ローカス賞長篇部門受賞作リスト

1971

ラリー・ニーヴン『リングワールド』

リングワールド (ハヤカワ文庫 SF (616))

Ringworld, 1970
小隅黎訳 ハヤカワ文庫SF 1985
200歳の探検家ルイス・ウーは、ノウンスペースのありとあらゆる驚異を見つくしてしまっていた。だがその彼も、パペッティア人のネサスから見せられた一枚のホロには目をむいた。G2型恒星のまわりを、薄いリボン状の構築物がぐるりととりまいているのだ。誰が、何のために作ったのか?このリングワールドの謎を探るべく、ルイスは凶暴なクジン人の戦士、地球人の若い女性ティーラ・ブラウン、そしてネサスとともに、最新型の宇宙船に乗りこみ、壮大な冒険に飛び立ったが……?! 〈ノウンスペース〉シリーズのクライマックスを華麗に飾るヒューゴー、ネビュラ両賞受賞作品!
ラリー・ニーヴン著作リスト

1972

アーシュラ・K・ル=グウィン『天のろくろ』

天のろくろ (fukkan.com)

「天のろくろ」脇明子訳 サンリオSF文庫 1979/ブッキング 2006
青年オアの悩みは、自分が見た夢が現実になってしまうこと。そんな彼が訪ねた精神科医のヘイバー博士は彼の能力を利用して世界を改変しようとする…。『ゲド戦記』のル=グウィンによる「夢」と「現実」をテーマにした近未来SF。
アーシュラ・K・ル=グウィン著作リスト

1973

アイザック・アシモフ『神々自身』

神々自身 (ハヤカワ文庫SF)

The Gods Themselves, 1972
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫SF 1986
西暦2070年、〈平行宇宙〉から、タングステンとの交換にもたらされるプルトニウム186は、無公害で低コスト、しかも無限のエネルギー源として歓迎された。だが、この魅力的な取引きには恐るべき陥穽が隠されていたのだ……米SF界の巨匠が、満を持して放った傑作SF巨篇。《ハヤカワ文庫》
アイザック・アシモフ著作リスト

1974

アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』

cover

Rendezvous with Rama, 1973
南山宏訳 ハヤカワ文庫SF 1985
西暦2130年、<スペースガード>のレーダー網に謎の物体が探知された。やがて、宇宙探測機が送ってきた映像によって、太陽系に突如現れたこの物体は自然のものではなく、直径40キロ、自転周期4分という巨大な円等型の金属物体であることが判明した。この事実は、全人類を騒然とさせた――長い間期待され恐れられてきた、宇宙からの最初の訪問者をついに迎えることになったからだ! “ラーマ”と命名されたこの人工惑星にエンデヴァー号が調査のために接近、苦心のすえランデヴーに成功し、ラーマ内部に侵入するが……ヒューゴー/ネビュラ両賞受賞に輝く巨匠の傑作SF!
アーサー・C・クラーク著作リスト

1975

アーシュラ・K・ル=グウィン『所有せざる人々』

所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)

The Dispossessed, 1974
佐藤高子訳 ハヤカワ文庫SF 1986
恒星タウ・セティをめぐる二重惑星アナレスとウラス―だが、この姉妹星には共通点はほとんどない。ウラスが長い歴史を誇り生命にあふれた豊かな世界なら、アナレスは2世紀たらず前に植民されたばかりの荒涼とした惑星であった。オドー主義者と称する政治亡命者たちがウラスを離れ、アナレスを切り開いたのだ。そしていま、一人の男がアナレスを離れウラスへと旅立とうとしていた。やがて全宇宙をつなぐ架け橋となる一般時間理論を完成するために、そして、ウラスとアナレスの間に存在する壁をうちこわすために…。ヒューゴー賞ネビュラ賞両賞受賞の栄誉に輝く傑作巨篇。
アーシュラ・K・ル=グウィン著作リスト

1976

ジョー・ホールドマン『終りなき戦い』

終りなき戦い (ハヤカワ文庫 SF (634))

The Forever War, 1975
風見潤訳 ハヤカワ文庫 1985
人類は画期的な新航法コラプサー・ジャンプを発見、その結果多数の移民船や探検船が果てしない宇宙へ送り出された。だがそうした船の一隻が正体不明の異星人に突如攻撃されるという事件が発生し、これを契機に人類はトーランと呼ばれるこの異星人との全面戦争に突入した! 苛酷な訓練を受け、殺人機械と化した兵士たちが特殊スーツに身を固めて戦地に赴いたものの、戦況は次第に救いなき泥沼化の様相を呈していった…… 期待の俊英が壮絶なる星間戦争を迫真の筆致で描き『宇宙の戦士』にまさるとも劣らないと絶賛された、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞の傑作戦争SF
ジョー・ホールドマン著作リスト

1977

ケイト・ウィルヘイム『鳥の歌いまは絶え』

鳥の歌いまは絶え (1982年) (サンリオSF文庫)

