西澤保彦『七回死んだ男』

My favorite 99 books

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講談社ノベルス/講談社文庫 1998
どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。




Bibliography

匠千暁シリーズ

解体諸因, 1995

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講談社ノベルス/講談社文庫 1997
六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。トリックのかぎりを尽くした九つのバラバラ殺人事件にニューヒーロー・匠千暁が挑む傑作短編集。新本格推理に大きな衝撃を与えた西沢ミステリー、待望の文庫化第一弾。


彼女が死んだ夜, 1996

彼女が死んだ夜 (幻冬舎文庫)

カドカワノベルズ/角川文庫 2000/幻冬舎文庫 2008
門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。


麦酒の家の冒険, 1996

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講談社ノベルス/講談社文庫 2000
ドライブの途中、四人が迷い込んだ山荘には、一台のベッドと冷蔵庫しかなかった。冷蔵庫には、ヱビスのロング缶と凍ったジョッキ。ベットと96本のビール、13個のジョッキという不可解な遺留品の謎を酩酊しながら推理するうち、大事件の可能性に思い至るが……。ビール党に捧げる安楽椅子パズル・ミステリ。


仔羊たちの聖夜, 1997

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カドカワエンタテインメント/角川文庫 2001
通称タックこと匡千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆――。キャンパス三人組が初めて顔を突き合わせた一年前のクリスマスイヴ。彼らはその日、女性の転落死を目の当たりにしてしまう。遺書、そして動機も見当たらずに自殺と結論づけられたこの事件の一年後、とあるきっかけから転落死した女性の身元をたどることになった彼らが知ったのは、五年前にも同じビルから不可解な転落死があったということ。二つの事件には関連はあるのか?そして今また、新たな事件が……。二転三転する酩酊推理、本格ミステリシリーズの逸品。


スコッチ・ゲーム, 1998

スコッチ・ゲーム (幻冬舎文庫)

カドカワエンタテインメント/角川文庫 2002/幻冬舎文庫 2009
高校三年の冬、学園の女子寮に戻った高瀬千帆は、ルームメイトで同性の恋人・恵の惨死を知る。容疑者は恵と噂があった教師・惟道。だが彼は「酒の瓶を持って河原へ向かう男を尾行していた」と奇妙なアリバイを主張。二日後、隣室の生徒が殺される。再び惟道は同じアリバイを。二年後、匠千暁が千帆の郷里で事件を鮮やかに解く本格ミステリ。


依存, 2000

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幻冬舎/幻冬舎ノベルス 2001/幻冬舎文庫 2003
安槻大に通う千暁ら仲間七人は白井教授宅に招かれ、そこで初めて教授が最近、長年連れ添った妻と離婚し、再婚したことを知る。新妻はまだ三十代で若々しく妖しい魅力をたたえていた。彼女を見て千暁は青ざめた。「あの人は、ぼくの実の母なんだ。ぼくには彼女に殺された双子の兄がいた」衝撃の告白で幕を開ける、容赦なき愛と欲望の犯罪劇。


謎亭論処 匠千暁の事件簿, 2001

謎亭論処―匠千暁の事件簿 (祥伝社文庫 に 5-3)

祥伝社ノン・ノベル/祥伝社文庫 2008
女子高の正門前に車を停め、夜の職員室に戻った辺見祐輔(へんみゆうすけ)は憧(あこが)れの美人教師の不審な挙動を垣間(かいま)見た。その直後、机上の答案用紙が、さらに車までがなくなった。ところが二つとも翌朝までに戻されていた。誰が、何のために? 辺見の親友であり、酒に酔うほど冴(さ)え渡る酩酊(めいてい)探偵・匠千暁(たくみちあき)に相談すると……。続発する奇妙な事件を、屈指の酒量で解く本格推理の快感!

