講談社 興亡の世界史 全21巻
人類文明の黎明と暮れ方

人類文明の黎明と暮れ方 (興亡の世界史)

青柳正規著 興亡の世界史00 2009
直立歩行のリスクが、ヒトに「文化」をもたらした。いくつもの絶滅を乗り越えて地球上に拡散した人類が、農耕というイノベーションを経て築いた多様な文明。シュメールからローマまで、その長大な歩みを通観し、現代文明が直面する危機を考察する。
序章 文明史を学ぶということ/ 第1章 ヒトから人類へ/ 第2章 農耕というイノベーション/ 第3章 文明の誕生/ 第4章 多様な文明の隆昌/ 第5章 古代地中海文明

アレクサンドロスの征服と神話

アレクサンドロスの征服と神話 (興亡の世界史)

森谷公俊著 興亡の世界史01 2007
わずか10年でどうして地中海からインダス川にいたる大帝国を築き得たか。前334年、辺境のギリシアを出発し、先進国・ペルシアを征服した大王の軌跡をたどる。歴史の舞台をリセットした新たなヘレニズム史の誕生!
第1章 大王像の変遷/ 第2章 マケドニア王国と東地中海世界/ 第3章 アレクサンドロスの登場/ 第4章 大王とギリシア人/ 第5章 オリエント世界の伝統の中で/ 第6章 遠征軍の人と組織/ 第7章 大帝国の行方/ 第8章 アレクサンドロスの人間像/ 第9章 後継将軍たちの挑戦/ 終章 アレクサンドロス帝国の遺産


スキタイと匈奴 遊牧の文明

スキタイと匈奴 遊牧の文明 (興亡の世界史)

林俊雄著 興亡の世界史02 2007
前7世紀前半、カフカス・黒海北方に現れたスキタイ。前3世紀末、モンゴル高原に興った匈奴。彼らはユーラシアの草原に国家を築き、独自の文明を創り出した。ヘロドトスや司馬遷が描いた騎馬遊牧民の真の姿は近年の発掘調査で明らかになってきた。
第1章 騎馬遊牧民の誕生/ 第2章 スキタイの起源/ 第3章 動物文様と黄金の美術/ 第4章 草原の古墳時代/ 第5章 モンゴル高原の新興勢力/ 第6章 司馬遷の描く匈奴像/ 第7章 匈奴の衰退と分裂/ 第8章 考古学からみた匈奴時代/ 第9章 フン族は匈奴の後裔か?


通商国家カルタゴ

通商国家カルタゴ (興亡の世界史)

栗田伸子・佐藤育子著 興亡の世界史03 2009
経済力と技術力を武器に、東地中海沿岸部に次々と国際商業都市を建設した、海洋の民フェニキア人。オリエントの諸大国に脅かされながらも千数百年をしたたかに生き抜き、その一部は海の彼方にカルタゴを建国、地中海の覇者として君臨する。やがて彼らの前に、強大化した最後の敵・ローマが立ちはだかる。
第1章 フェニキアの胎動/ 第2章 本土フェニキアの歴史/ 第3章 フェニキア人の西方展開/ 第4章 カルタゴ海上「帝国」/ 第5章 上陸した「帝国」/ 第6章 カルタゴの宗教と社会/ 第7章 対ローマ戦への道/ 第8章 ハンニバル戦争/ 第9章 フェニキアの海の終わり


地中海世界とローマ帝国

地中海世界とローマ帝国 (興亡の世界史)

本村凌二著 興亡の世界史04 2007
前753年の建国神話に起源をさかのぼる都市国家は、なぜ地中海を覆う大帝国を築くことができたか。熱狂的な共和政ファシズム、宿敵カルタゴを破った「父祖の遺風」など興隆の秘密を説き明かし、多神教から一神教への古代社会の変貌と帝国の群像を描く。
第1章 前146年の地中海世界/ 第2章 世界帝国の原像を求めて/ 第3章 イタリアの覇者ローマ S・P・Q・R/ 第4章 ハンニバルに鍛えられた人々/ 第5章 地中海の覇者/ 第6章 帝政ローマの平和/ 第7章 多神教世界帝国の出現/ 第8章 混迷と不安の世紀/ 第9章 一神教世界への大転換/ 第10章 文明の変貌と帝国の終焉


シルクロードと唐帝国

シルクロードと唐帝国 (興亡の世界史)

