1946

Pick Your Victim

「被害者を探せ」衣更着信訳 早川書房(世界探偵小説全集) 1955

「被害者を捜せ!」中野圭二訳 創元推理文庫 1984

第二次大戦下、異境の地に駐屯していたぼくたち海兵隊員は活字に飢えていた。ある日、隊員の一人が故郷からの小包を受け取り、詰め物に使われた新聞紙をみんなで回し読みしてると、何と僕が四年間勤めていた<家事改善協会>内での殺人事件の記事にぶつかったではないか。ところが、新聞紙が途中でちぎれているため、犯人はわかっても被害者が皆目わからない。そこでぼくが協会にいた頃の話をして、その後みんなで被害者当ての賭を使用ということになった。いったい誰が殺されたのだろうか…。

1947

The Seven Deadly Sisters

「怖るべき娘達」延原謙訳 新潮社(ぶらっく選書) 1949

「七人のおば」大村美根子訳 創元推理文庫 1986

被害者捜し、探偵捜し、と一作ごとに新機軸を出して読者を魅了した才媛パット・マガーの長編代表作。戦後「怖るべき娘達」のタイトルで紹介され、女史の名を一躍高めた記念すべき作品。友人からの手紙で故郷のおばが殺されたことを知った主人公が夫の協力を得て、過去の思い出の中から犯人と被害者を捜そうとする。安楽椅子探偵ものの傑作である。


Catch Me If You Can

「探偵を捜せ!」井上一夫訳 創元推理文庫 1961

病弱な夫を殺して、金と自由を手に入れようとした美貌の若妻。夫を殺した夜、その山荘を訪れた四人の客のなかには、夫が死ぬ前に呼んだ探偵がいる。妻は自分の罪をかくし、探偵を捜しだそうと必死の推理とすぐれた演技の芝居をしてみせるのだが、誰もが探偵であるようにも見え、誰もがそうでないようにも見える――この男だと、ひとりの男を殺してみるが、探偵はまだいなくならない。さらにつぎの人物を――

「のろわれた山荘」福島正実訳 国土社(少年SFミステリー文庫) 1983/国土社(海外SFミステリー傑作選 14) 1995

1949

Save the Witness

「目撃者を捜せ!」延原泰子訳 創元推理文庫 1988

新聞記者のアンディは、社命でリオへ赴く途上にあった。貨物船による長旅、戯曲でも書いて過ごすつもりだったが、乗り合わせた人々はみなそれぞれ秘密を抱いているらしく、交わす言葉にも奇妙な緊張感が漲っている。やがて不安は現実のものとなった。乗客の一人が、殺害後、海へ突き落とされるという事件が突発したのだ。動機の点で犯人の正体は明瞭だった。が、状況からして存在するはずの目撃者が一向に名乗りをあげない。新たな殺人の発生を恐れたアンディは、閉ざされた船上、密かに目撃者捜しを開始するが……。

1950

... Follow, As the Night ...

「四人の女」吉野美恵子訳 創元推理文庫 1985/創元推理文庫(新版) 2016

前妻、現夫人、フィアンセ、それに愛人――人気絶頂のコラムニストをとりまく四人の女性。彼はひそかに自宅のバルコニーの手摺に細工した上で、四人をそろって招待し、ある晩、ディナー・パーティを開いた。彼には、その中の一人を殺さねばならない動機があったのだ……! 一作ごとに趣向を凝らす才媛が、被害者捜しの新手に挑む傑作!

1951

Death in a Million Living Rooms

「死の実況放送をお茶の間へ」青柳伸子訳 論創海外ミステリ 2018

生放送中のTV番組でコメディアンが謎の怪死を遂げる。犯人は業界関係者か?それとも外部の犯行か?

1953

The Missing Years

1954

Fatal in My Fashion

1960

Martha, Martha

1964

Is There a Traitor in the House?

My Brothers, Remember Monica

1967

Murder is Absurd

「不条理な殺人」戸田早紀訳 創元推理文庫 2018

人気俳優マークはある日、義理の息子の劇作家ケニーが書いた不条理劇の題名を知り動揺する。「エルシノアの郊外」……それは17年前の、ケニーの実父が死んだ“事故"を暗示しているようだった。当時4歳の子供が、真相を知っている? マークは劇のキャストに立候補し、上演の日までともに過ごすことで、息子の真意を探ろうとする。ふたりが17年前それぞれ務めた役柄とは? 才人マガーが仕掛ける傑作演劇ミステリ。

1968

Stranger with My Face

1969

For Richer, For Poorer, Till Death

1970

Legacy of Danger

1974

Daughter of Darkness

1975

Dangerous Landing