黒の貴婦人, 2003

黒の貴婦人 (幻冬舎文庫)

幻冬舎/幻冬舎文庫 2005
飲み屋でいつも見かける“白の貴婦人”と、絶品の限定・鯖寿司との不思議な関係を大学の仲間四人組が推理した表題作。新入生が自宅で会を開き女子大生刺殺事件に巻き込まれる「招かれざる死者」。四人の女子合宿にただ一人、参加した男子が若者の心の暗部に迫る「スプリット・イメージ」ほか本格ミステリにしてほろ苦い青春小説、珠玉の短編集。

身代わり, 2009

身代わり

幻冬舎
身代わりの、身代わりの、身代わりは、身代わりの、身代わりだった―!?名作『依存』から9年。変わらぬ丁々発止の推理合戦、あの4人が長編で元気に帰ってきた!書き下ろし長編ミステリ。

神麻嗣子の超能力事件簿

幻惑密室, 1998

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講談社ノベルス/講談社文庫 2003
ワンマンで女好きの社長宅で開かれた新年会。招待された男二人と女二人は、気がつけば外に出ることが出来なくなっていた。電話も通じない奇妙な閉じられた空間で、社長の死体が発見される。前代未聞の密室の謎に挑戦する美少女・神麻嗣子たち。大人気「チョーモンイン」シリーズ長編第一作、待望の文庫化。


実況中死, 1998

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講談社ノベルス/講談社文庫 2003
他人の見た風景がそのまま見えてしまう「超能力」を得たばかりに、殺人やストーカー行為を「体験」してしまう恐怖!思い悩む女性の訴えに、“チョーモンイン”の出張相談員・神麻嗣子、能解警部、作家の保科の三人は調査を始め、推理を巡らす。そしてたどり着いた驚天動地の真実とは。シリーズ第二弾。


念力密室!, 1999

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講談社ノベルス/講談社文庫 2004
売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。美貌の能解警部…。「神麻嗣子の超能力事件簿」の最初の事件である表題作をはじめ、“密室”をテーマにした6作品を収録!奇想天外の連続に驚き続けること確実な、シリーズ初の連作短編集。


夢幻巡礼, 1999

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講談社ノベルス/講談社文庫 2004
人を殺すことが、こんなにも、おもしろいとは思ってもみなかった――。能解警部の部下・奈蔵渉は警察官でありながら、連続殺人鬼。自己の狂気を冷徹に見つめながら犯行を続ける奈蔵の、究極の目標は誰なのか?複雑巧緻なトリックをちりばめた驚愕のサイコミステリ。大人気の「神麻嗣子シリーズ」番外編。


転・送・密・室, 2000

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講談社ノベルス/講談社文庫 2005
分身、時間移動、未来予知――ミステリの“掟破り”が存在する事件にはたして『論理的解決』は有り得るのか? 6つの超能力犯罪に挑むのは、おなじみチョーモンイン(見習)神麻嗣子、売れないミステリ作家・保科匡緒、美貌の能解警部。いまミステリ界で人気最高のトリオの活躍をじっくりお楽しみ下さい。


人形幻戯, 2002

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講談社ノベルス/講談社文庫 2005
巨大シャンデリアの落下事件は、“意図した超能力”による犯行か、あるいは“意図せぬ超能力”によるものか? 極めて情緒的な動機を、精妙な論理で解き明かす表題作ほか、いつものメンバーに、神麻嗣子の属する「超能力者問題秘密対策委員会」の“上司”神余響子も加わって美女たちの推理が冴えまくる。


生贄を抱く夜, 2004

生贄を抱く夜 (講談社文庫)

講談社ノベルス/講談社文庫 2007
大富豪の友人・真寿美のおもちゃになっている平凡なOL・波子は、彼女の豪邸で突然意識を失った。気づくと自宅で手足を縛られ、裸同然の姿でストーカーに襲われようとするところだった。そこに真寿美の死体が現れる!歪んだ人間関係が交錯する表題作ほか。神麻嗣子、神余響子、能解警部らが超常事件に挑む。

ソフトタッチ・オペレーション, 2006

ソフトタッチ・オペレーション (講談社文庫)