Where Late the Sweet Birds Sang, 1976
酒匂真理子訳 サンリオSF文庫 1982
シェナンドアの谷に鳥の歌いまは絶え、花の光いまは褪せ、すでに夏は盛りだった。過去の大破壊を生きのびた人々の子孫は、かろうじて残った遺産を食いつぶしながら生きていた。だが、人々はすでに生殖能力のポテンシャルを弱めていた。廃墟となった砦の洞窟に研究所を作り、食科を確保し、科学的な調査をすすめていくこと――それだけが生存のための唯一の回答だった。こうして若い女性を生殖員としたクロー二ングによって子孫を生みだそうとしていたが、文明はとうに人間の心と愛と個性を失い、みずからが生み出したクローンと敵対していくというイロニックな立場に直面していた。戦慄と生への愛、母胎の聞を透過する優しい視線と微小なるものへの鋭敏な感受性で、クローンをテーマに今日まで書かれた最高のSFと評された脈動するメッセージである。
ケイト・ウィルヘイム著作リスト

1978

フレデリック・ポール『ゲイトウエイ』

ゲイトウエイ (ハヤカワ文庫SF)

Gateway, 1977
矢野徹訳 ハヤカワ文庫 1988
金星付近の小惑星で発見された千隻あまりの宇宙船―それは、謎のヒーチー人が残した超光速船だった。この船を使えば、人類の念願の恒星への飛行が可能となる。だが、操縦方法は皆目わからなかった。目的地も、要する時間も、エネルギーの残存量もわからぬ状態で飛び立つしかない。行手に待つものは死か、それとも、富を約束する未知の惑星か…。かくて、一攫千金を夢見る冒険家たちによって、スター・ラッシュが始まった!SF界の重鎮が、斬新な手法と躍動感あふれるストーリイ展開とで描き、全米の読者から熱狂的にむかえられた、ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作。
フレデリック・ポール著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]J・R・R・トールキン『シルマリルの物語』

新版 シルマリルの物語

田中明子訳 評論社 2003
The Silmarillion, 1977
傑作ファンタジー『指輪物語』に先立つ、壮大な神話世界の集大成。従来〈上下巻〉だったものを一冊にまとめ、エルフ語の表記も発音に即し一部改訂。トールキンの手紙も収録。わかりやすく、読みやすくなった待望の〈新版〉。
J.R.R.トールキン著作リスト

1979

ヴォンダ・マッキンタイア『夢の蛇』

夢の蛇 (ハヤカワ文庫SF)

Dreamsnake, 1978
友枝康子訳 ハヤカワ文庫 1988
烈風が吹きすさぶ荒れ果てた砂漠を、スネークはさまよっていた。彼女の職業は〈治療師〉。蛇の毒素から抗体をつくって、病人を癒す者。だが今のスネークには、その資格はなかった。治療のために必要な三匹の蛇のうち、スネーク自身がつくりあげた “夢の蛇”が殺されてしまったのだ。かくしてスネークは、新たなる夢の蛇を手に入れるべく、核戦争の爪跡も消えやらぬ荒野に旅立つが、その行手には何者かの邪悪な影がちらつき、旅を妨害するのだった!ル・グィン、ティプトリーと並び称される閨秀作家が流麗なタッチで描き、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞に輝いた傑作SF。
ヴォンダ・マッキンタイア著作リスト

1980

[SF長篇部門]ジョン・ヴァーリイ『ティーターン』

ティーターン (創元SF文庫)

Titan, 1979
深町眞理子訳 創元SF文庫 1982
NASA所属の深宇宙探査船《リングマスター》が発見した土星の新衛星は、入念な観測の結果、どうやら世代型恒星間宇宙船であるらしいとの判断がくだされた。人類誕生以来初めて異星人と接触すべく、《リングマスター》は接近を開始する。近づくにつれ、直径千三百キロに及ぶ車輪型宇宙船の巨大さが乗組員たちを圧倒し、それをつくりだした未知の種族の偉大さを思わせた。そのとき、宇宙船からタコの脚のような物体が何百本となく伸ぴてきて、《リングマスター》をからめとろうとしはじめた! SF界期待の星ジョン・ヴァーリイ入魂の意欲作。
ジョン・ヴァーリイ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]パトリシア・A・マキリップ『風の竪琴弾き』

風の竪琴弾き (ハヤカワ文庫 FT 34 イルスの堅琴 3)

Harpist in the Wind, 1979
脇明子訳 ハヤカワ文庫 1981
魔法使いの学校の創立者にして偉大なる者ギステスルウクルオームを倒さんがため、古えの魔法使いたちがランゴルドの都に集い来たるという。この噂を耳にするや、アン国の平穏な日々を後にモルゴンとレーデルルは、一路ランゴルドへと旅立った。だが、二人を待ち受けていたのは、竪琴弾きデスの陰謀だった。しかも、デスの背後には、またしても偉大なるものが……!? なぜ、かくも執拗にかれらは、モルゴンとレーデルルの行手を妨げるのか? はたまた、かれらの真の正体とは? 謎は謎を孕みつつ、物語はめまぐるしく流転し意外な結末を迎える!
パトリシア・A・マキリップ著作リスト

