから、宇宙船が墜落した。暗号名は〈天使〉。科学を憎悪し、極端な環境保護を掲げる地球政府に捕まれば、ただでは済まない。だが、そんな地球にも味方がいる――宇宙ステーションが助けを求めた相手とは、科学の信奉者と罵られ弾圧を受けながらも、性凝りなく地下活動を続けるSFファンたちだった!
ラリー・ニーヴン著作リスト
マイクル・フリン著作リスト

1999

スティーヴン・バクスター『タイム・シップ』

タイム・シップ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Time Ship, 1995
中原尚哉訳 ハヤカワ文庫 1998
1891年、時間航行家はタイム・マシンに乗り、ふたたび未来へ旅立った。タイム・マシンを発明した時間航行家は、最初の時間旅行から帰還したものの、野蛮なモーロック族に拉致されたエロイ族の少女ウィーナを忘れられなかったのだ。彼女を救うべく時間航行家は西暦80万2701年の未来をめざすが…。英国SF協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、P・K・ディック賞、クルト・ラスヴィッツ賞受賞。
スティーヴン・バクスター著作リスト

キム・スタンリー・ロビンスン『レッド・マーズ』

レッド・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)

Red Mars, 1992
大島豊訳 創元SF文庫 1998
人類は火星への初の有人飛行を成功させ、その後、無人輸送船で夥しい機材を送り出した。そしてついに2026年、厳選された百人の科学者を乗せ、最初の火星植民船が船出する。果てしなく広がる赤い大地に、彼らは人の住む街を創りあげるのだ。そして大気と水を。惑星開発に向けて前人未到の闘いが始まる。NASAの最新情報に基づく最高にリアルな火星SF。A・C・クラークが激賞!ネビュラ賞/英国SF協会賞受賞。
キム・スタンリー・ロビンスン著作リスト

2000

マイク・レズニック『キリンヤガ』

キリンヤガ (ハヤカワ文庫SF)

Kirinyaga, 1998
内田昌之訳 ハヤカワ文庫 1999
絶滅に瀕したアフリカの種族、キクユ族のために設立されたユートピア小惑星、キリンヤガ。楽園の純潔を護る使命をひとり背負う祈祷師、コリバは今日も孤独な闘いを強いられる…ヒューゴー賞受賞の表題作ほか、古き良き共同体で暮らすには聡明すぎた少女カマリの悲劇を描くSFマガジン読者賞受賞の名品「空にふれた少女」など、ヒューゴー賞・ローカス賞・SFクロニクル賞・SFマガジン読者賞・ホーマー賞など15賞受賞、SF史上最多数の栄誉を受け、21世紀の古典の座を約束された、感動のオムニバス長篇。
マイク・レズニック著作リスト

2001

ロバート・J・ソウヤー『フレームシフト』

フレームシフト (ハヤカワ文庫SF)

Frameshift, 1997
内田昌之訳 ハヤカワ文庫SF 2000
気鋭の遺伝子学者ピエールは、帰宅途中、ネオナチの暴漢にあやうく殺されそうになった。ネオナチとなんの関わりもないのに、どうして狙われたのか?やがて、自分が連続殺人事件にまきこまれたと知ったピエールは、事件の謎とみずからの研究課題であるヒトゲノムに隠されている秘密に命がけで挑んでいくが……。
ロバート・J・ソウヤー著作リスト

2002

パット・マーフィー『ノービットの冒険』

ノービットの冒険―ゆきて帰りし物語 (ハヤカワ文庫SF)

There and Back Again, 1999
浅倉久志訳 ハヤカワ文庫 2001
アステロイド・ベルトでひっそりと暮らす軌道生活者のベイリー・ベルドンは、ある日、日課の小惑星めぐりで、打ち捨てられたメッセージ・ポッドを拾った。律儀なベイリーは、宛名人にメッセージを拾った旨通知した。まさかそれがきっかけで、女性探検家ギターナやファール一族とともに、驚くべき冒険の旅にでるはめになるとも知らずに…トールキンの名作『ホビットの冒険』を下敷にした、傑作ユーモア・スペース・オペラ。
パット・マーフィー著作リスト

2003

ロバート・J・ソウヤー『イリーガル・エイリアン』

イリーガル・エイリアン (ハヤカワ文庫SF)

Illegal Alien, 1997
内田昌之訳 ハヤカワ文庫SF 2002
人類は初めてエイリアンと遭遇した。アルファケンタウリに住むトソク族が地球に飛来したのである。ファーストコンタクトは順調に進むが、思いもよらぬ事件が起きた。トソク族の滞在する施設で、地球人の惨殺死体が発見されたのだ。しかも、逮捕された容疑者はエイリアン……ついに、前代未聞の裁判が始まった!
ロバート・J・ソウヤー著作リスト