森安孝夫著 興亡の世界史05 2007
シルクロードとは、単なる「東西交易路」ではなく、突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れる激動の世界史の最前線だった。近年注目の「ソグド人」とは何者か。唐は漢民族の王朝なのか。中央ユーラシアの草原から、西洋中心史観と中華主義の克服を訴える。
序章 本当の「自虐史観」とは何か/ 第1章 シルクロードと世界史/ 第2章 ソグド人の登場/ 第3章 唐の建国と突厥の興亡/ 第4章 唐代文化の西域趣味/ 第5章 奴隷売買文書を読む/ 第6章 突厥の復興/ 第7章 ウイグルの登場と安史の乱/ 第8章 ソグド=ネットワークの変質/ 終章 唐帝国のたそがれ


イスラーム帝国のジハード

イスラーム帝国のジハード (興亡の世界史)

小杉泰著 興亡の世界史06 2006
文明の空白地帯、7世紀のアラビア半島で誕生したイスラーム。世界帝国を創出した共存と融和の原理とは。20世紀初めに、最後のイスラーム帝国が滅んだとき何が起こったのか。現代にいたる「力による布教」のイメージを問い直す。
第1章 帝国の空白地帯/ 第2章 信徒の共同体/ 第3章 ジハード元年/ 第4章 社会原理としてのウンマ/ 第5章 帝都ダマスカスへ/ 第6章 イスラーム帝国の確立/ 第7章 ジハードと融和の帝国/ 第8章 帝国の終焉とパクス・イスラミカ/ 第9章 帝国なきあとのジハード/ 第10章 イスラーム復興と現代


ケルトの水脈

ケルトの水脈 (興亡の世界史)

原聖著 興亡の世界史07 2007
ローマ文明とキリスト教におおわれる以前、ヨーロッパの基層をなしたケルト人はどこへ消えたのか。巨石文化からアーサー王の伝説、現代の「ケルト復興」まで、フランス、ブルターニュの歴史・信仰・言語を軸に、アイルランド中心の「ケルト・ブーム」を問い直す。
第1章 「異教徒の地」の信仰/ 第2章 巨石文化のヨーロッパ/ 第3章 古代ケルト人/ 第4章 ローマのガリア征服/ 第5章 ブリタニア島とアルモリカ半島/ 第6章 ヒベルニアと北方の民/ 第7章 ノルマン王朝とアーサー王伝説/ 第8章 ケルト文化の地下水脈/ 第9章 ケルトの再生


イタリア海洋都市の精神

イタリア海洋都市の精神 (興亡の世界史)

陣内秀信著 興亡の世界史08 2008
海からアプローチする中世イタリア都市の歴史と魅力。ヴェネツィア、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァ――自然環境を生かし、迷路のように入り組んだ都市空間には、ローマ、ビザンツ、イスラームなど多様な文化が積層している。その成り立ちと現在を、都市史・建築史の視点で解読する。
序章 現代によみがえる中世海洋都市/ 第1章 水上都市・ヴェネツィア/ 第2章 ヴェネツィアを歩く/ 第3章 斜面の迷宮・アマルフィ/ 第4章 川の港町・ピサ/ 第5章 新旧混在の文化都市・ジェノヴァ/ 第6章 南イタリアの海洋都市/ 終章 ヴェネツィア人の足跡を訪ねて


モンゴル帝国と長いその後

モンゴル帝国と長いその後 (興亡の世界史)

杉山正明著 興亡の世界史09 2008
チンギス・カンが創始した空前の大帝国、「大モンゴル国」。その権威と統治システムは、ポスト・モンゴル時代にも各地に継承されていった――。 西欧中心の「知の虚構」を廃し、新たな世界史の地平を開く。
序章 なんのために歴史はあるのか/ 第1章 滔滔たるユーラシア国家の伝統/ 第2章 モンゴルは世界と世界史をどう見たか/ 第3章 大モンゴルとジャハーン・グシャー/ 第4章 モンゴルとロシア/ 第5章 モンゴルと中東/ 第6章 地中海・ヨーロッパ、そしてむすばれる東西/ 第7章 「婿どの」たちのユーラシア/ 終章 アフガニスタンからの眺望


オスマン帝国500年の平和

オスマン帝国500年の平和 (興亡の世界史)

林佳世子著 興亡の世界史10 2008
バルカン、アナトリア、アラブ世界を席巻した大帝国は、多文化、多宗教を柔軟に包み込むメカニズムを生みだした。強力なスルタンのもとで、広大な地域を征服した成功のあとに続いた、大宰相を中心に官人たちが支配する長い時代。多民族の帝国が、民族の時代の到来により分裂するまでを描く。
第1章 アナトリア―1050〜1350/ 第2章 バルカン―1350〜1450/ 第3章 戦うスルタンの旗のもとで―1450〜1520/ 第4章 スレイマン1世の時代―1520〜60/ 第5章 オスマン官人たちの時代―1560〜1680/ 第6章 近世オスマン社会を生きる/ 第7章 繁栄のなかの不安―1680〜1770/ 第8章 オスマン体制の終焉―1770〜1830