1981

[SF長篇部門]ジョーン・D・ヴィンジ『雪の女王』

雪の女王〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Snow Queen, 1980
岡部宏之訳 ハヤカワ文庫 1987
惑星ティアマットにいま〈交替〉のときが訪れようとしていた。〈双子〉と呼ばれる太陽がブラックホールである〈黒い門〉に近づくとき、もうひとつの太陽〈夏の星〉は輝きを増し、〈主導世界〉と唯一の連絡路である〈黒い門〉は使用不能となる。ティアマットは通商停止の世界、大宇宙の孤島となるのだ。150年にわたって〈冬の女王〉の治世は終わり〈交替〉を象徴する〈祭り〉とともに、〈夏の女王〉の治世が始まる。だが、〈生命の水〉によって永遠の若さを保つ〈雪の女王〉アリエンロードは、むざむざと〈冬〉を〈夏〉にあけわたす気はなかった…ヒューゴー賞受賞作!
ジョーン・D・ヴィンジ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ロバート・シルヴァーバーグ『ヴァレンタイン卿の城』

ヴァレンタイン卿の城 (上) (ハヤカワ文庫 SF (608))

Lord Valentine's Castle, 1980
佐藤高子訳 ハヤカワ文庫SF 1985
大行列にサーカスに王家の祝典……ピドルイドの都は、いま新しい〈皇帝〉ヴァレンタイン卿をむかえ、絢爛たる祭りに酔いしれていた。この惑星マジプールが人類によって植民されてからはや幾星霜、かつての先住民族メタモルフとの間で行われた激しい戦いもいまは昔語りとなり,人類、ゲイログ、スカンダー、ヴルーンら各異星種族は、四人の権力者〈教皇〉〈皇帝〉〈聖母〉〈夢の王〉の支配のもと、平和に暮らしていた。だが、新たに即位したヴァレンタイン卿には驚くべき秘密が……名作『夜の翼』に勝るとも劣らないと、米SF界で絶賛された、傑作サイエンス・ファンタジイ!
ロバート・シルヴァーバーグ著作リスト

1982

[SF長篇部門]ジュリアン・メイ『多彩の地』

多彩の地 上―エグザイル・サーガ1 (ハヤカワ文庫 SF 518)

The Many-Colored Land, 1981
日夏響訳 ハヤカワ文庫 1983
21世紀、人類が銀河中央世界へと進出を開始した当初、テオ・グーデリアンなる一教授が時間旅行機を発明した。だがこの画期的な発明も、鮮新世の地球にしか行けぬ片道通行であったために、ながらく忘れさせれることとなった。ところが、この〈時の門〉に目を向けた人々が現れた。銀河時代のめまぐるしい文明社会に精神の疲弊した人々は、この鮮新世こそ、温暖な気候に恵まれたユートピア、冒険の地、自分の死に場所とみなしたのである。彼らは一人また一人と、自らの夢を実現させるべく〈時の門〉をくぐり “多彩の地”めざして旅立っていったが……一大叙事詩ここに開幕!

[ファンタジイ長篇部門]ジーン・ウルフ『調停者の鉤爪』

調停者の鉤爪(新装版 新しい太陽の書2) (ハヤカワ文庫SF)

The Claw of the Conciliator, 1981
岡部宏之訳 ハヤカワ文庫 2008
「拷問者組合」の掟に背いて城塞を追われたセヴェリアンは、新たな任地へ向かう途上、拉致され、深い森の奥へと連れていかれる。そこに設えられた玉座で待っていたのは、反逆者ヴォダルスだった!謎の宮殿「絶対の家」で果たすべき密命を受けて、セヴェリアンは斜陽の惑星を旅しつづける。人知を超えた魔石「調停者の鉤爪」を携えて…。若き拷問者の魂の遍歴を綴るSF/ファンタジイ史上最高のシリーズ、第二弾。
ジーン・ウルフ著作リスト

1983

[SF長篇部門]アイザック・アシモフ『ファウンデーションの彼方へ』

ファウンデーションの彼方へ〈上〉―銀河帝国興亡史〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

Foundation's Edge, 1982
岡部宏之訳 ハヤカワ文庫SF 1996
設立から500年、第一ファウンデーションは、その力の絶頂にあった。だが青年議員トレヴィズの推理によると、滅びたはずの第二ファウンデーションはいまだ健在で、銀河の歴史を支配しているらしい。ただちに探索の旅に出たトレヴィズ一行が外宇宙で見つけたものは……?《ハヤカワ文庫》
アイザック・アシモフ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ジーン・ウルフ『警士の剣』

警士の剣(新装版 新しい太陽の書3) (ハヤカワ文庫SF)

The Sword of the Lictor, 1982
岡部宏之訳 ハヤカワ文庫 2008
流刑の地スラックスで警士の任に就いていたセヴェリアンは、かつてネッソスを追放されたように、ある女性との問題から、ふたたびこの山岳都市を追われる身となってしまう。魔石 “調停者の鉤爪”を主であるペルリーヌ尼僧団へと返す旅に出た彼は、道中、自らと同じ名を持つ少年セヴェリアンと出会い、ウールスの地をともに往くこととなった。名剣テルミヌス・エストをその護りとして…。巨匠が紡ぐ傑作シリーズ、第三弾。
ジーン・ウルフ著作リスト

