レン・デイトン著作リスト

1962

The IPCRESS File

イプクレス・ファイル (ハヤカワ文庫NV)

「イプクレス・ファイル」井上一夫訳 早川書房 1965/ハヤカワ文庫NV 1988
英国で最も重要な情報機関WOOC(P)。新たにその一員となったわたしは、失踪した化学者をジェイなる人物の手から取り戻す任務を与えられた。ジェイは一連の要人失踪事件を操る黒幕らしい。問題の化学者は、東側に拉致される途中、レバノン山中で奪回。だが依然として、ジェイと彼の組織の動向はつかめなかった。謎を追い、ロンドンの不気味な家、南太平洋の原爆実験島と動き回るわたしは、やがて自分が東側の二重スパイとして追われていることを知る!巨匠が斬新な文体と卓抜なストーリー展開で、スパイ小説の新世紀を拓いた鮮烈なデビュー作。
国際諜報局 プレミアム・エディション [DVD] Movie「国際諜報局」The Ipcress File, 1965(英)
監督:シドニー・J・フューリー、出演:マイケル・ケイン、ナイジェル・グリーン、スー・ロイド

1963

Horse Under Water

海底の麻薬 (1966年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)

「海底の麻薬」井上一夫訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1966

1964

Funeral in Berlin

ベルリンの葬送 (ハヤカワ文庫 NV 184)

「ベルリンの葬送」稲葉明雄訳 早川書房 1967/ハヤカワ文庫NV 1978
パーマーの危機脱出 [DVD] Movie「パーマーの危機脱出」Funeral In Berlin, 1966(米)
監督:ガイ・ハミルトン、出演:マイケル・ケイン、オスカー・ホモルカ、エバ・レンツィ

1965

Oò Est le Garlic
Len Deighton's Action Cookbook

1966

Billion-Dollar Brain

10億ドルの頭脳 (ハヤカワ文庫 NV 209)

「10億ドルの頭脳」稲葉明雄訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1968/ハヤカワ文庫NV 1979
Movie Billion Dollar Brain, 1967(英)
監督:ケン・ラッセル、出演:マイケル・ケイン、カール・マルデン

1967

An Expensive Place to Die

優雅な死に場所 (ハヤカワ文庫 NV 238)

「優雅な死に場所」稲葉明雄訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1969/ハヤカワ文庫NV 1980

Len Deighton's London Dossier

1968

Only When I Larf

笑うカモには (1980年) (Hayakawa novels)

「笑うカモには」沢川進訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1980
Movie Only When I Larf, 1967(英)
監督:バシル・デアーデン、出演:リチャード・アッテンボロー

1970

Bomber

爆撃機 (Hayakawa novels)

「爆撃機」後藤安彦訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1979

1971

Declarations of War

宣戦布告 (ハヤカワ文庫NV)

「宣戦布告」後藤安彦訳 ハヤカワ文庫NV 1990
1940年夏、英国占領を目論むドイツと英国空軍は激しい航空戦を展開していた。その〈英国の戦い〉のさなか、ハリケーン戦闘機を駆る一パイロットの目から空中戦の様相を刻明に描く「アダージオ」をはじめ、ヴェトナムで道に迷った二人のアメリカ兵が辿る奇妙な運命「コーラの飲める基地」、冷徹な撃墜王の姿を通して第一次大戦の空中戦の苛酷な現実を描く「ヴィンターの朝」、戦後再会した大佐と伍長がそれぞれ回想する一台のシャーマン戦車をめぐるエピソード「べつの二人だったに違いない」など、巨匠が13の短篇に戦争の真実を映しだす傑作集。

1972

Spy Story

スパイ・ストーリー (ハヤカワ文庫NV)

