長岡良子『ナイルのほとりの物語』

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『ナイルのほとりの物語』
ボニータコミックス 1993-1998
古代エジプトの知恵の神、トト神の神官にして魔法使いでもある賢人ラーモセによって紡がれる、ナイル川の岸辺で起きた、愛と奇跡の物語。 (日本の)古代幻想ロマンを得意とする作家さんだけに、説話風の人情話から、神話、歴史上のエピソードまで多彩に盛り込んであるので、古代エジプトに関心がある人にプラスアルファの楽しみがある(もちろん古代エジプトの基礎知識がない人も十分に楽しめる)。 時を超えて独立したいくつかの物語が、静かに連関しているのも見逃せない。 そのつながりこそ、歴史の面白いところなのである。
第1巻
「不機嫌な姫君」気位の高い姫君と平民の装飾細工師の恋物語。
「運命の王子」ハトホル女神から死の予言を授けられた王子の物語。
「イシスの涙」イシス女神とナイル川の増水の物語。
「星の砂漠で見る夢は」ラーモセが想い続ける女性に似た少女の物語。
第2巻
「死者の書」王墓で有名な第18王朝ツタンカーメンの物語。
「メンネフェルからの手紙」第18王朝トトメス3世と義母ハトシェプストの確執の真実。
「精霊の島」エジプトに囚われたエチオピアの王女の物語。
第3巻
「夢解き」エジプトに寄留することとなったイスラエル十二部族の始祖の物語。
「エクソダス」預言者モーゼのラムセス2世との因縁と出エジプト。
第4巻
「アキレウスの遺産」シヴァのオアシスを訪れたアレクサンドロス大王の物語。
「カエサリオン」プトレマイオス朝の最後。クレオパトラとその息子カエサリオンの物語。
「ファハカ叙事詩」上エジプトと下エジプトの王子の物語。
第5〜6巻
「黄金の地平」ヘブライ人アイザックを軸に、第18王朝イクナトン(アメンヘテプ4世)の宗教改革の理想と挫折を描く。
第7巻
「黄金の地平」(承前)
「聖家族」ナザレのイエスの生誕の物語。
「アアンソル奇談」エジプトの隣国アアンソルの王とその弟の物語
第8巻
「金と銀の翼」上下エジプトに離れ離れになった双子の王子・王女の物語。
第9〜11巻
「天空の神話」時の呪縛に囚われたクフ王の第4王子ラーモセの物語。