1984

[SF長篇部門]デイヴィッド・ブリン『スタータイド・ライジング』

スタータイド・ライジング (上) (ハヤカワ文庫 SF (636))

Startide Rising, 1983
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 1985
人間=イルカ混成チームの乗り組む探険船〈ストリーカー〉は、ある辺境宙域で、銀河史上最大の発見をした。ひとつひとつが地球の月ほどもある五万隻の大宇宙船団。調査の結果、既知の知的種族のものではないばかりか、想像を絶するほどの太古から漂流していたことが明らかになった。しかもそのテクノロジーは、銀河系の科学水準をはるかに凌駕している。〈ストリーカー〉はこの発見を母星に報告するが、人類に敵対する銀河種族すべてが、その送信を傍受していたのだ!米SF界期待の新星が壮大な未来史を背景に描き、ヒューゴー、ネビュラ両賞に輝いた傑作SF巨篇
デイヴィッド・ブリン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]マリオン・ジマー・ブラッドリー『アヴァロンの霧』

アヴァロンの霧〈1〉異教の女王 (ハヤカワ文庫FT)

The Mists of Avalon, 1983
岩原明子訳 ハヤカワ文庫FT 1988
時は五世紀。ブリテンはキリスト教とドルイド教の二つの世界に分裂し始めていた。このままでは、蛮族の相次ぐ侵攻を食い止めることもかなわない。この窮状を切りぬけるにはまず、相異なる二つの宗教が共存できる統一されたブリテンを造り、指導する人物が必要だった。そこで聖なる島アヴァロンの女王と魔法使いマーリンは、ブリテンの運命を担うべき人物の両親として女王の妹とウーゼル王に自羽の矢を立てた。だが、女王の妹はすでに他の王と結婚していた……。妖姫モーガンの視点からアーサー王伝説を語り直した超ベストセラー作品、遂に登場
マリオン・ジマー・ブラッドリー著作リスト

1985

[SF長篇部門]ラリー・ニーヴン『インテグラル・ツリー』

インテグラル・ツリー (ハヤカワ文庫SF)

The Integral Trees, 1984
小隅黎訳 ハヤカワ文庫SF 1986
中性子星ヴォイの周囲をめぐる直径数万キロの濃密な大気の輪〈スモーク・リング〉は、奇怪な動植物にあふれた、自由落下状態の楽園だった。なかを漂う巨大な積分記号形の樹 “インテグラル・ツリー”では、地球からやってきた播種ラム・シップの乗員の末裔たちが、牧歌的な暮らしを営んでいる。だかそのクィン一族に、いま飢饉の恐怖が忍びよろうとしていた。新たな食料を見つけて一族を救うべく、壮大な旅に出た若者たちが遭遇したものは?ハードSFの巨匠が『リングワールド』にまさるとも劣らぬ魅力的でカラフルな世界をみごとに創造し、ファンを熱狂させた最新SF!ローカス賞受賞。
ラリー・ニーヴン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ロバート・A・ハインライン『ヨブ』

ヨブ (ハヤカワ文庫SF)

Job: a Comedy of Justice, 1984
「ヨブ」斉藤伯好訳 早川書房(海外SFノヴェルズ) 1986/ハヤカワ文庫SF 1995
いったい何が起こったんだ。平凡な牧師アレックスは動顛した。南の島で火渡りに挑戦して意識を失い―目覚めると、世界が一変していたのだ。名前はアレックに、乗っていた機船は汽船に変わっている。客室係は初めて見る美女で、なんと彼の恋人だという。だがこれは、際限なく続く次元転換のほんの始まりにすぎなかった…聖書ヨブ記に材を取り、混線次元をさまよう男の冒険をコミカルに描く、ハインラインの話題作。
ロバート・A・ハインライン著作リスト

1986

[SF長篇部門]デイヴィッド・ブリン『ポストマン』

ポストマン (ハヤカワ文庫SF)

The Postman, 1985
大西憲訳 ハヤカワ文庫SF 1988
最終戦争ですべてが崩壊し、廃墟となったアメリカで、人々は小さな集落をきずき、やっと生きのびていた。ゴードンは、そんな世界をひとりで生き抜いてきた男だった。だが、山中に遺棄された郵便配達のジープを発見したとき、彼の運命は大きく変わった。郵便配達の制服を着たゴードンは、アメリカ再建をめざし、孤立無援の戦いに挑むが…キャンベル記念賞、ローカス賞受賞、ケビン・コスナー監督・主演で映画化の話題作。
デイヴィッド・ブリン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ロジャー・ゼラズニイ “Trumps of Doom”

1987

[SF長篇部門]オースン・スコット・カード『死者の代弁者』

死者の代弁者〈上〉

Speaker For the Dead, 1986
塚本淳二訳 ハヤカワ文庫SF 1990
宇宙に進出しはじめた人類が初めて遭遇した地球人以外の知的生命体、それが昆虫型異星人のバガーだった。だがコミュニケーション不足のため戦争となり、最終的には双方の種族に不幸な事態を招いてしまった。その事件から3千年、銀河各地に植民して領土を広げていった人類はついに第二の知的生命体に遭遇した。あらたに発見した惑星ルジタニアに入植しようとしたところ、森に住んでいる動物ピギーが高度の知性と能力を持っているとわかったのだ。今度こそバガーのときのような過ちは繰り返すまい…。人類はピギーと慎重に交渉しはじめたが。ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞。
オースン・スコット・カード著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ジーン・ウルフ “Soldier of the Mist”