「スパイ・ストーリー」後藤安彦訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1981/ハヤカワ文庫NV 1988
43日間に及ぶ北極海での調査行を終え、わたしはスコットランドの潜水艦基地に帰還した。情報機関を退き、ロンドンの軍事研究本部に勤務する身には、これも日常の仕事の一つにすぎない。だが昔借りていたフラットに、わたしを装う人物の影が現われ、陰謀好きの右翼政治家が事故に遭うなど、周囲で奇怪な事件が頻発。元上司のドーリッシュやKGBのシュトーク大佐も姿を見せ、背後に謀略の存在を仄めかす。否応なく昔の仕事に引き込まれ、再び厳寒の北極海へ赴くわたしを待ちうけるものは?巨匠が過去を断ち切れぬスパイの姿を哀感をこめて描く。
Movie「スパイ・ストーリー」Spy Story, 1979(英)
監督:リンゼイ・ションテフ、出演:マイケル・ペトロビッチ、フィリップ・レイザム、ドン・フェローズ

Close-Up

1975

Yesterday's Spy

昨日のスパイ (ハヤカワ文庫NV)

「昨日のスパイ」沢川進訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1982/ハヤカワ文庫NV 1989
第二次世界大戦中、フランスで対ナチ情報網に従事、目覚ましい功績をあげたチャンピオン。アラブと密接な関係を持つ彼を、いま西ドイツが武器密輸容疑で追いはじめた。かつて情報網の一員だったわたしは、英国情報機関の指令を受け、彼の身許調査を開始する。だが、チャンピオンの身辺に送り込まれた女情報部員は失踪、わたしは情報網ゆかりの地ニースへ飛ぶ。そこで見いだしたものは、戦争の英雄たちの30年後の姿と、巧妙に張りめぐらされたチャンピオンの計画だった!巨匠が古き時代のスパイたちの姿を通して、非情な現代情報戦を描く力作。

1976

Twinkle, Twinkle, Little Spy / Catch a Falling Spy

トゥインクル・トゥインクル・リトル・スパイ (ハヤカワ文庫NV)

「トゥインクル・トゥインクル・リトル・スパイ」後藤安彦訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1984/ハヤカワ文庫NV 1987
英国の情報機関に属するわたしは、CIAのマン少佐と共にサハラ砂漠に派遣された。ソ連の科学者ベークフ教授を亡命させるためだ。教授は西側の科学情報漏洩の秘密を握っていると見られていた。武装ヘリの攻撃をかいくぐり、熱砂の亡命作戦は成功。意外な漏洩ルートの存在が浮かびあがる!巨匠がスパイ衛星時代に生きる現場工作員の姿を鮮烈に描く。

1977

Fighter: The True Story of the Battle of Britain

戦闘機―英独航空決戦〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

「戦闘機 英独航空決戦」内藤一郎訳 ハヤカワ文庫NF 1998
第二次大戦当初、ナチス・ドイツは、瞬く間にヨーロッパ大陸西部を蹂躙した。勢いにのるドイツは無敵を誇る空軍力をイギリスへと向ける。ドイツ軍の航空戦力はイギリス軍をはるかに凌駕していたが、予想に反し決着は容易にはつかなかった。逆にドイツ空軍は、徐々に戦力を損耗させられていく…いかにしてイギリス空軍は不利な状況を戦い抜いたのか。歴史的航空戦の真実を、巨匠レン・デイトンが鋭い視点で描破した傑作。

1978

SS-GB

SS‐GB〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

「SS‐GB」後藤安彦訳 ハヤカワ・ノヴェルズ 1980/ハヤカワ文庫NV 1987
“もし1941年にヒトラーが英国を制圧していたら歴史はどう変わっていたか?”鉤十字に全土が塗りつぶされた占領下の英国。国王ジョージ6世はロンドン塔に幽閉され、国民は圧政に喘いでいた。治安維持の任にあたるナチ親衛隊は強大な権力を持ち、ロンドン警視庁もその支配を受けている。その中で同殺人課のアーチャー警視に委ねられた事件は、闇物資の取引きをめぐる平凡な殺人と見えた。だが、ベルリンから野心的な親衛隊将校フートが着任、捜査は意外な展開を始める!巨匠が綿密な調査を基に、もう一つの歴史の中で展開するスパイ戦を描く。