多文明世界の発見

東南アジア 多文明世界の発見 (興亡の世界史)

石澤良昭著 興亡の世界史11 東南アジア 2009
インドと中国にはさまれた東南アジアは、双方の影響を受けながら多彩な歴史を刻んできた。自然に恵まれた多言語、多宗教世界の軌跡を、アンコール・ワット研究に半生を捧げた著者が探究。仏教やヒンドゥー教の宇宙観にもとづく寺院や王宮の建設と王朝興亡の真相を新史料により解明する。
序章 「東南アジア」を再発見する/ 第1章 東南アジア史の形成と展開/ 第2章 アンコール王朝発見史物語/ 第3章 アンコール王朝の宇宙観と都市計画/ 第4章 碑文史料が綴る王朝の政治と社会/ 第5章 アンコール時代の「罪と罰」/ 第6章 経済活動と生活/ 第7章 アンコール時代の精神価値体系/ 第8章 アンコール美術とその思想/ 第9章 東南アジア史から見たアンコール王朝史/ 第10章 キリスト教ヨーロッパとの出会い/ 第11章 祇園精舎としてのアンコール・ワット/ 第12章 東南アジアからのメッセージ


インカとスペイン 帝国の交錯

インカとスペイン 帝国の交錯 (興亡の世界史)

網野徹哉著 興亡の世界史12 2008
16世紀、新大陸に渡ったピサロはインカ帝国を征服した。植民地空間に生きるスペイン人、インカの末裔、さまざまな混血集団。そして、イベリア半島を追放されたユダヤ人たち。共生と混交、服従と抵抗の果てにスペインとの訣別へと向かうアンデスの300年。
第1章 インカ王国の生成/ 第2章 古代帝国の成熟と崩壊/ 第3章 中世スペインに共生する文化/ 第4章 排除の思想 異端審問と帝国/ 第5章 交錯する植民地社会/ 第6章 世界帝国に生きた人々/ 第7章 帝国の内なる敵 ユダヤ人とインディオ/ 第8章 女たちのアンデス史/ 第9章 インカへの欲望/ 第10章 インカとスペインの訣別


近代ヨーロッパの覇権

近代ヨーロッパの覇権 (興亡の世界史)

福井憲彦著 興亡の世界史13 2008
長くアジアの後塵を拝してきたユーラシア極西部の国々は、いかに世界を圧倒し、現代にその余波を及ぼしたか。15世紀末に始まる「大航海時代」や幾多の戦乱と革命、工業発展と植民地争奪戦を経て、世界に覇を唱えたヨーロッパが、第一次世界大戦で破局を迎えるまでの光と影を描く。
第1章 グローバル化への先導/ 第2章 近世ヨーロッパの政治と文化/ 第3章 啓蒙専制君主と思想家たち/ 第4章 革命の激震と国民の誕生/ 第5章 離陸に向かう経済と社会の変貌/ 第6章 驚嘆の19世紀と産業文明の成立/ 第7章 国民国家と帝国主義/ 第8章 第一次世界大戦と崩壊する覇権


ロシア・ロマノフ王朝の大地

ロシア・ロマノフ王朝の大地 (興亡の世界史)

土肥恒之著 興亡の世界史14 2007
広大無辺の大地で、人びとは「よきツァーリ」を求め続けた。王朝の創始から、ピョートル大帝と女帝エカテリーナの改革、ナポレオンとの対決を経て、皇帝一族の悲劇的な最期まで。そして、ソヴィエトはロシアに何をもたらしたのか。信仰に支えられた社会と、専制君主の群像を描く。
第1章 中世のロシア/ 第2章 ロマノフ王朝の誕生/ 第3章 ピョートル大帝の「革命」/ 第4章 女帝の世紀/ 第5章 ツァーリたちの試練/ 第6章 近代化のジレンマ/ 第7章 拡大する「植民地帝国」/ 第8章 戦争、革命、そして帝政の最期/ 第9章 王朝なき帝国


東インド会社とアジアの海

東インド会社とアジアの海 (興亡の世界史)