ジーン・ウルフ著作リスト

1988

[SF長篇部門]デイヴィッド・ブリン『知性化戦争』

知性化戦争〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Uplift War, 1987
「知性化戦争」酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 1990
人類=イルカ混成チームの探険船〈ストリーカー〉号が、銀河史を解明するうえで重要な証拠を発見したという知らせに全銀河情勢は一変した。五銀河の覇権を虎視耽々と狙う銀河列強が、その秘密をおのがものとして他種族の優位に立つべく激烈な抗争を開始したのだ。辺境の植民惑星ガースにも、その波紋は容赦なく押し寄せてきた―列強諸族のひとつ鳥類型エイリアンのグーブルーが、宇宙艦隊を率いて突如来襲、人類とその僚友ネオ・チンパンジーの暮らすこの星への侵攻作戦を開始したのである。ファン待望の未曽有のSFスペクタクル開幕。ヒューゴー賞受賞。
デイヴィッド・ブリン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]オースン・スコット・カード『奇跡の少年』

奇跡の少年 (角川文庫)

Seventh Son, 1987
小西敦子訳 角川文庫 1998
18世紀末、北米大陸はヨーロッパ諸国の植民地として分割され、多くのアメリカ人が新しい土地を目指して西へと向かっていた。旅は危険に満ちていた。森には精霊が宿り、先住民が白人の頭皮を狙って潜んでいた。そんな森の奥深くで、特別な力を持った子供、アルヴィンが生まれる。彼はもう何世紀もの間生まれてこなかった、創造主の生まれ変わりだった。しかしアルヴィンの命を狙う黒い影が近づいてきているのを彼は知らずにいた…。米SF界の俊英が描くファンタジーの最高峰。世界幻想文学大賞受賞作。
オースン・スコット・カード著作リスト

1989

[SF長篇部門]C.J.チェリイ『サイティーン』

サイティーン〈1〉彼方の母なる世界 (ハヤカワ文庫SF)

Cyteen, 1988
「サイティーン 1〜4」関口幸男訳 ハヤカワ文庫 1993
〈辺境〉星域における反地球勢力〈同盟〉の中心地、惑星サイティーン。ここでは植民政策にともなう人員増強のため、徹底した遺伝子操作とテープ学習によって人間が “製造”されていた。この技術を管理する遺伝子工学研究所は、ひとりの老獪な女性科学者アリアンが全権を掌握している。才能と権力をほしいままにする彼女が極秘のうちにすすめる、きわめて危険な試みとは。ヒューゴー賞に輝く傑作SF巨篇、堂々の開幕。
C.J.チェリー著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]オースン・スコット・カード『赤い予言者』

赤い予言者 (角川文庫)

Red Prophet, 1988
「赤い予言者」小西敦子訳 角川文庫 1999
特別な力を授かって生を受けたアルヴィンは、ある日インディアンの予言者テンスクワタワに出会い、その兄タクムソーとともに旅に出発することになった。18世紀末―北米大陸はヨーロッパからの開拓者、侵略者、そして先住民とで一触即発の危機に瀕していた。白人との住み分けによる共生を望むテンスクワタワ、白人を大陸から追放しようとするタクムソー。両者に影響されながらも、二人を守り、平和な世界を模索するアルヴィン。しかし「戦い」はついにはじまった―。『消えた少年たち』『奇跡の少年』『アビス』などで当代随一のストーリーテラーの地位を確立したカードが贈る、魂の旅路。
オースン・スコット・カード著作リスト

1990

[SF長篇部門]ダン・シモンズ『ハイペリオン』

ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

Hyperion, 1989
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 2000
28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める “時間の墓標”が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く “時間の墓標”の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが…。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。
ダン・シモンズ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]オースン・スコット・カード “Prentice Alvin”

1991

[SF長篇部門]ダン・シモンズ『ハイペリオンの没落』

ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Fall of Hyperion, 1990
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 2001
連邦の首星TC2から、色鮮やかな光条を描いて、FORCE無敵艦隊が出撃していく。めざすは謎の遺跡「時間の墓標」を擁する惑星ハイペリオン。宇宙の蛮族アウスターから人類連邦を守るための壮絶なる戦いの火蓋が、いままさに切って落とされようとしていた。いっぽうハイペリオンでは、連邦の密命を受けた七人の男女が、ついに「時間の墓標」に到着していた。長い旅路のはてに、その地で彼らを待ちうけていたのは…?『SFが読みたい!2001年版』が選ぶ90年代ベストSF第1位。ついに銀河を揺るがす戦いの火蓋は切られたハイペリオン・シリーズ、驚天動地の第二部。
ダン・シモンズ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]アーシュラ・K・ル=グウィン『帰還 −ゲド戦記 最後の書』

帰還―ゲド戦記〈4〉 (岩波少年文庫)