講談社ノベルス/講談社文庫 2010
拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことだらけの豪邸内の殺人事件ほか5つの不思議な超常事件を、おなじみ神麻嗣子、神奈響子、保科匡緒が、異常な動機の犯罪を論理で解き明かす。華麗な「論理の神業」が続出の“チョーモンイン”シリーズ。

森奈津子シリーズ

なつこ、孤島に囚われ。, 2000

なつこ、孤島に囚われ。 (祥伝社文庫)

祥伝社文庫
異端の百合族作家・森奈津子は、見知らぬ女に拉致され、離れ小島に軟禁された。だが、意外にも上機嫌だった。紺碧の海は美しく毛蟹は食べ放題で、まさしくパラダイス。彼女はこの島を「ユリ島」、向かい側に見える島を「アニキ島」と名付け、誘拐を満喫していた。一週間後、アニキ島で死体が発見された!妄想癖の強い奈津子は“とんでもない推理”を打ち立てるが……。


両性具有迷宮, 2001

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双葉社/双葉文庫 2005
ある晩、都内のコンビニに居合わせたうら若き女性全員が、快光線を浴びた。で、どうなったかというと…みんなにペニスが生えていた!乙女のピンチ!しかもそうなった女性が次々に殺されて大ピンチ!!”被害者”の一人、森奈津子は事件の解明に乗り出した。

キス, 2006

キス (徳間文庫)

徳間書店/徳間文庫 2011
幼い頃、夏の日をともに過ごし、淡い思い出を共有した絵の上手な少女―梨緒ちゃんに、もう一度会いたい。キスしたい。彼女はとっくに死んでしまっているのだけれど。樋口あかりは、レイディNのオフィスを訪ねた。ほんとうに後悔しませんか?レイディN―森奈津子は、問いかける。人間には不可能なことを望む以上、もとの身体のままでいたいと願うのは、むしがよすぎますよ、と。

腕貫探偵シリーズ

腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿, 2005

腕貫探偵 (実業之日本社文庫)

実業之日本社/実業之日本社文庫 2011
大学に、病院に、警察署に…突如現れる「市民サーヴィス課臨時出張所」。そこに座る年齢不詳の奇妙な男に、悩める市民たちはついつい相談を持ちかけてしまう。隣人の遺体が移動した?幸せ絶頂の母がなぜ突然鬱に?二股がバレた恋人との復縁はあり?小さな謎も大きな謎も、冷静かつ鋭い洞察力で腕貫男がさらりと解明!ユーモアたっぷりに描く連作ミステリ7編。

腕貫探偵 残業中, 2008

腕貫探偵、残業中 (実業之日本社文庫)

実業之日本社/実業之日本社文庫 2012
「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る腕貫着用の男。明晰な推理力を持つ彼のもとへは、業務時間外も不可思議な出来事が持ち込まれる。レストランに押し入った強盗の本当の目的は?撮った覚えのない、想い人とのツーショット写真が見つかった?女教師が生前に引き出した五千万円の行方は?“腕貫男”のグルメなプライベートにも迫る連作ミステリ6編。

その他

完全無欠の名探偵, 1995

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講談社ノベルス/講談社文庫 1998
遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付け役に送り込んだ青年山吹みはる。 「誰も嘘をつけないのよ、きみを前にすると」彼が短いあいづちを打つだけで、人々が勝手に記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる。 精緻なロジックで事件が分析、推理されていく究極のアームチェア探偵新登場。


七回死んだ男, 1995

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講談社ノベルス/講談社文庫 1998
どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。
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殺意の集う夜, 1996

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講談社ノベルス/講談社文庫 1999
嵐の山荘に見知らぬ怪しげな人たちと閉じこめられた万理と園子。深夜、男におそわれた万理は、不可抗力も働き彼ら全員を殺してしまう。その後、園子の部屋へ逃げこむと、園子も死体となっていた。園子を殺したのは誰なのか。驚愕のラストまで怒濤の展開。奇才が仕掛けたジェットコースター・ミステリー。