羽田正著 興亡の世界史15 2007
喜望峰からバタヴィア、そして長崎にいたる海域を「商品」で結んだ東インド会社。ヨーロッパの商人とアジアの人々の接触と交流を軸に、海を舞台に展開した17、18世紀の世界と近代への胎動をダイナミックに描く異色作。
第1章 ポルトガルの「海の帝国」とアジアの海/ 第2章 東インド会社の誕生/ 第3章 東アジア海域の秩序と日本/ 第4章 ダイナミックな移動の時代/ 第5章 アジアの港町と商館/ 第6章 多彩な人々の生き方/ 第7章 東インド会社が運んだモノ/ 第8章 東インド会社の変質/ 第9章 東インド会社の終焉とアジアの海の変容


大英帝国という経験

大英帝国という経験 (興亡の世界史)

井野瀬久美恵著 興亡の世界史16 2007
連合王国にとって、アメリカを失うという経験こそが、19世紀、ヴィクトリア朝の帝国ネットワークを築く画期となった。奴隷貿易の支配者から博愛主義の旗手へ、保護貿易から自由貿易へ。植民地喪失と帝国再編に揺れ続けた国民のアイデンティティ。帝国となった島国の経験とは、どのようなものだったのか。
第1章 アメリカ喪失/ 第2章 連合王国と帝国再編/ 第3章 移民たちの帝国/ 第4章 奴隷を解放する帝国/ 第5章 モノの帝国/ 第6章 女王陛下の大英帝国/ 第7章 帝国は楽し/ 第8章 女たちの大英帝国/ 第9章 準備された衰退/ 第10章 帝国の遺産


大清帝国と中華の混迷

大清帝国と中華の混迷 (興亡の世界史)

平野聡著 興亡の世界史17 2007
北東アジアの雄・ヌルハチ率いる満洲人の国家は、長城を越えて漢人を圧倒し、未曾有の大版図を実現した。「中華の文明」ではなく、チベット仏教に支えられた、輝ける「内陸アジアの帝国」が抱え込んだ苦悩とは。「近代東アジア」と「中華民族」はいかに創り出されたか。
序章 「東アジア」を疑う/ 第1章 華夷思想から明帝国へ/ 第2章 内陸アジアの帝国/ 第3章 盛世の闇/ 第4章 さまよえる儒学者と聖なる武力/ 第5章 円明園の黙示録/ 第6章 春帆楼への茨の道/ 終章 未完の清末新政


大日本・満州帝国の遺産

大日本・満州帝国の遺産 (興亡の世界史)

姜尚中、玄武岩著 興亡の世界史18 2010
満州帝国軍人・高木正雄として戦時を生き、解放後は韓国大統領となって近代化を達成した朴正熙。満州での産業開発を推進し、戦後はA級戦犯から首相に登り詰めて高度成長を発進した岸信介。戦後、日韓両国の枠組みを形成した2人の足跡から、揺籃の地・満州の虚実と意義を究明する。
第1章 帝国の鬼胎たち/ 第2章 帝国のはざまで/ 第3章 満州帝国と帝国の鬼胎たち/ 第4章 戦後と満州国の残映

空の帝国 アメリカの20世紀

空の帝国 アメリカの20世紀 (興亡の世界史)

生井英考著 興亡の世界史19 2006
20世紀初頭、ついに実現した「飛行の夢」。しかし、庶民が育んだ「空の文化」は、やがて「空爆」という悪夢を人類にもたらす。2度の世界大戦とヴェトナム戦争、東西冷戦を経て、「空の覇権」を握った超大国の「戦争の世紀」。
第1章 ある日、キティホークで/ 第2章 ダロウェイ夫人の飛行機雲/ 第3章 翼の福音/ 第4章 ドゥーエ将軍の遺産/ 第5章 銀翼つらねて/ 第6章 将軍たちの夜/ 第7章 アメリカン・ライフと世界の旅/ 第8章 冷戦の空の下/ 第9章 幻影の戦場/ 第10章 憂鬱な真実


人類はどこへ行くのか

人類はどこへ行くのか (興亡の世界史)

福井憲彦ほか著 興亡の世界史20 2009
歴史を問うことは、現在を問うことである。人口と資源、海と人類、宗教と社会、世界史の中の日本、そして人類誕生の地・アフリカの現状。文明の来し方とこれからを「人類史」の視座から多角的に論じる。
はじめに 新たな世界史像の必要性/ 第1章 世界史研究の現状とこれから/ 第2章 人口からみた人類史/ 第3章 「海」からみた人類の移動と定住/ 第4章 「宗教」は人類に何をもたらしたか/ 第5章 人類誕生の地・アフリカの現状/ 第6章 世界史のなかの日本/ 第7章 鼎談・繁栄の歴史から何を導き出すか