Tehanu: The Last Book of Earthsea, 1990
清水真砂子訳 岩波書店 2006
ゴント島で一人暮らすテナーは、魔法の力を使い果たしたゲドと再会する。大やけどを負った少女も加わった共同生活がはじまり、それぞれの過去がこだましあう。やがて三人は、領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれるが…。
アーシュラ・K・ル=グウィン著作リスト

1992

[SF長篇部門]L・M・ビジョルド『バラヤー内乱』

バラヤー内乱 (創元SF文庫)

Barrayar, 1991
小木曽絢子訳 創元SF文庫 2000
幼年皇帝の摂政として惑星国家の統治を委ねられた、退役提督アラール。だが、その前途には暗雲が忍び寄り、反旗は一夜にして翻された。首都は制圧され、この辺境の星は未曾有の窮地に立たされる。アラールの妻コーデリアは五歳の皇帝を預かり、辺境の山中へ逃れるが…。シリーズ主人公となるマイルズの誕生前夜の激動を描き、ヒューゴー賞・ローカス賞を制したシリーズ中の白眉。
L・M・ビジョルド著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]シェリ・S・テッパー “Beauty”

1993

[SF長篇部門]コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』

ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

Doomsday Book, 1992
大森望訳 ハヤカワ文庫 2003
歴史研究者の長年の夢がついに実現した。過去への時間旅行が可能となり、研究者は専門とする時代を直接観察することができるようになったのだ。オックスフォード大学史学部の女子学生キヴリンは、実習の一環として前人未踏の14世紀に送られた。だが、彼女は中世に到着すると同時に病に倒れてしまった…はたして彼女は未来に無事に帰還できるのか?ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、タイムトラベルSF。
コニー・ウィリス著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ティム・パワーズ “Last Call”

1994

[SF長篇部門]キム・スタンリー・ロビンソン『グリーン・マーズ』

グリーン・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)

Green Mars, 1993
大島豊訳 創元SF文庫 2001
2061年のカタストロフィののち、火星社会は驚くべき復興を遂げていた。いまや火星を支配している暫定統治機構は地球の超国籍企業体そのものであり、火星の緑化がもたらす可能なかぎりの富を手に入れようとしている。秘密コロニーに潜んだ “最初の百人”の生き残りたちは、これに対抗するべくレジスタンス活動に出るが…。現代SF界の最前線に立つ著者が、『レッド・マーズ』に続いて驚異的な取材力と卓越した想像力を駆使して放つ、途方もなくリアルな未来の火星像。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。
キム・スタンリー・ロビンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ピーター・S・ビーグル “The Innkeeper's Song”

1995

[SF長篇部門]L・M・ビジョルド『ミラー・ダンス』

ミラー・ダンス〈上〉 (創元SF文庫)

Mirror Dance, 1994
小木曽絢子訳 創元SF文庫 2002
マイルズの留守に乗じて傭兵艦隊に潜入した、彼そっくりの偽物―クローンのマーク。特命任務と偽って快速艇とコマンド部隊を手に入れ、ジャクソン統一惑星へ侵攻した。だがマイルズならぬ身、攻略にしくじり、進退きわまってしまう。急遽あとを追って戦地に赴いたマイルズだったが、マークたちの救出作戦敢行のさなか、あろうことか敵弾の直撃を受けて…マイルズが死んだ。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
L・M・ビジョルド著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]マイクル・ビショップ “Brittle Innings”

1996

[SF長篇部門]ニール・スティーヴンスン『ダイヤモンド・エイジ』

ダイヤモンド・エイジ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Diamond Age, 1995
日暮雅通訳 ハヤカワ文庫 2006
近未来、ナノテクの発達により、文明社会は大きく変貌していた。世界は国家ごとではなく、人種・宗教・主義・趣味などを共有する者の集まりからなる、多種多様な “国家都市”に細分化されている。上海の貴族フィンクル=マグロウ卿は、孫娘の教育用にナノテクの枠をきわめた初等読本の作製を依頼するが…ダイヤモンドをはじめ、すべてをナノテクで作りだせるようになった近未来を描く、ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作。
ニール・スティーヴンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]オースン・スコット・カード “Alvin Journeyman”

1997

[SF長篇部門]キム・スタンリー・ロビンソン “Blue Mars, 1996”

キム・スタンリー・ロビンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]G・R・R・マーティン『七王国の玉座』

1998

[SF長篇部門]ダン・シモンズ『エンディミオンの覚醒』

エンディミオンの覚醒〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

The Rise of Endymion, 1996
酒井昭伸訳 早川書房 1999/ハヤカワ文庫SF 2002
人類がカトリック教会、パクスの支配下におかれた32世紀。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは、老詩人サイリーナスの依頼で “時間の墓標”から現われた少女アイネイアーをパクスの手から守りぬき、地球にたどりついた。それから4年、アイネイアーは、人類の救世主たる自らの使命を果たすべくパクス支配領域への帰還を決意する。そして彼女と行動をともにしてきたエンディミオンもまた新たな冒険へと旅立つが…。
ダン・シモンズ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ティム・パワーズ “Earthquake Weather”