人格転移の殺人, 1996

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講談社ノベルス/講談社文庫 2000
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西沢マジック。寝不足覚悟の面白さ。


死者は黄泉が得る, 1997

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講談社ノベルス/講談社文庫 2001
死者を蘇らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性達が、生前の記憶を一切失ったまま、仲間を増やしながら生活していた。その隣町では、美女を巡る不可解な連続殺人が……。犯人のねらいは?そして事件と生ける屍たちの関係は?意外なラストは他言無用、奇手妙手を尽くした西沢流本格推理。


瞬間移動死体, 1997

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講談社ノベルス/講談社文庫 2001
妻に苛められることで愛を確認するヒモも同然の婿養子。何を言われても耐えられたが、どうしても許すことの出来ない一言を妻は口にしてしまう。愛は憎悪に変わり、男は自分のある能力を駆使した殺人計画を練る。だが、事態はまったく予期せぬ展開を!時空の壁さえ軽々と越える西沢流ヘン本格ミステリ。


複製症候群, 1997

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講談社ノベルス/講談社文庫 2002
兄へのコンプレックス、大学受験、恋愛。進学校に通う下石貴樹にとって、人生の大問題とは、そういうことだった。突如、空から降りてきた七色に輝く光の幕が人生を一変させるまでは…。触れた者を複製してしまう、七色の幕に密閉された空間で起こる連続殺人。極限状態で少年達が経験する、身も凍る悪夢とは。

ストレート・チェイサー, 1998

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カッパノベルス/光文社文庫 2001
リンズィは、バーで知り合った名前も素性も知らぬ二人の女性と、トリプル交換殺人の約束をさせられてしまった。酒に酔った彼女は、その対象に上司のウエインを指名するが、何と翌日、彼の自宅で他殺体が発見された――!ところが、現場は完全な密室状態。はたして、トリプル交換殺人が実行されたのか?舞台設定、仕掛け……全てが光る新本格推理、感動傑作。


猟死の果て, 1998

殺す (幻冬舎文庫)

立風書房/ハルキ文庫 2000
(改題)「殺す」幻冬舎文庫 2011
「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」 殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひとこと事。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高校生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。『猟死の果て』 改題。

ナイフが町に降ってくる, 1998

ナイフが町に降ってくる (祥伝社文庫)

祥伝社ノン・ノベル/祥伝社ノン・ポシェット 2002
「どうなっちゃうの?」女子高生真奈は絶句した。突如「時間が停止」したのだ。謎の青年・末統一郎が何かに疑問を抱くと、この現象が発生するという。そして今まさに、ナイフの突き立った死体が眼前にあった。しかも、至るところに!この謎を解かない限り、二人以外のすべての人間、物体は永遠にストップ状態。“時間牢”脱出をかけた二人の謎解きが始まった!


黄金色の祈り, 1999

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文藝春秋/文春文庫 2003
他人の目を気にし、人をうらやみ、成功することばかり考えている「僕」は、高校卒業後、アメリカの大学に留学するが、いつしか社会から脱落していく。しかし、人生における一発逆転を狙って、ついに小説家デビュー。かつての級友の死を題材に小説を発表するが……作者の実人生を思わせる、青春ミステリ小説。

夏の夜会, 2001

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カッパノベルス/光文社文庫 2005
祖母の葬儀のため、久しぶりに帰省した「おれ」は、かつての同級生の結婚式に出席した。同じテーブルになった5人は皆小学校時代の同級生。飲みなおすことになり、思い出を語り合い始めたが、やがて30年前に起こった担任教師の殺害事件が浮かび上がる…。女性教諭は、いつどこで殺されたのか?各人が辿る記憶とともに、恐るべき真実が明らかになっていく。


異邦人, 2001

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集英社/集英社文庫 2005
23年前の夏、父は殺された。犯人は不明。父が殺される数日前にタイムスリップしてしまった私は、父を救うことができるのか? 親子の愛、姉弟の愛を切なく描く長篇ミステリ。