2004

デイヴィッド・ブリン『星海の楽園』

星海の楽園〈上〉―知性化の嵐〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

Heaven's Reach, 1998
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 2003
休閑宣言により知性種属の立ち入りを禁じられていた第四銀河系の惑星ジージョに逃げこんだ地球船“ストリーカー”。だが“始祖”の秘密を入手しようと、列強種属ジョファーの巨大戦艦〈ポルクジイ〉が執拗に追いかけてきた。ジージョに不法居住する六種属の協力をうけた“ストリーカー”の乗組員は、ジージョの深海に沈められていた多数の遺棄船を囮として宇宙へ飛びたたせ、遺棄船群にまぎれて銀河をめざし逃げだすが。
デイヴィッド・ブリン著作リスト

2005

グレッグ・イーガン『万物理論』

cover

Distress, 1995
山岸真訳 ハヤカワ文庫SF 2004
すべての自然法則を包み込む単一の理論、“万物理論”が完成されようとしていた。ただし学説は3種類。3人の物理学者がそれぞれの“万物理論”を学会で発表するのだ。正しい理論はそのうちひとつだけ。映像ジャーナリストの主人公は3人のうち最も若い20代の女性学者を中心に番組を製作するが…学会周辺にはカルト集団が出没し、さらに世界には謎の疫病が。究極のハードSF。
グレッグ・イーガン著作リスト

2006

グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

Diaspora, 1997
山岸真訳 ハヤカワ文庫SF 2005
30世紀、人類のほとんどは肉体を捨て、人格や記憶をソフトウェア化して、ポリスと呼ばれるコンピュータ内の仮想現実都市で暮らしていた。ごく少数の人間だけが、ソフトウェア化を拒み、肉体人として地球上で暮らしている。“コニシ”ポリスでソフトウェアから生まれた孤児ヤチマの驚くべき冒険譚をはじめ、人類を襲う未曾有の危機や、人類がくわだてる壮大な宇宙進出計画“ディアスポラ”などを描いた、究極のハードSF。
グレッグ・イーガン著作リスト

2007

フィリップ・リーヴ『移動都市』

移動都市 (創元SF文庫)

Mortal Engines, 2001
安野玲訳 創元SF文庫 2006
60分戦争で文明が荒廃した遙かな未来。世界は都市間自然淘汰主義に則り、移動しながら狩ったり狩られたり、食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反撥する反移動都市同盟にわかれて争っていた。移動都市ロンドンに住むギルド見習いの孤児トムは、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けるが…。過酷な世界でたくましく生きるトムとヘスターの冒険。傑作シリーズ開幕。
フィリップ・リーヴ著作リスト

2008

ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『輝くもの天より墜ち』

輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫SF)

Brightness Falls from the Air, 1985
浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF 2007
翼をもつ美しい妖精のような種族が住む銀河辺境の惑星ダミエム。連邦行政官のコーリーとその夫で副行政官のキップ、医師バラムの三人は、ダミエム人を保護するため、その星に駐在していた。そこへ“殺された星”のもたらす壮麗な光を見物しようと観光客がやってくるが…オーロラのような光の到来とともに起こる思いもよらぬ事件とは?『たったひとつの冴えたやりかた』で言及されていたファン待望の物語、ついに登場。
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.著作リスト

2009

ロバート・チャールズ・ウィルスン『時間封鎖』

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

Spin, 2005
茂木健訳 創元SF文庫 2008
ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった…。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった―地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!ヒューゴー賞受賞、ゼロ年代最高の本格SF。
ロバート・チャールズ・ウィルスン著作リスト

2010

ジョン・スコルジー『最後の星戦 老人と宇宙3』

最後の星戦 老人と宇宙3 (ハヤカワ文庫SF)

The Last Colony, 2007
内田昌之訳 ハヤカワ文庫 2009
コロニー防衛軍を退役したジョン・ペリーは、植民惑星のハックルベリーで、ゴースト部隊出身の妻ジェーンと養女ゾーイとともに平穏な日々を送っていた。だが、ある日、思いもよらない要請を受ける。かつての上司リビッキー将軍から新たな植民惑星ロアノークを率いる行政官になってくれと頼まれたのだ。やがて、ジョンは新たな戦いに巻きこまれていくが…『老人と宇宙』のジョンがふたたび大活躍するシリーズ、第三弾。
ジョン・スコルジー著作リスト

2011

マイクル・フリン『異星人の郷』

異星人の郷 上 (創元SF文庫)

Eifelheim, 2006
嶋田洋一訳 創元SF文庫 2010
14世紀のある夏の夜、ドイツの小村を異変が襲った。突如として小屋が吹き飛び火事が起きた。探索に出た神父たちは森で異形の者たちと出会う。灰色の肌、鼻も耳もない顔、バッタを思わせる細長い体。かれらは悪魔か? だが怪我を負い、壊れた乗り物を修理するこの“クリンク人”たちと村人の間に、翻訳器を介した交流が生まれる。中世に人知れず果たされたファースト・コンタクト。
マイクル・フリン著作リスト

2012

パオロ・バチガルピ『ねじまき少女』

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)

The Windup Girl, 2009
田中一江・金子浩訳 ハヤカワ文庫SF 2011
石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞など主要SF賞を総なめにした鮮烈作。