1999

[SF長篇部門]コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』

犬は勘定に入れません 上―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 (1) (ハヤカワ文庫 SF ウ 12-6)

To Say Nothing of the Dog, 1998
大森望訳 ハヤカワ文庫 2009
人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの “主教の鳥株”を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!?SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作。ヒューゴー賞・ローカス賞受賞。
コニー・ウィリス著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]G・R・R・マーティン『王狼たちの戦旗』

2000

[SF長篇部門]ニール・スティーヴンスン『クリプトノミコン』

クリプトノミコン〈1〉チューリング (ハヤカワ文庫SF)

Cryptonomicon, 1999
中原尚哉訳 ハヤカワ文庫 2002
第二次大戦前夜、プリンストン大学に学ぶ青年ローレンスは、数学への興味を同じくする英国人留学生チューリングと出会う。やがて彼らは、戦争の帰趨を左右する暗号戦の最前線で戦うことに…それから半世紀、ローレンスの孫ランディもネット技術者として暗号に関わっていた。彼は大戦との因縁深いある策謀に巻きこまれていくが!?暗号をめぐり、二つの時代―第二次大戦中と現代で展開される情報戦を描く冒険SF大作。ローカス賞受賞。
ニール・スティーヴンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]J.K.ローリング『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3)

Harry Potter and the Prisoner of Azkaban, 1999
松岡佑子訳 静山社 2001
夏休みのある日、ハリーは13歳の誕生日を迎える。あいかわらずハリーを無視するダーズリー一家。さらに悪いことに、おじさんの妹、恐怖のマージおばさんが泊まりに来た。耐えかねて家出するハリーに、恐ろしい事件がふりかかる。脱獄不可能のアズカバンから脱走した囚人がハリーの命を狙っているという。新任のルーピン先生を迎えたホグワーツ校でハリーは魔法使いとしても、人間としてもひとまわりたくましく成長する。さて、今回のヴォオルデモートとの対決は?
J.K.ローリング著作リスト

2001

[SF長篇部門]アーシュラ・K・ル=グウィン『言の葉の樹』

言の葉の樹 (ハヤカワ文庫SF)

The Telling, 2000
小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫 2002
古い象形文字で書かれた、詩や小説、歴史書、哲学書など、過去のあらゆる本が焚書にされる惑星アカ。科学技術の進んだ大宇宙連合―エクーメンと接触後、圧政がしかれているアカは、伝統的な文化を捨て去り、新たな道を進みはじめていた。そんな世界に観察員として、地球から派遣された若き女性サティが知った伝統文化 “語り”とは…『闇の左手』と同じ “ハイニッシュ・ユニヴァース”を舞台に描いたローカス賞受賞作。
アーシュラ・K・ル=グウィン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]G・R・R・マーティン『剣嵐の大地』

2002

[SF長篇部門]コニー・ウィリス『航路』

航路〈上〉 (ヴィレッジブックス)

Passage, 2001
大森望訳 ヴィレッジブックス 2004
認知心理学者のジョアンナは、デンヴァーの大病院にオフィスを持ち、朝はER、午後は小児科と、臨死体験者の聞き取り調査に奔走する日々。目的は、NDE(臨死体験)の原因と働きを科学的に解明すること。一方、神経内科医のリチャードは、被験者の脳に臨死体験そっくりの幻覚を誘発する薬物を発見し、擬似NDEを人為的に引き起こしてNDE中の脳の状態を記録するプロジェクトを立ち上げ、彼女に協力を求める。だが、実験にはトラブルが続出し、やがて被験者が不足する事態に。こうなったら自分でやるしかない。ジョアンナはみずから死を体験しようと決意するが……
コニー・ウィリス著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]ニール・ゲイマン『アメリカン・ゴッズ』

アメリカン・ゴッズ 上

American Gods, 2001
金原瑞人/野沢佳織訳 角川文庫 2009
出所まであと五日。三年の服役を終え、残りの日数を数えるシャドウ。あと、四日。あと、三日。そして…。その日まで四十八時間と迫ったとき、看守に呼び出されたシャドウはこう告げられた。今朝、愛する妻が自分の親友と浮気の末、自動車事故で亡くなったと―。呆然と立ちすくむシャドウの前に、奇妙な男が現れる。彼の持ちかけた仕事を引き受けた瞬間から、シャドウの数奇な運命の歯車が回り始めた。
ニール・ゲイマン著作リスト

2003

[SF長篇部門]キム・スタンリー・ロビンソン “The Years of Rice and Salt”

The Years of Rice and Salt, 2002
キム・スタンリー・ロビンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]チャイナ・ミーヴィル “The Scar”

2004

[SF長篇部門]ダン・シモンズ『イリアム』

イリアム 上 (ハヤカワ文庫 SF シ 12-10) (ハヤカワ文庫SF)

Ilium, 2003
酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫SF 2010
遥か数千年もの未来、地球化された火星のオリュンポス山の麓に住む学師ホッケンベリーは、ギリシア神話の神々やアキレウスら英雄たちが、ホメーロスの『イーリアス』さながらに戦うトロイア戦争の動静を観察していた。しかし、ある女神に召し出され、思いもよらない使命を受けたときから、一介の学師ホッケンベリーの運命は大きく狂い出す…。現代SF界の巨匠シモンズが圧倒的なスケールで贈る新叙事詩シリーズ開幕篇。
ダン・シモンズ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]L・M・ビジョルド『影の棲む城』