聯愁殺, 2002

聯愁殺 (中公文庫)

原書房ミステリー・リーグ/中公文庫 2010
大晦日の夜。連続無差別殺人事件の唯一の生存者、梢絵を囲んで推理集団“恋謎会”の面々が集まった。四年前、彼女はなぜ襲われたのか。犯人は今どこにいるのか。ミステリ作家や元刑事などのメンバーが、さまざまな推理を繰り広げるが…。ロジックの名手がつきつける衝撃の本格ミステリ、初の文庫化。

ファンタズム, 2002

ファンタズム (講談社文庫)

講談社ノベルス/講談社文庫 2006
「ぼくはきみを殺した。ついに、というべきか。それとも、やっと、というべきなのか。リサだけでいいのか、殺すのは?」こうした犯人の思いから幕を開けた印南野市の連続女性殺人事件。犯人は理想の殺人を行い、追う刑事は、故意に残された指紋と、ある遺留品に翻弄されながらも、犯人を推測するが…。

リドル・ロマンス 迷宮浪漫, 2003

リドル・ロマンス 迷宮浪漫 (集英社文庫)

集英社/集英社文庫 2006
長身痩躯で超美形の心理探偵“ハーレクイン”。彼のオフィスへ望みを叶えて欲しいとやってくる迷えるクライアントたち――。神崎理恵が、袴田浩平と結婚したいと訴えた時、成功報酬は「あなたの虚栄心です」と応えて、話を聞き始めるが…。クライアントの心を操って、胸にしこる葛藤を切り開き、深層心理から吹き出す血と膿を吸血鬼のように味わう探偵の鮮やかな手腕。連作心理サスペンス。

神のロジック・人間のマジック, 2003

神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)

文藝春秋/文春文庫 2006
ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。やがてひとりの新入生が〈学校〉にひそむ“邪悪なモノ”を目覚めさせたとき、共同体を悲劇が襲う――。驚愕の結末と周到な伏線とに、読後、感嘆の吐息を漏らさない者はいないだろう。傑作ミステリー。

笑う怪獣 ミステリ劇場, 2003

笑う怪獣 ミステリ劇場 (新潮文庫)

新潮社/新潮文庫 2007
突如出現する巨大怪獣。地球侵略を企むナゾの宇宙人。そして人々に襲いかかる驚異の改造人間。いい年齢をしてナンパが大好きな、アタル、京介、正太郎の3バカトリオに、次々と恐怖が襲い掛かる!彼らを救うヒーローは残念ですが現れない!密室、誘拐、連続殺人。怪物たちは、なぜか解決困難なミステリを引き連れてくるのであった。空前絶後のスケールでおくる、本格特撮推理小説。

いつか、ふたりは二匹, 2004

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◇講談社ミステリーランド
菅野智己は母が再婚した四年生の頃、突続、眠りに就くことで猫の身体に乗り移れるという不思議な能力を持った。身体を借りている猫にジェニイという名前をつけ、巨大なセントバーナード犬のピーターと友達になった智己が六年生のとき、クラスメイトを含め三人の女子児童が襲撃されるという事件が発生し、一人が重態に。昨年秋に、同じく町内で起きた女子児童誘拐未遂事件の犯人と同一人物の仕業のようだ。被害者の共通点は、智己の義理の姉久美子さんが家庭教師だということ!智己はジェニイになって、ピーターとともに事件を調べることにした。

パズラー 謎と論理のエンタテインメント, 2004

パズラー 謎と論理のエンタテインメント (集英社文庫)

集英社/集英社文庫 2007
高校の同窓会に出席するため、20年ぶりに帰京した小説家・日能。死んだはずのクラスメイトの女性が生きていたと知り、記憶の齟齬に違和感を覚える『蓮華の花』。主婦殺害容疑者の前夫と現夫、その事件当日のトリックに迫る元刑事の推理が冴える『贋作「退職刑事」』など、全6編を収録。論理的謎ときの愉しみはもちろん、わりきれない人間たちの姿を心理的余韻として残す秀作短編集。