Airshipwreck

1979

Blitzkrieg: From the Rise of Hitler to the Fall of Dunkirk

電撃戦 (新ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

「電撃戦」喜多迅鷹訳 ハヤカワ文庫NF 1994
第二次大戦前夜、ヒトラー・ドイツは機甲部隊と急降下爆撃機による特異な戦術を編み出した。ブリッツクリーク(電撃戦)と呼ばれたこの作戦こそ、ドイツの緒戦の大勝利をもたらす近代戦術の劇的な転換点となる。デイトンはその本質を1940年5月の対フランス戦に見出し、軍事テクノロジーの飛躍的発展とドイツ伝統の軍事思想を詳細に検討し、電撃戦の全貌をいきいきと描破した。精緻かつ臨場感溢れる戦史ドキュメントの傑作。

Basic French Cooking

1980

Battle of Britain

1981

XPD

裏切りのXPD〈上〉 (集英社文庫―ザ・ミステリー・ファイル)

「暗殺協定XPD」稲葉明雄訳 集英社(Playboy Books) 1982
「裏切りのXPD」稲葉明雄訳 集英社文庫 1988
1979年5月、英国首相のもとに1通の文書がとどけられた。そこには1枚の映画広告文が添えられており、コピーには“カイゼローダ塩坑の決定的秘密とはなにか?”と大書されていた。一見して、首相は事の重大さに気づき、M16部長のシドニー・ライデン卿と会見した。塩坑の秘密が明るみにでると、大英帝国の威信は失墜し、ひいては自由主義世界をゆるがすことにもなりかねないのだ。アメリカにさえ知られてはならない。ライデン卿の密命をうけて、ボイド・スチュアートがロサンジェルスへ乗り込んだ。白日のもとにさらしてはならない秘密なのだ。

1982

Goodbye, Mickey Mouse

グッバイ、ミッキー・マウス (上) (ハヤカワ文庫 NV (377))

「グッバイ、ミッキー・マウス」後藤安彦訳 ハヤカワ文庫NV 1985

1983

Berlin Game

ベルリン・ゲーム (光文社文庫)

「ベルリン・ゲーム」田中融二訳 光文社 1984/光文社文庫 1988

1984

Mexico Set

メキシコ・セット〈上〉 (光文社文庫―海外シリーズ)

「メキシコ・セット」田中融二訳 光文社 1985/光文社文庫 1988
好評を博した第一部『ベルリン・ゲーム』の最終章で、謀報員バーナード・サムソンは、イギリス秘密情報局のトップに浸透していたスパイの正体を知った。その結末は、バーナードにとってあまりにも残酷なものであった。―傷心のバーナードに特命が下った。メキシコシティに飛び、そこで暗躍する腕ききのKGBを西側に引き込め!それは、ロンドン当局がバーナードに与えた試練であり、モスクワに対する報復でもあった…。

1985

London Match

ロンドン・マッチ (上) (光文社文庫)

「ロンドン・マッチ」田中融二訳 光文社 1986/光文社文庫 1988

1987

Winter

ヴィンター家の兄弟〈上〉 (新潮文庫)

「ヴィンター家の兄弟」田中融二訳 新潮文庫 1989
ベルリンの富裕な銀行家の子として生まれたペーターとパウリのヴィンター兄弟は、若くして第一次世界大戦に従軍する。だが、過酷な戦争が終わった時、彼らが忠誠を誓った皇帝は退位し、第一級の強国だったはずのドイツ帝国は崩壊した。社会主義革命の暴動、大インフレの中、ヒトラーのナチが登場し台頭していく。―20世紀前半のドイツを舞台に、二人とその家族の波瀾の生涯を描く。

1988

Spy Hook

スパイ・フック (光文社文庫)

「スパイ・フック」田中融二訳 光文社文庫 1990
英秘密情報局局員バーナード・サムソンは陰鬱な日々を送っていた。3年前、妻フィオーナがモスクワに亡命して以降、局の同僚や友人の目は冷たい…。そして発覚した莫大な公金紛失事件。妻はこの一件にからんでいるのか?警告を無視して、サムソンは真相を探る決心をした。ワシントン、ロンドン、ベルリン…そしてカリフォルニアで…。―ベストセラー3部作『ゲーム/セット/マッチ/』に続く新3部作『フック/ライン/シンカー』第1弾。

1989

Spy Line

スパイ・ライン (光文社文庫)