影の棲む城〈上〉 (創元推理文庫)

Paladin of Souls, 2003
鍛冶靖子訳 創元推理文庫 2008
チャリオン国太后イスタは鬱々としていた。元国主の夫はとうに亡く、娘はチャリオンの国主となっている。では、自分は?このまま故郷の城で、とらわれ人のように一生を過ごすのか…。耐えられなくなったイスタは、わずかな供だけを連れ、巡礼の旅に出た。『チャリオンの影』に続く “五神教シリーズ”。ヒューゴー、ネビュラ、ローカスの三賞受賞。異世界ファンタジーの金字塔。
L・M・ビジョルド著作リスト

2005

[SF長篇部門]ニール・スティーヴンスン “The Baroque Cycle”

ニール・スティーヴンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]チャイナ・ミーヴィル “Iron Council”

2006

[SF長篇部門]チャールズ・ストロス『アッチェレランド』

[ファンタジイ長篇部門]ニール・ゲイマン『アナンシの血脈』

アナンシの血脈 上 (角川文庫)

Anansi Boys, 2005
金原瑞人訳 角川書店 2005
何をやっても冴えないチャーリーが父親の葬儀の日に聞かされたのは、父親が神だったという衝撃の事実。ある日、神の血を色濃く受け継いだきょうだいスパイダーが現れて、チャーリーの人生は音をたてて崩れはじめる。アフリカ神話の血脈に連なる2人の青年の正反対の生き方が巻き起こす、とんでもない事件とは…?物語の天才・ゲイマンが贈る、ありえない現実と真に迫る幻想が交錯するジェットコースター・ファンタジー。
ニール・ゲイマン著作リスト

2007

[SF長篇部門]ヴァーナー・ヴィンジ『レインボーズ・エンド』

レインボーズ・エンド上 (創元SF文庫)

Rainbows End, 2006
赤尾秀子訳 創元SF文庫 2009
発端はサッカーの試合で流れたCMだった。そこから人間をマインド・コントロールする細菌兵器開発の可能性を察知したEU諜報局は、これを阻止するため正体不明のハッカー、 “ウサギ”を雇い、サンディエゴのバイオ研究所を一時的にのっとる作戦に出た。ネットワークとウェアラブル・コンピューティングが築き上げる近未来社会を描破する、ローカス賞・ヒューゴー賞受賞の大作。
ヴァーナー・ヴィンジ著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]エレン・カシュナー『剣の名誉』

2008

[SF長篇部門]マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)

The Yiddish Policemen's Union, 2007
黒原敏行訳 新潮文庫 2009
安ホテルでヤク中が殺された。傍らにチェス盤。後頭部に一発。プロか。時は2007年、アラスカ・シトカ特別区。流浪のユダヤ人が築いたその地は2ヶ月後に米国への返還を控え、警察もやる気がない。だが、酒浸りの日々を送る殺人課刑事ランツマンはチェス盤の謎に興味を引かれ、捜査を開始する―。ピューリッツァー賞受賞作家による刑事たちのハードボイルド・ワンダーランド、開幕。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞三冠制覇。
マイケル・シェイボン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]テリー・プラチェット “Making Money”

2009

[SF長篇部門]ニール・スティーヴンスン “Anathem”

ニール・スティーヴンスン著作リスト

[ファンタジイ長篇部門]アーシュラ・K・ル=グウィン『ラウィーニア』

ラウィーニア

Lavinia, 2008
谷垣暁美訳 河出書房新社 2009
イタリアのラティウムの王女ラウィーニアは、礼拝のために訪れた一族の聖地アルブネアの森で、はるか後代の詩人ウェルギリウスの生き霊に出会う。そして、トロイア戦争の英雄アエネーアスの妻となる運命を告げられる―古代イタリアの王女がたどる数奇な運命―叙事詩『アエネーイス』に想を得た壮大な愛の物語。SF/ファンタジー界に君臨するル=グウィンの最高傑作、ついに登場!2009年度ローカス賞(ファンタジー長篇部門)受賞作。
アーシュラ・K・ル=グウィン著作リスト

2010

[SF長篇部門]シェリー・プリースト “Boneshaker”

[ファンタジイ長篇部門]チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』

都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)

The City & the City, 2009
日暮雅通訳 ハヤカワ文庫SF 2011
ふたつの都市国家“ベジェル”と“ウル・コーマ”は、欧州において地理的にほぼ同じ位置を占めるモザイク状に組み合わさった特殊な領土を有していた。ベジェル警察のティアドール・ボルル警部補は、二国間で起こった不可解な殺人事件を追ううちに、封印された歴史に足を踏み入れていく…。ディック‐カフカ的異世界を構築し、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞をはじめ、SF/ファンタジイ主要各賞を独占した驚愕の小説。

2011

[SF長篇部門]コニー・ウィリス “Blackout/All Clear”

[ファンタジイ長篇部門]チャイナ・ミエヴィル “Kraken”