方舟は冬の国へ, 2004

方舟は冬の国へ (光文社文庫)

カッパノベルズ/光文社文庫 2007
カメラと盗聴器で監視された別荘で、初対面の女性と少女と、仲睦まじい「家族」を演じる。失業中の十和人が請けた仕事は、そんな奇妙なものだった。期間は一カ月。そして、法外な報酬。いったい、誰が?なんのために?滞在を始めた三人の周りで起きる不可思議な現象。家族と、その愛のあり方をめぐる、鮮烈にしてキュートなファンタジック・ミステリー。

フェティッシュ, 2005

フェティッシュ (集英社文庫)

集英社/集英社文庫 2008
毎朝、新聞の葬儀告知欄をチェックする老人、過酷で不潔な仕事に倦む若い看護師、同棲相手に捨てられた傷を酒で紛らす男、息子の死の現実から逃避し、家出した女性―。彼らは、美しい少年クルミに出会い魅せられた。だが、クルミは、触れられると仮死状態になる特異体質だった為…。誰かを愛したい、誰かに愛されたいと願うフェティシスト。不条理な崇物愛の世界を抉るサスペンス・ミステリー。

春の魔法のおすそわけ, 2006

春の魔法のおすそわけ (中公文庫)

中央公論社/中公文庫 2011
ある朝、作家・鈴木小夜子は桜の舞う歩道橋の上にいた。ひどい二日酔いに見舞われ、昨晩の記憶はない。手には札束が入った見知らぬバッグ、そして現れる不思議な美青年…。謎と酒に酔いしれる、一夜限りのファンタジックなミステリ。

収穫祭, 2007

収穫祭〈上〉 (幻冬舎文庫)

幻冬舎/幻冬舎文庫 2010
1982年夏。嵐で橋が流れ孤立した首尾木村で大量殺人が発生。被害者十四名のうち十一人が喉を鎌で掻き切られていた。生き残りはブキ、カンチ、マユちゃんの中学生三人と教諭一人。多くの謎を残しつつも警察は犯行後に逃走し事故死した外国人を犯人と断定。九年後、ある記者が事件を再取材するや、またも猟奇殺人が起こる。凶器は、鎌だった。

夢は枯れ野をかけめぐる, 2008

夢は枯れ野をかけめぐる (中公文庫)

中央公論社/中公文庫 2010
四八歳、独身。早期退職をして静かな余生を送る羽村祐太のもとには、なぜか不思議な相談や謎が寄せられる。「老い」にまつわる人間模様を、シニカルな語り口と精緻なロジックで本格ミステリに昇華させた、西澤ワールドの一つの到達点。

スナッチ, 2008

スナッチ (光文社文庫 に 16-4)

光文社/光文社文庫 2011
昭和五十二年、婚約者に会いに高知を訪れていた二十二歳の奈路充生は、銀色に輝く奇妙な雨にうたれ意識を失う。再び目覚めたとき、彼は五十三歳になり、体は別の人格に乗っ取られていた。雨の正体は異種生命体だったのだ。人生の最も輝く時代を奪われた喪失感に苦しむ充生を、今度は連続殺人事件が襲う。記憶のない三十一年間にいったい何が!?

マリオネット・エンジン, 2009

マリオネット・エンジン (講談社ノベルス)

講談社ノベルス
パートナーを機械で理想のタイプに変換し愛することのできる時代が到来した。その技術に賛否が渦巻く中、思いも寄らぬ恐怖が開発者を襲う!表題作『マリオネット・エンジン』をはじめ恐怖に満ちた6作品を収録。ロジックに定評ある西澤保彦のすべてを凝縮したSFホラー短編集誕生。

動機、そして沈黙, 2009

動機、そして沈黙

中央公論新社
絶対、「あとがき」から読まないで下さい!西澤的、殺意のスイッチ。エロティシズム、フェティシズム、ロジック―ミステリ界の奇才の「すべて」を凝縮した作品集。特別書き下ろし中篇「動機、そして沈黙」収録。