「スパイ・ライン」田中融二訳 光文社文庫 1990
自らが所属する英秘密情報局に追われる身となったバーナード・サムソン。最愛の町ベルリンに吹く風もいまは冷たく、裏切りと謀略の世界に棲む彼にとって、心を許せる者は幼馴染みしかいない。一連の謎と混沌を解く鍵を握っているのは、東に寝返ったバーナードの妻フィオーナ。彼女の出現で事態は思わぬ展開を…。―名手デイトンの世界的ベストセラー、新三部作『フック/ライン/シンカー』待望の第2弾。

ABC of French Food

1990

Spy Sinker

スパイ・シンカー (光文社文庫)

「スパイ・シンカー」田中融二訳 光文社文庫 1991
英秘密情報局局員サムソンの妻フィオーナの裏切り、KGB高官の亡命、莫大な公金紛失事件、そして東西の暗闘の渦中で消されたいくつもの生命…。過去十年にわたり発生した、これら一連の事件の黒幕は誰か。深謀を巡らし、仕掛けられた“シンカー作戦”とは。ベルリンの壁崩壊の真相がいま…。―’83年の『ベルリン・ゲーム』以降計七冊。訳文総量8100枚。巨匠レン・デイトンの最高傑作、史上最長のスパイ・ストーリー遂に完結。

Basic French Cookery Course

1991

MAMista

南米ゲリラ マミスタ (光文社文庫)

「マミスタ」田中融二訳 光文社 1992
「南米ゲリラ マミスタ」田中融二訳 光文社文庫 1997
南米の小国・旧スペイン領ギアナでは、親米政権に代わって戦闘的ゲリラ『マミスタ』(マルキスト行動集団)が勢力を伸ばしていた。コカの栽培を唯一の資金源とする地に厖大な石油が埋蔵されているとのデータに、CIAは工作員を潜入させるが、逆に人質にとられてしまう。一方、医療援助の現地調査に派遣された元英軍大佐ルーカスも、ゲリラと行動をともにしていた。―理想と欲望、正義と打算が交錯し、壮絶なジャングル戦の果てに…。

1992

City of Gold

1993

Violent Ward
Blood, Tears and Folly: An Objective Look at World War II

1994

Faith

最後のスパイ 信義 (光文社文庫)

「最後のスパイ 信義」田中融二訳 光文社文庫 1996
イギリス秘密情報局(SIS)局員バーナード・サムソンは、偽装亡命から帰還した妻フィオーナとともに、カリフォルニアに軟禁されていた。だが、亡命を求めるKGB大佐の指名に応じて、生まれ故郷のベルリンへと舞い戻る。この作戦に成功すれば、KGBのメイン・コンピュータに直接侵入でき、情報収集は、いながらにして思いのままになるという…。―冷戦終結をめぐる最後の本格スパイ・ストーリー「新々三部作」待望のスタート。

1995

Hope

最後のスパイ 希望 (光文社文庫)

「最後のスパイ 希望」田中融二訳 光文社文庫 1997
ベルリン国境で命を落とした妻への復讐を誓う義弟ジョージがワルシャワで失踪。彼のものと記されたホルマリン漬けの手首が、SIS(イギリス秘密情報局)局員バーナード・サムソンの元に送られてきた。さらに東に置かれた秘密組織「デリウス」が連絡を絶ち、調査に赴いたサムソンの眼前で、リーダーの牧師が爆死する。―冷戦終結に「希望」はあるのか…?最後の本格スパイ・ストーリー「新々三部作」迫真の第二部登場。

1996

Charity

最後のスパイ 慈愛 (光文社文庫)

「最後のスパイ 慈愛」田中融二・町田康子訳 光文社文庫 1999
子供たちを守るため、すべてを捨てる決意を胸に、SIS(イギリス秘密情報局)局員、バーナード・サムソンは、何度も危地脱出の手を借りたプロの運び屋「スウェーデン人」と密かに接触。だが運び屋は、ハンマーでめった打ちされた無惨な死体となって発見される。やがてこの事件は、かつてのベルリン国境脱出劇の真相へと、直接つながってゆく…。訳稿じつに1万枚。最高最長のスパイ・ストーリー、いま感動の最終話。