こぼれおちる刻の汀, 2010

こぼれおちる刻の汀

講談社
デビュー前に書いた、作家の原点とも言える三つの物語を今の西澤保彦が20年の時を経て、一つに結びつける!SFとミステリの融合にこだわり新境地を拓いてきた著者の最終到達点にして最高峰、ここに誕生。

からくりがたり, 2010

からくりがたり

新潮社
女教師との爛れたセックス、妹の同級生との情熱的な交歓…。高校三年の冬、自死した青年が遺していた、みだらな空想を綴った奇怪な日記。日記にまつわる人間が、つぎつぎと酸鼻な事件に巻き込まれていく。毎年、大晦日から元旦への一夜に起こる殺人、被害者はすべて女性―。事件の現場に必ず姿を現す謎の男“計測機”とはいったい何者なのか。

幻視時代, 2010

幻視時代

中央公論新社
文芸評論家の矢渡利悠人、彼の高校の後輩にして小説家のオークラ、編集者の長廻の三人は、立ち寄った写真展で、ある一枚の写真の前に釘付けとなった。18年前の大地震直後のその画面には、瀕死の恩師・白州先生と大学生の悠人、そして一人の少女が写っていた。少女の名は風祭飛鳥。悠人の同級生であり、淡い初恋の相手…。しかし、大地震の4年前に起きた「女子高生作家怪死事件」の被害者で、この時すでに死亡していたはず―!?心霊写真なのか?いや、飛鳥が生きているのか!?22年の時を超え、悠人ら三人が超絶推理の末、辿り着いた迷宮入り事件の全貌と、驚愕の真相とは!?書き下ろし長篇ミステリ。

必然という名の偶然, 2011

必然という名の偶然

実業之日本社
この街は、なんかおかしい!今日は倉橋譲の結婚式。この男、とにかく女運が悪い。婚約しては逃げられ、結納しては逃げられ、挙式中に逃げられ…。八年前には、控室から消えた花嫁が別の男と無理心中。そんな中、今日の花嫁が心中した男の交際相手だったと発覚。これを単なる偶然と言えるのか?(「エスケープ・ブライダル」より)。殺人街・櫃洗市で起きる奇妙・珍妙な6つの事件を描いた連作ミステリー。

赤い糸の呻き, 2011

赤い糸の呻き

東京創元社
結婚式場へ向かうエレベータ内で、指名手配犯を監視していたふたりの刑事。突然の停電後に、なんと乗客のひとりが殺害されていた。もっとも怪しいのは、手や服を血で汚した指名手配の男だが…。表題作「赤い糸の呻き」をはじめ、犯人当てミステリ「お弁当ぐるぐる」、都筑道夫の“物部太郎シリーズ”のパスティーシュ「墓標の庭」など、全五編を収録。“西澤保彦ワールド”全開ともいえる、著者入魂の短編集。

彼女はもういない, 2011

彼女はもういない

幻冬舎
母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は連続殺人鬼へと変貌した。誘拐、拉致、凌辱ビデオの撮影そして殺害。冷酷のかぎりを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか―。青春の淡い想いが、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わるR‐18ミステリ。

幻想即興曲 響季姉妹探偵 ショパン篇, 2012

幻想即興曲 - 響季姉妹探偵 ショパン篇

中央公論新社
ピアノ教師の野田美奈子が、夫の刺殺容疑で逮捕された。しかし、小学生の古結麻里は、事件当時に別の場所でピアノを弾く美奈子を目撃していたのだ。成長した麻里は事件をモデルとした小説を書き上げるが…。事件から40年後にその原稿を受け取った編集者の姉・響季智香子(28)は、新進ピアニストの妹・永依子(25)とともに真相を推理する。あのとき「幻想即興曲」を弾いていたのは誰だったのか。真犯人は?時空を超えて仕掛ける本格トリック。美しき姉妹探偵シリーズ、開幕。